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    subaru_no_iine

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    subaru_no_iine

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    メフコン
    ・謎特異点で全年齢魔力供給
    ・メフのすべてが捏造 若干気持ち悪め
    ・コンは塩of塩
    ・マスターはぐだ子(藤丸立香)特定キャラとのカプなし
    ・ゲストはギルちゃんとメディアさん(不敬気味)

    今日も元気に空想樹育成。ケンカップルの何たるかがまだわかってませんが、前回よりは近づけてみました。メフはこんなこと言わない。

    #FGO
    #メフコン
    mefcon

    正しい魔力供給とは(メフコン) サーヴァントでも魔力を消耗すれば疲れる。しかしメフメトはそれが眠気という形で発露するとは知らなかった。
     歴史の乱れが見られた特異点を修正するため、例によってマスター・藤丸立香と彼女のサーヴァントたちが駆り出された。その一員であるアーチャー・メフメト二世も現在、宝具『鉄壁城塞陥落ジュブナイル・ドリーム』でセイバークラスのホムンクルスを粉砕する作業を強いられている。
     生前のメフメトは帝王パーディシャーとして命令する側だったが、今はマスターに仕える身だ。善良な少女の顔を見ていると、ある程度の願いは聞きたくなってしまう。サーヴァントとして現界した際に、英霊の座から干渉を受けたせいもあるのだろうか。
     ともあれ、メフメトたちは十八世紀の西ヨーロッパ風の都市にいる。立ち並ぶアパートメントの裏側の少し開けた空間は昼なお暗く、夜になればますますおどろおどろしい。キャスター・メディアが張っている結界がなければ、とうてい身も心も休まらないだろう。
    「眠い……」
     魔術がかかって乾いた敷布に横たわり、ぐったりしているメフメトの顔に影が差す。薄目を開ければ、不機嫌そうなコンスタンティノス十一世の顔があった。
    「弱音を吐くな」
    「『疲れた』くらいは言ってもいいだろう」
     メフメトがこぼしても、コンスタンティノスは肩上までの髪を揺らすだけだ。
    「バスター全体宝具で召喚されたお前が悪い」
    「……それ、私のせいなのか?」
    「お前が露払いして、ギルガメッシュ王がボスサーヴァントを討つ。適材適所で素晴らしいじゃないか」
    「……」
     納得がいかない。
     とはいえ、魔力の枯渇のせいであまりまともな思考もできない。メフメトは薄闇の中で濃いはしばみ色の瞳を見上げた。
    「そもそも、なんでお前は来ているんだったか」
    「私は万一の時にマスターやメディア殿たちを護る壁だ。殿しんがりになって、少しでも時間を稼がなければ」
    「護る対象に私は含まれてないのか」
    「お前は私の見ているところでやられるタマじゃないだろう」
     コンスタンティノスの笑顔は冷たい。言葉遣いも、皇帝らしからぬぞんざいなものだ。
     そうさせるほどのことを生前やらかした覚えがあるから、やめてくれとは言わない。
     その代わり。
    「魔力が切れた」
     メフメトの言葉に、コンスタンティノスはうなずく。
    「見ればわかる」
    「私の宝具もギルガメッシュ王の『天地乖離す開闢の星エヌマ・エリシュ』も魔力消費量が大きい。マスターに負担をかける」
    「それがどうした」
    「だから……」
     メフメトは少し言葉を止める。視線で先をうながすコンスタンティノスへ、口角を上げてみせる。
    「お前はまだ魔力を消費してないだろう。魔力供給してくれ」
     メフメトは手を差し出した。
     サーヴァントは、マスターから供給される魔術を動力源としている。
     ただし藤丸立香は例外で、数多くのサーヴァントへ回せるほどの魔力がないから、カルデアでは電力を魔力に変換させている。
     カルデア内部で過ごすならいいが、レイシフト先では魔力の供給がままならなくなる時もある。
     そんな時、マスターとサーヴァントが、あるいはサーヴァント同士が触れ合うことで魔力を融通できる。どのサーヴァントでも当然知っていることだ。
     だから、メフメトはコンスタンティノスに乞うた。
     マスターには頼れない。他のアーチャーたちも余裕がない。メディアは寄りついてくれない。
     そして、コンスタンティノスの魔力は効きそうだ。それはメフメトがコンスタンティノスへ向けている感情による。
     生前憧れ、焦がれた者から尽くされてやる気の出ない男はいない。
     手を握られるだけでも、魔力の受け渡しができるから、それを狙ってメフメトは手を挙げたのだが――
