アルバムが埋まってしまうほどの、いつ撮られたか覚えがないという写真。
消印が押されていない、直接ポストインされた熱烈な手紙。
極め付けは、誕生日に届いた白金とダイヤモンドが光り輝くシンプルな指輪。
「これ本物のプラチナか?」
「そこじゃねえだろ気にするのはよ」
ここまであからさまなストーキングの証拠品を並べた上で、このドギーは「だよなあ」と笑って見せた。
「最初はディスカードの残党が写真を送り付けてるのかと思ったんだ。目的が僕の監視ならこんなことはしないから、僕自身が目的じゃなくて僕からみんなへの連絡手段や拠点先を入手するためにこういった手段を選んだのかと思って」
「それがストーカー被害に遭ってたことを今まで話さなかった言い訳か」
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