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    Fuzu

    いどくちゃんのゆるゆるssとかえろいssとか…なんかもうとにかくいどくちゃん書きたいな!いどくちゃんてぇてぇやねハッピー!たまに絵も投げます

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    Fuzu

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    休日朝にいちゃつくいどくちゃんです
    相変わらずちゅっちゅさせております

    ##フェリルー

    筋肉質な腕の重みを感じながら、カーテンの隙間から差す白い陽光に目を覚ました。ルートの温かい体に包まれてぐっすり快適に眠っていたようだ。彼の腕をあまり動かさないようにぐっと首だけ回して、背後の壁に掛かっている時計の方へなんとか顔を向ける。時計の針はちょうど10時を指していた。
    普段ならベッドには俺だけ取り残されて、一緒に寝ていたルートはベッドの外で色々な用事を済ませている頃だけど、今日はまだ2人ともベッドの中にいた。たまにベッドから降りないで本を読んだりしながら俺が起きるのを待ってくれる日もあるけど、今日のルートはまだすやすや眠っていて、珍しいことに俺の方が早起きだった。昨日は疲れちゃったのかな、と穏やかな寝息を立てて眠っている彼の頭を優しく撫でる。
     触り心地のよいその金色の絹糸からそっと1束だけ掬って、背後から差す清廉な白い光に透かしてみる。きらきらと光りながら、指先から滑るように1本1本ぱらりぱらりと落ちていく。ああ、やっぱり綺麗だな。空になった手で頭を撫でながら、滅多に拝めない貴重な寝顔をじっと見つめる。普段は顔をじっと見つめようとすると顔を背けられがちだから、なんだか新鮮な気持ちになる。早く起きる側にはこんなにも素敵で幸せな時間が与えられるんだな。これからは頑張って早く起きよ。
     ルートの頭を撫でている俺の手の下でふと、んん、と小さくうめくような声がした。目の前の白い瞼が億劫そうに薄く開いて、透き通るような蒼眼が細く覗いた。まだまどろみの中にあるとろんとした瞳が俺の顔をぼんやりと見つめている。長い睫毛が瞬きに合わせてゆっくりと揺れる。
    「ルートおはよ〜!」
    皺の寄っていない眉間にキスを落とす。
    「ん……ああ、おはよう。俺より先に起きてるなんて珍しいな……何事だ」
    「なんか目が覚めちゃって。あのねルート、俺早起きの良さが初めてわかったよ」
    「本当に何があったんだ……」
    お前の寝顔がかわいかったから、と正直に言いかけるのをぐっとこらえて、誤魔化すようにルートの少し乾いた唇に自分の唇を押し当てた。
    「内緒だよ!」
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