    「ふん」
     コンスタンティノスはメフメトの手を握った。緩やかに、暖かなものが流れ込んでくる。メフメトは目を閉じようとした。
     しかし、掴まれた手を強く引き寄せられる。あわてて目を開ければ、間近にコンスタンティノスの美麗な顔があった。
     歯がぶつかる。痛い、とうめく間もなく舌が口腔に入り込んできた。下顎の裏側を舐められ、唾液をなすりつけられる。燃えるような感覚に襲われ、メフメトは目を白黒させた。
     そんなことなどお構いなしとばかりにメフメトの舌を蹂躙し、コンスタンティノスは顔を上げた。眉間の皺は刻まれたままだ。
    「くれてやったぞ、魔力」
     ため息とともに言われ、メフメトはまばたきする。確かに、尽きていたものが三分さんぶ ほどは補給されている。
     魔力供給の仕組みの説明には続きがある。
     手を握る、肌を接するだけでも魔力を行き来させることはできるが、粘膜で体液を交換する方がより効率がいい。
     もちろん普通の魔術師にとってはパスを通じて魔力を与える方が圧倒的に話が早いから、こんな方法はまず取らない。
     ただし、今の藤丸立香を囲む状況はあまりにも特殊だ。普通でないこともまかり通る。
     ――とはいえ。
     メフメトは思わず己の唇を指でたどる。
     確かに柔らかい感触は残っている。魔力の残滓も。
     コンスタンティノスはメフメトを嫌っている――とメフメトは思っている。今までも、生前のしがらみを越えて歩み寄ろうとして、散々な塩対応を繰り返されてきた。
     それが、この接触だ。
     メフメトは再度見上げるが、はしばみ色の視線の冷たさは変わらない。
    「マスターのためだ」
     そこには、マスターに仕えるサーヴァントとしての、そして三重防壁を駆使してコンスタンティニエを守ろうと努めた皇帝としての矜持があった。
     メフメトと触れ合うことなど、マスターを守るための手段に過ぎないのだろう。
    (……あぁ!)
     メフメトは危うく上がりそうになる声を抑えた。
    「どうした、気持ち悪い」
    「お前、お前のそういうとこ……!」
     悶絶するメフメトを、コンスタンティノスは憐れみの目で見る。
     しかしメフメトは、転がり回ることを自制するのに必死だった。
    (どれだけ――どれだけ私を惹き込めば気が済むんだ!)
     この男の宝具は、決してちない『祈誓たるは三重の貴壁テオドシウス・コンスタンティノス』。だからこそ、この男はメフメトとの接触を恐れない。
     男としての征服欲を、これほどかき立てることがあるだろうか。
    征服者ファーティフ』と呼ばれたメフメトは、確かに圧倒的な武力でコンスタンティニエを陥落させた。
     しかし、皇帝の衣裳である紫衣しえを脱ぎ捨て、兵卒とともに最期の特攻をかけたコンスタンティノスを、メフメトは確実には討ち取れなかった。それらしき遺体を見つけ、弔っただけだ。
     憧れの都を攻略しきれなかったという後悔の念は、サーヴァントとして現界しても残っている。
     だからこそ、人理の影法師となっても、この欲を遂げたい。
    「ほんと、ほんと……!」
     喘ぎさえ上げるメフメトに、遠くから呼ぶ声があった。
    「スルタン、休憩できました? 行きますよー!」
    「雑種、貴様――王への謙譲をもう一度教え込んでやる必要があると見えるな……!」
     立香の呼び声に、ギルガメッシュが気分を害している。いつものやり取りだ。
     そう、このようなことで威厳を損ねるわけにはいかない。メフメトも、時代は下るとはいえ小アジアと東南ヨーロッパを束ねた帝王パーディシャーなのだ。
     だから、コンスタンティノスへの感情を――抑えねば――
    「無理!」
    「ほんと気持ち悪いな、お前」
     呆れるコンスタンティノスの手を引き、メフメトは起き上がった。
    「いつか絶対征服してやるからな」
    「願うだけなら自由だよな」
     コンスタンティノスは温度の低い声を出す。
    「さっさと行け、マスターを待たせるな」
    「わかってる」
     ローマ最後の皇帝から、視線をマスターの方へ向ける。
     強い意欲が湧いている。心なしか、宝具レベルも上がった気もする。今ならホムンクルスどもを木っ端みじんにできそうだ。
    「スルターン」
    「今行く」
     マスターの声を受け、メフメトは一歩を踏み出した。ターバンの端布が、動きに伴って揺れる。
    「ほんと、本気で俺をどうにかできると思ってるのか……」
     コンスタンティノスの小声の嘆きは、誰にも聞こえなかった。
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    subaru_no_iine

