【💛💜】想いを通わせて、はじめてキスする話 ふたり並んで腰掛けたベッド。
一瞬とも永遠ともつかない沈黙を先に破ったのはルカだった。
「なんていうか」
どこか照れたような表情を見せたルカはシュウを一瞥して、すぐにまた視線をそらした。
「正直思ってなかったんだ。その……、シュウとこういう風になるなんて」
「うん」
「いや、シュウが嫌だとかそんなんじゃなくてさ! シュウのことはずっとすきだよ!」
焦ったようなルカが、シュウを見つめてそんなストレートな言葉をぶつけてくる。薄い紫の瞳が真摯だ。
「ただそういう対象になるんだって、考えもしなかったっていうか……」
「うん、わかるよ」
そりゃあそうだろう。シュウだってまさか、思っちゃなかった。否、予感はあったかも知れない。
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