僕も「ふっふーん♪〜(今日も悠仁誘って映画みるかな〜)」
この間の地下室での出来事を思い出しながら、構内の見回りをしていた。
映画を見ることを口実に、この間よりも"先のこと"をしたいと思う僕は、我ながら変態だと思う。
夕日が差し込む校舎、実に青春。そんなことを考えると鼻歌も歌いたくなる。
ふと1年の教室を覗くと、悠仁が席に座って窓の外を見ていた。夕日のせいか悠仁の頬が赤く染まって見える。
「悠仁〜何してるの?」
「あ、五条先生。」
僕は、悠二の隣の席に座った。
「帰らないの?恵たちは?」
「あぁ、伏黒と釘崎ならさっきちょうど帰ったところ。」
「へぇ。で、悠仁は夕日の差し込む教室で黄昏てたってわけ?」
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