    PROGRESS以ぐだ♀ オメガバース β×α
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ご都合主義
    ・メリバの予定
    クリフハンガー的な場所まで公開して残りを本に収録いたします。
    今後、反倫理的・微グロ・死ネタが含まれますので、どうぞお気をつけてご覧ください。以ぐだちゃんはハッピーです。たぶん。
    わたしのすてきな夢 9 立香と逢うことを考えに入れなくても、昼夜逆転していいことは何もない。
     編集者やクライアントは昼間仕事をしているのだから、即座に連絡を取るなら合わせた方がいい、というのは道理だ。
     だから以蔵も、相手の都合のない時は昼間に行動しよう、と心がけている。
     コミッションのラフをクライアントに送り、新しいネームを切っていたら夕方になった。液タブを立てかけてデッサン人形を置き、ポーズを取らせて鉛筆を執った。
     男女兼用の人形の腰を細め、ヒップを張り出させてスケッチブックに落とし込む。
     えい感じじゃ、と思いながら鉛筆を動かしていたら、外で車の停まる音がした。ほんの少し集中が途切れる。
     繁華街ならともかく、駅から徒歩十五分の住宅地にわざわざ来る者はそういない。以蔵の家の表は道路で、裏もアパートに隣接しているから、近所に駐車できるスペースはない。
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    subaru_no_iine

    PROGRESS以ぐだ♀ オメガバース β×α
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ご都合主義
    ・ふたなり
    ・メリバの予定
    ジュンブラで本になります。
    両想いになります!話自体は両想いで終わる予定なんです(すれ違いも盛り込まれますが)幸せな空気を目いっぱい吸っている以ぐだちゃんだけを見ていたいですけどこの話オメガバなんですよ(ゲス顔)お互いに相手をわかり合ってるのいいですよね🙆‍♀️
    すてきなわたしの夢 7 金曜の夜、イタリアンバルのドアの前で、会計を済ませる立香を待つ。
     ほどなく、上機嫌の立香が出てきて以蔵の腕にしがみついた。
    「いぞーさん、お待たせ~」
     ハートの絵文字が見えるような口調だ。
    「そしたら、行こっか。いいお茶買ったの、淹れて飲もう」
    「茶か……茶なら、ちっくと飲むがが遅れたちえいろう?」
    「え?」
     以蔵の言葉が思いがけなかったのだろう、立香は目を丸くした。
    「ケーキ買うてあるがじゃ。今夜はうちん家に来んかえ」
    「ケーキ……なんで?」
    「おまんと食いとうて」
    「なんで、うちじゃなくて?」
    「おまんと話いとうて」
    「何の話だろ……」
    「着いたら話す。おまんがえいなら行くぞ」
    「はい」
     以蔵の腕に掴まり、立香はふわふわと歩を進めた。
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    subaru_no_iine

    PROGRESS以ぐだ♀ オメガバース β×α
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ご都合主義
    ・メリバの予定
    ジュンブラで本になります。
    実は漫画家鉄蔵先生という設定はこれありきではなく展開の都合上生まれたのですが、天才が存在する・絵がうまいからやっていけるわけではないというのがキャラクターに合ってるなと思ってます。
    少し風向きが変わってきて、二人はどうなるんでしょうね。
    わたしのすてきな夢 6 何度か『取材』を重ねた。
     少しずつ、立香のクレバスの様子が変わりつつある。
     硬直していた襞に柔軟さが宿り、一本だけなら以蔵の指を受け容れられるようになった。
     しかも、縁の花弁の厚みがわずかだが増した。
    (こがぁにざんじ変わるがかのう……?)
     と、疑問を覚えるが、ネットにはαやβがホルモンバランスを崩してΩへと変化してしまったという話もあるので、そんなものだろうという感覚でいる。ネットの話に信憑性を見出すのも間違っているかもしれないが。
     人一人の身体を作り替えてしまっている、ということの恐ろしさも感じるものの、
    (まぁ、本人がえい言いゆうことじゃき。わしは知らん)
     今夜も立香のしなやかな脚の間に陣取って、長く伸びたものと狭い穴に愛撫を施した。
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    subaru_no_iine

    PROGRESS以ぐだ♀ オメガバース β×α
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ご都合主義
    ・メリバの予定
    割と岡田の行動が酷い男寄りです。純情を踏みにじられたと怒っているので、今は見逃してやってつかあさい。βは『男が会計を持つもの』と思っていますがαは『αが持つもの』と思ってそうです。そういう常識のギャップを描くのも楽しいです。
    前半パートと後半の頭をWebで公開して残りは本に入れようと思っています。
    わたしのすてきな夢 5 最寄り駅のロータリーに、知らされていた通りの黒に近い濃紺の色のセダンが滑り込んだ。
    「以蔵さん!」
     車窓から身を乗り出して手を振る立香を危なっかしいと思いながら、以蔵は助手席に乗り込んだ。
    「お待たせ」
    「言うほど待っちゃぁせんよ」
    「じゃぁ、待ってなかったってことにしようかな」
     くすくすと小さく笑いながら、立香はアクセルを踏んだ。
     先日のオフィスカジュアルもフェミニンだったが、私服だとよりその傾向が増すらしい。
     ショート丈の白いジャケットに、紫色のシアースカートを合わせている。メッシュ素材が運転席のレバーなどに引っかかりはしないかと心配してしまうのだが、本人は気にしていないらしい。
    「車らぁ、持っちょったがか」
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