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    巨大な石の顔

    2022.6.1 Pixivから移転しました。魔道祖師の同人作品をあげていきます。

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    巨大な石の顔

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    サンサーラシリーズ第三章のあとがきと補足など。

    あとがき 次回から新章です。家訓を体現しようとしてできなかった江澄の鬱展開はまだ続きますがハッピーエンドを予定しています。
    天人五衰書き始めた当初はまさかここまで長く続くと思いませんでした(ちゃんとプロット作らず勢いで書きはじめるせい)

     藍夫人の設定も第三章を書いているさなか急きょ作りました。おまけに色んなところから設定を拝借しているので今回はその紹介を。
     青蘅君と藍夫人のパイナップルうんぬんのくだりは映画『恋する惑星』からです。青蘅君のパイナップル嫌いの元ネタは、金城武さんがこの映画でパイナップルの缶詰を嫌いなのに話の筋上たくさん食べさせられたというエピソードから。
     藍夫人こと独孤求敗は金庸作品のキャラクターで名前そのままの設定です。王家衛監督が金庸作品を映像化した『楽園の瑕』では男装の女性設定になっていたので今回そこから拝借。
     藍夫人どんな人だろうと考えてみたところ、兄上の天命江澄が負けず嫌いで勝ちにこだわるなら、兄上の母上は独孤求敗、強すぎて負けにこだわる人にちがいないとなりました。二人とも勝ち負けに執着するという点では同じ気質です。男の子は母に似た人を好きになりますからふふ。
     独孤求敗は青蘅君と出会った時点で抱山散人同様に百年以上生きています。青蘅君と出会う数十年前にある仙師と恋に落ち彼になら負かされたい・殺されたいと思って決闘を申し込んだものの、彼もまた彼女を愛してしまったので傷つけたくなかったから独孤求敗から逃げました。そして彼はあらゆる決闘から逃げ続けやがて逃走不敗という不名誉な号を世間からもらい雲深不知処へ流れ着きます。名前の由来は金庸作品の東方不敗というキャラクターから。キャラそのものの設定は『HERO』の残剣と無名という登場人物から拝借。
     独孤求敗は逃走不敗に捨てられたと思って恨んでそれでも愛しているから追い続け、とうとう念願の決闘を申し込みます。彼女は負ける気満々だったのですが逃走不敗も彼女を殺せるはずがありません。結果、独孤求敗が彼を殺めてしまうことに。独孤求敗は重傷負いつつも逃げようと思えば逃げられたのに彼が死んだことに絶望して姑蘇藍氏に自ら捕まります。青蘅君に刺されて監禁されるまでまったく彼に愛情はなかったのだけど看病されていくうちにほだされて愛するようになる。青蘅君の粘り勝ち。独孤求敗はこのとき愛に屈するという形で初めて負けたのでした。
     逃走不敗に捨てられたトラウマから「あなたはどこにも行かないで」と青蘅君を閉関させて双璧が生まれます。以上、双璧両親にまつわる補足ネタでした。
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    Replies from the creator

    recommended works

    narehate42

    DONEなんとなくGoogle翻訳調
    昔こういうノンフィクションを本当に読んだんです!本当なんです!(多分雌ライオンだったけど…)

    江澄がガチでガチの獣なのでご注意ください
    いや本当にこれを曦澄と言い張る勇気な
    あるレポート

     彼と出会ったのは吉林省東部でのフィールドワークの最中でした。もともと私の調査対象には彼の種族も含まれていましたが、生活の痕跡ではなく生きた個体に遭遇するとは思ってもみませんでした。
     彼は遠東豹。学名をPanthera pardus orientalisといい、IUCNのレッドリストにも規定された絶滅危惧種でした。
     知っての通り豹は群れを形成せず単独で生活します。彼はまだ若く、母親から離れて間もないように見えました。だからおそらく彼がこのあたりを縄張りにしたのは最近のことだったでしょう。
     幸いにしてそのとき彼はちょうど腹が満たされていたようで、私を見てすぐに顔を背けてしまいました。
     横たわる姿は優美で、狩猟の対象にされ絶滅危惧の原因となった毛皮が夕陽を浴びて輝いていました。彼は本当に美しい生き物でした。

     私は彼の縄張りの近くでフィールドワークを続けました。
     ある晩、私のキャンプに彼が忍び入ってきた時、私は死を覚悟しました。
     しかし彼はおとなしく私の目の前に横たわり、優雅に欠伸をしました。
     どうやら彼はこのコンクリートの建物を根城にすることに決めたようで 1954

    sgm

    DONEお野菜AU。
    雲夢はれんこんの国だけど、江澄はお芋を育てる力が強くてそれがコンプレックスでっていう設定。
    お野菜AU:出会い 藍渙が初めてその踊りを見たのは彼が九つの年だ。叔父に連れられ蓮茎の国である雲夢へと訪れた時だった。ちょうど暑くなり始め、雲夢自慢の蓮池に緑の立葉が増え始めた五月の終わり頃だ。蓮茎の植え付けがひと段落し、今年の豊作を願って雲夢の幼い公主と公子が蓮花湖の真ん中に作られた四角い舞台の上で踊る。南瓜の国である姑蘇でも豊作を願うが、舞ではなくて楽であったため、知見を広げるためにも、と藍渙は叔父に連れてこられた。
     舞台の上で軽快な音楽に合わせて自分とさほど年の変わらない江公主と弟と同じ年か一つか二つ下に見える江公子がヒラリヒラリと舞う姿に目を奪われた。特に幼い藍渙の心を奪ったのは公主ではなく公子だった。
     江公主は蓮茎の葉や花を現した衣を着て、江公子は甘藷の葉や花を金糸で刺繍された紫の衣を着ていた。蓮茎の国では代々江家の子は蓮茎を司るが、なぜか江公子は蓮茎を育てる力よりも甘藷を育てる力が強いと聞く。故に、甘藷を模した衣なのだろう。その紫の衣は江公子によく似合っていた。床すれすれの長さで背中で蝶結びにされた黄色い帯は小さく跳ねるのにあわせてふわりふわりと可憐に揺れる。胸元を彩る赤い帯もやはり蝶のようで、甘藷の花の蜜を求めにやってきた蝶にも見えた。紫色をした甘藷の花は実を結ぶことが出来なくなった際に咲くというから、藍渙は実物をまだ見たことないが、きっと公子のように可憐なのだろうと幼心に思った。
    2006