pupと、shizunと、さんたくろーす「ジングルベール、ジングルベール、すっずっがーなるー」
クローゼットから取り出した収納ボックスをごそごそと漁りながら歌うshizunの横でリズムに合わせて尻尾を揺らしながら、pupは探し物のお手伝いをしています。尤も、shizunが何をお探しなのか、pupは知らないのですが。
\shizun、shizun、なにをおさがしですか? このでしは、おやくにたちます!/
「確かこの辺にある筈なんだけどな〜」
必死にアピールするpupですが、探し物に集中していて気付かないのか、shizunは答えてくれません。少し前までご機嫌に揺れていたpupのふわふわの尻尾とお耳も、へにょりと垂れてしまいそう。
「お、あった!」
突然の嬉しそうな声に、めしょりと潤みかけたくりくりお目目を上げようとしたpupのお顔の横を、shizunの手が通り過ぎました。首筋をさりりと撫でて行った細い指先に、pupの思考回路はショート寸前。
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