マンドリカルドの絆礼装感想ほんとに今までマンドくんの絆礼装にはノータッチできました。うっかり礼装名の「戦い終わって」(前半部分)までは見かけたことがあったんですけどそれだけ。
もうすごいやさしい清流に心が洗われたような荒波に押し流されたような、とにかく泣いてる。泣いちゃう。
まず名前が…「戦い終わって、剣は折れて」って、まあしょっちゅうセルマンデデュランダルしてもらってはぼきぼき折ってるわけじゃないですか…
詩的できれいな礼装名だけど、もしかしてふつうにバトルお疲れ的な感じだったりしないかなあとかもちょっと思うじゃないですか…
そしたら出てきたイラストが…水辺で水面が輝いてて小鳥もいるようなうつくしい風景の中で、使い込まれてくたびれきったぼろぼろの木刀に錆びた鎖が巻き付いてるやつが打ち捨てられてて。
(泉のほとりでその生を終えた騎士王のラストシーンもちょっと思い出されたりしてアーーーーー!!!)
もうここでうずくまりたいような気持ちになりながらテキスト読み始めたら、まさかのマンドくんの独白調で、ああそうじゃん…君はそうやって色んなこと考えて(主に脳内で)いっぱい喋るひとだもんなあ…って
てっきり硬めの文語調というか そういう淡々とした戦士の感じでくると思ってたから…
この礼装、次の木刀を手にする前のひとつの戦いの終わりとも取れるし、やっぱりマスターの道行きを見送るマンドリカルドにとってのラストバトルのあととも取れるんだと思います。
木刀にマンドリカルド自身を重ねているし重ねられていて。
いやだ木刀は折れても君はついてきて 最後の最後までそばにいて…
マスターが笑顔で「カルデアのマスター」でなくなってよくなった瞬間を、マンドくんも笑顔で見送ってほしい…
って思っちゃうんだけどそれは置いといて。
他にどうしようもなくなったら君はそうやって武器も自分自身も全部使い切って、それでもマスターを先に進ませるひとだって知ってるもの…
「よくここまで一緒にやってくれたよ」って、「ありがとう」っていうのはマスターが“両方の”マンドリカルドに伝えたい言葉第一位だと思うんですけど、どっちの君も言わせてくれないのかなあって思ったらすごい泣けちゃった。
でもお願いだからカルデアのマンドリカルドくんには本当に言わせて せめて
アトランティスのマンドリカルドとおんなじで、でも違ういまの君だからこそ、いずれ来たる日には違う別れをさせてほしい。
デュランダル、絶世の儚剣を手にすることなく、霊基が消失しても木刀が残ってこの風景を遺したのは、確かにアトランティスのマンドリカルドとは違ういまのカルデアのマンドリカルドだからこそなんだけれど。
あと夕方にお別れしたアトランティスの彼と違って、昼のあかるい光の中っていう対比がまたたいへんエモーーーーーショナル
なんか…戦場で出会った友人との別れと、日常の中で一緒にいた友人との別れって感じがある…
いやだ別れたくない…
アトランティスで出会ったマンドリカルドの生き様を思い出して、そしてカルデアに今いるマンドリカルドも確かに同じ魂を、こころを持っているんだなと感じました。
同じで、でも違う。
そうであってほしいと願って、そういうことを感じて、拙作「まつとし聞かば」と「空の星にはなれない」でもそんな感じのことを書いたわけですけど。
なんか…ずれたこと書いてなくてまあよかったなっていう安心感がちょっとと、いや本家の深さはやべえな…って気持ちと。
この礼装でマンドくんは、朽ち果てた木刀に自身の過去やありようを重ねて見ていて、そのさまを自分で哀しいと評したけど、でもつけられた名前と風景はとても詩的で情感に溢れていてうつくしいんですよね…
いや本当に本当に、君は自分の在り方があまりにうつくしいことを、マスターの心を、プレイヤーの心をこんなに揺さぶることを知ってほしい。気づいてほしい。
でも本質的にはきっとそこは分かってもらえなくて、伝わりきらない部分で、それがね…どうしたっていとしいところなんですよね…
お前はそういう男だよ…ずるいやつだ…
マンドリカルドっていうキャラクターの、ひとつの決着として、集大成として用意された絆礼装がこんなに自分の胸に響くものであったことがとても嬉しい。
(いや絆礼装はそれぞれに本当にとても素晴らしいご褒美ですけども)
マンドリカルドくんをこんなにも好きなんだなあっていうことが再確認できました…
まだ泣いてる
彼は最後に、守りきった自分を誇るんじゃなくて、折れた木刀に感謝を捧げるんだなあ…でもそれはつまり、重ね合わされたいまの自分自身を誇りに思えるようになったってことでもあると思うわけで。
「俺みたいなヤツに使われなきゃ、コイツはこんなところで朽ち果てなかっただろうに」っていうのは、もし本当にマンドリカルドを置いていくことになったら、魔術師としての力が足りないマスターもそう感じるだろうことなわけで。
なんというか、本質的にマスターと似た部分があって、自然と同じ気持ちを抱く彼だからこそ、マスターを友人として理解してくれたんだなあって…
ここでまたアトランティスもぶり返す…つら…
絆礼装見て、もし自分が彼に抱いていたイメージとずれるものであったら、自分がいたたまれなさすぎて消えるかもとも危惧してたんですけど
絆礼装はそのキャラクターをもっと好きになる、最後に用意されたご褒美っていつかどっかで見たけど、本当にそうだった…
もっと大好きになっちゃった…しんどい…ありがとう…
なんかなあ
ここに、この境地に至るんだなとか、彼の本質に触れられたなと思うので、それを忘れないようにしつつ、
なんか…しあわせにしたい…マンドリカルドくんとぐだおくん一緒にしあわせになって…しあわせにしよ…(泣いてる)
そういうわけでたぶんこれからもふつうに作文してくと思います まだやめられねえ
こんだけ書いといてまだ語り足りない気もするけど、その辺はおいおい作文に練り込んでいきたいと思います。いやうまく消化できるかまだ分からないけど…
最後まで読んでくださりありがとうございました。