2人で旅をして、初めて人混みの中で互いを見失った。慣れない大きな街の通りで人にぶつからぬよう、避けたり早足になったりと気をつけているうちに、後ろにいるはずの同行者の姿が見えなくなっていた。
慌てて気配を探るが行き交う人が多すぎる。仕方なく来た道を引き返しながら見知った姿を探す。いた、と思う度に似た背格好の別人で舌を打つ。
マントのフードを被っていなければもっと見つけやすかっただろうが、不用意に目立たぬよう宿が見つかるまではこのままで、という打ち合わせだけ先に済ませてあったのが悔やまれる。とにかく地道に探すしかない、と焦りつつ足を動かす。
それは同行者の方も同じであったようで、どうやら2人とも闇雲に動き回って無駄にすれ違っていたらしい。再び出会うのに小一時間ほども費やし、その後どちらが不注意だったかで少し揉めた。

小さな村だった。
戦後の復興調査の旅をしている旨を告げ、大国の紋章入り封筒を見せると旅人はすぐに村の中心部に通された。

「大魔王は倒れたが、長く続いた魔の脅威が完全に去ったわけではない。各地の被害とその復興状況に加えて、何か不穏な動きがないかも聞き取っている。必要なら中央からの後援をつなげる縁にもなろう」
村長をはじめ集まった村の重役や年寄り達を前に、旅の身なりを解くこともなく、銀髪の青年は語りかけた。若いが、よく通る落ち着いた声。
最初、村人達はこれといって被害など何も、と顔を見合わせた。なにせ辺鄙な場所の小さな村である。大戦での直接的な被害はなく、どちらかというと戦時下の流通や物価の乱れの方がまだ生活に影響があるくらいだ。そういう話題に傾きかけた。

純情有的與生俱來、無法改變的事實不管過了多久仍是接受不了，比如說KSP對於自己身為Alpha這件事，從懂事開始便不願意去面對。

即便Alpha在當前的社會上佔有相當高的地位，常見的高知識份子以及能夠在電視能看見的那些拋頭露面的大企業家，在學校裡則會得到特殊待遇，被無止境吹捧已經疲乏，而這些都讓只想要當個平凡人生存的KSP感到倦怠，這也是為什麼變得足不出戶。

還有一點，雖然講起來老套，KSP希望能夠自己選擇此生中唯一的伴侶，不希望是受到本能的驅使而對一個人心動，尤其是在面對Omega時更是小心。

然而和平了太久總會有鬆懈的時候，KSP現在面臨此生最大的危機。





「結果最後還是變成我跟PP共處一室了，好害羞！」

「少來了，你說的話跟你的表情完全相反。」