さよなら、俺の(2)そう言って、席を立つ暁人さんに母はでは、玄関までと言って、玄関へ案内する。
俺はもうちょっと、暁人さんと話していたくて、コンビニ行くので途中まで一緒に行くことにする。丁度和歌コーラが切れてたのだった。
「旦那のこと、ありがとうございます。どうか、どうか元気で…」
「ありがとうございます。」
暁人さんはぺこりと頭を下げ、歩き始めた。
自分も途中のコンビニまで行くことを母に伝えて、暁人さんの隣まで走って並ぶ。
「コンビニまで送ります。」
「ありがとう。」
それから、また少し色んなことを話していると、急にピタリと暁人さんが歩みを止める。
どうかしたの?と聞こうとすると、暁人さんが人差し指立てて口元に持ってく。
「静かに…。いる…どこだ?」
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