容植02 海誓山盟あれから数日が経った。
本来ならば族滅死罪を免れない所だったが、首謀者三名は官位を剥奪され、それぞれに処罰を受けた、と聞く。
あの御方に銃口を向けた私は、死罪となるか、若しくは尚明のように宮中で奉仕する宦官の最下層へ落とされるのだろうと思っていた。
しかしながら、拷問を受ける訳でもなく、あの日からずっと獄に繋がれたままだ。
あの御方にとどめを刺すことが出来なかった時から、とっくに覚悟は出来ているというのに。
処分が決定しないのは、私が陛下の命で、残りの博浪を完成させ、その製造法を知る唯一の危険人物だからかもしれない。
無為な時間が、見えない泥のようにまとわりついている。
私はため息を吐いて、目を閉じた。
西廠の中庭で見たあの眼。
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