if❤️⏳💛🔥詰め【終わりは近く】
1人しか居ない部屋。
響くプロペラの音、パサパサと鳴るあの子の羽の音。
何度聞いただろう、
いつまでここに居れば良いのだろう、
何百、何千回、あの子の死に目を見ただろう、
あの子は助からない、進めない
グルグルと回る思考の末。
…何かの糸が切れた気がした。
「……いつまで、続ければ良いの、ねぇ。」
「…何を言ってるの、カルレア…?」
「ケルトはどうやっても助からないの!!!?」
「…っ!」
…まただ。
またあの子がおかしくなった。
急に叫んで、泣いて…
私がこうなってる事が悲しいのは分かるけど…
私達、そんなに仲が良かったの…?
あの子が話すのはいつも知らない思い出。
「あの時のケルトはこうした」とか、してもいない事ばかり。
…もう、うんざりだよ。
【手繰り寄せては空に放る。】
「ごめんね、ケルト。…次は助けるから。」
「…カルレア?何を言って…?!」
そう言い切る前に懐中時計を硬く握り、あの子は空へ身を投げた。
姿が見えなくなる。強く吹く風が 一瞬 逆に流れた気がした。
置き去りになった守護天使が1人。
「なんで…?助けるって…?」
彼女が繰り返す度、助からない地縛霊が増えていく。
【誰だっけ。】
「カルレア〜、次の授業って何処だっけ〜?」
「次は◯◯教室だよ、…ちゃんと用意してる?」
「…あっ!忘れてた〜!カルレア、ちょっとだけ待ってて〜!」
十何度目かの同じ忘れ物をしたあの子が走り去って行く。
小さい欠伸をし、廊下を渡る生徒を眺めていた。
ふと、花飾りを付けたローズの女の子が目に止まる。
…あぁ、そういえば そんな子 居たな。
(名前は確か…)
「お待たせ〜、カルレア〜!」
「…おかえり、ケルト!」
(…もう終わった時間の事だから、考えなくてもいいかな。)