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    suppeezuzu

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    suppeezuzu

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    レオいず
    唐突に始まり唐突に終わる

    何処で何してるんだか「わあ」
    「ぎゃああ」
    背後からの突然の大声に心臓が口から出そうになるほどに驚いてしまった。
    こんな馬鹿なことしでかすのなんて限られてる。
    「――っれおくんでしょお」
    ぐるん、と勢いよく振り返ってやればほら、俺の思った通り。
    そこには『ドッキリ大成功♪』だなんてしたり顔で嬉しそうにニヤけるあいつ……、れおくんがそこにいた。
    「わははっ! さっすがセナ、驚かせ甲斐がある♪」
    「あんたいい加減そういう子供っぽいことするの止めなよねえ!」
    「あーあー、いつまでも子供心は忘れるなって宇宙人が言ってたぞ~? それに驚きが霊感を生み出すこともあるんだからな!」
    「あんたの霊感に俺は関係ないんだけど! まったく……」
    俺の怒りの言葉なんて全く効いていないようにれおくんはしれっと反論する。そういうところが本当にムカつくし何発でもゲンコツを落としてやりたいくらいだ。
    俺は「もういい」とれおくんに文句を言うのを諦めて大きく息を吐く。それに対してれおくんは俺の顔を無邪気に覗き込んできて秘かに眉を顰めた。
    「……なんかセナ痩せた?」
    れおくんにとっては俺を心配する純粋な一言。他に意味なんてないし悪気もないんだろう。
    誰のせいで、なんてことも言えずに俺はなんでもないように装ってれおくんに言葉を返した。
    「今度大きな撮影があるの。その為の体作り」
    「ふぅん……? それにしてはげっそりしてる気がするけど……、おまえちゃんと食べてるか? あ!また変な錠剤ばっか飲んでるんじゃないだろうな おれあれ嫌い!」
    「錠剤じゃなくてサプリメント! れおくんに心配されなくても、俺は俺でちゃんと調整してやってるから大きなお世話」
    ただ、本当に忙しくて心身ともに休まらない日々が続いているだけ。
    それをよく知らないれおくんなんかに心配されたくもないし指摘されたくもない。
    「セナがストイックなのは分かるしおれはおまえのそういうとこ尊敬してるけどさあ」
    「……けど、何」
    俺に向けられた翡翠の瞳をじっと睨み返してやった。
    するとれおくんはそれ以上のことは口に出さずに「いや」と俺から顔を離す。
    ……何。何かあるなら言えばいいじゃん。
    「セナ元気かなぁって様子見に来ただけなんだ。ほらセナ、おれがいないと寂しくて泣いちゃうだろ!」
    「はあ? 泣くわけないでしょ。俺は忙しいの」
    「うんうん、セナが忙しいのは知ってる! 大活躍だもんなあ!」
    無邪気に笑う姿はまるで陽の光を浴びる向日葵のよう。
    あんたが俺の何を知ってるって言うの?
    「……あんた、今何処にいるの?」
    「ンー?」
    今見えているこの景色が現実じゃないことなんて俺が一番よく知っていた。
    目の前で微笑む橙は幻覚。そうに違いないのに。
    俺はもしかして、というほんの小さな希望を胸にれおくんに手を伸ばしていく。
    「明日でれおくんがいなくなって1年なの。あんたの追悼ライブが開かれる日」
    「うん、知ってる」
    「俺ね、どうせあんたは行方をくらませただけでどこかで生きてると思ってるの」
    「うん」
    「……だから呑気に俺の夢になんか出てこないで、いい加減帰ってきて」
    俺の最後の言葉にはれおくんは言葉を返さなかった。
    ただ黙って困ったように笑っているだけ。
    それがとってもムカつく。ほんと、ムカつく。
    もうあんたのことなんか二度と待ってやるつもりなんかないのに。
    「まだもう少し、ダメ?」
    そう言って小首を傾げるれおくん。
    ダメに決まってるでしょお
    そう言って勢いよくれおくんにゲンコツを落とそうとすれば、次の瞬間に視界は一転。
    朝日が差し込むいつもの寝室だった。
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    Replies from the creator

    recommended works

    sayutaba18

    DONE大正浪漫時代のいずレオ妄想。
    妹の代わりにお見合いに行くレオくんです。
    「ルカがお見合い!?」
     今日一番の声が出た。すごく驚いてしまった。だって妹はまだ十六歳になったばかりだ。結婚なんて早すぎる。
    「ルカだって、早く結婚して、いいお婿さんの所に行くのが幸せに決まっているじゃない」
     母が言った。それが女の子の幸せなのか? 全員結婚して同じレールの上を歩いて行かなきゃいけないのか? そこに本人の意思はないのか? なんだかそれは、ひどくつまらない。と思った。
    「あなただって早くお見合いして、お嫁さんをこの家に連れてきてくれない? こないだもお見合いをすっぽかして、先方はかなりお怒りだったのよ」
     そんなこと知ったことではない。おれはまだ二十歳そこそこで結婚なんてしたくないし、好きな子とちゃんと恋愛して、結婚して幸せになりたいのだ。月永家を継ぐ覚悟は出来ているけれど、それはまだその時じゃない。
    「ルカはそれでいいのか…?」
     ルカを見ると、はにかんだ顔で笑っていた。きっと嫌なんだろうなと思った。どこの誰かともわからないやつと急に生涯を誓って無理矢理結婚させられるなんて、自分だったら絶対ごめんだ。そうだ、いいこと考えた。ようはお見合いを台無しにしてしまえばいいん 2461