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    ONIWO_KETTOBASU

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    ONIWO_KETTOBASU

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    全てうちの子の誰かの記憶の一部です。
    時間軸は過去〜現在のみ。
    順番は時系列通りではありません。
    OC達の名前は全て空白になっています。
    不定期で足したり修正したりします。

    胸がぎゅっとする物、とある日の何気ない会話、後悔、懺悔等…様々な記憶が書かれています。

    ⚠あらゆる万物に注意してください。

    『あの子の記憶の片隅で。』「あの、   」

    「どうしたのー?」

    「えっとね、これ…」

    「おはなのわっか!くれるの?」

    「うん、えっとね、私もつけてみたけど…どうかな…?」

    「すごくかわいい!」

    「ありがとう!」

    「。。。ぼくもかぶれたよ!これでおそろいだね!ありがとう   !」

    「…!どういたしまして、   !」




    私達がくっつけた2人の幸せそうな顔を見た。

    もし、私と   が…

    「……違う、こんな感情正しくない、正しくないよ…」


    いつも一緒の大好きな親友。

    ず〜っと、一緒だよ。

    「……    と居ると、暖かくて胸がふわふわするな〜…なんでだろう?」




    自由なあなたが好き。

    カッコいい貴方が好き。

    可愛いらしい貴方が好きになりました。

    いつも一緒の貴方が好きだった。




    「       、なにのんでるの?」

    「ん~?これは桃のジュースだよ〜、   も飲んでみる?」

    「うん!」

    「はい、どうぞ〜……美味しいかな?      ね、これ好きなんだ〜」

    「おいしい!」

    「良かった〜、そういえばね…




    「ねぇ    !」

    「    、どうしましたか?」

    「えへへ、呼んでみただけ!」

    「はぁ…薬品を扱っているのであまり気を逸らさせないでください。」

    「はーい!」




    気味が悪い、可愛げがない、近寄るな…

    いつもかけられる僕への言葉。

    …傍らで仲間があの人が言う「可愛げがある動き」で楽しそうに遊んでいる。

    どうやったら、仲間の様になれるのだろう。

    なんで、僕も真似をしているのに。

    どうして、どうして、どうして。

    どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして…

    …僕だけ仲間と違ういきものみたいだな。




    …今日こそあれについて何か話し合わないと。

    「…    。」

    「どうしたの?   。」

    「………いや、何でも無いよ。…あー、その、可愛いなって思っただけ。」

    「ふふ、ありがとう!」

    …やっぱり少し怖くて言えないな。




    「      はやさしいね!」

    「……急になんだ。」

    「なんとなく!」

    「…そうか。……腹は減っているか?」

    「ううん、だいじょうぶ!」

    「そうか。…空いたら言うんだぞ。」

    「やっぱり      はやさしいね!」

    「………??」




    …で、ここの計算式が、こういう解き方になるんだよな…多分」

    「      さん、それ少し間違っていませんか…?」

    「…あ、確かに桁がズレてる。」

    「え~?私あってると思うけど…?」

    「   、ほらここ、間違ってるよ」

    「あっホントだ〜!」

    「ちょっと、そこの2人!そんなにケラケラ笑わなくても良いじゃないか!」

    「あ~、ごめんって〜ww」

    「そうですね。間違える事は何も悪い事では無いですから。」

    「    さん…!」

    「まぁ、    が言うこともそうだね、ごめんね?      ?w」

    「…。」

    「…まぁ、謝ってくれたし許してあげたらどうかな?」

    「………やだ。ムスッ」

    「あはは、    がムスッとしてる〜!」

    「こら、   、笑わない!」

    「でも    も笑ってたじゃん〜!」

    「うっ…でもとりあえず笑っちゃだめ!」

    「は~いw」




    「…なんなのですか、これは。既出の情報の引用ばかりではありませんか。」

    「…申し訳ありません。あの…」

    「言い訳は要りません。    さん、研究とは何か分かっていますか?」

    「……。」

    「…黙ってないで何か言ったらどうですか?    さん。」

    「………申し訳ございません。」

    「謝罪は要らないんですよ。研究とは何か、考えていますか?」

    「…申し訳ござ
    「もういいです。またこの様な事があれば、わかっていますね?」

    「…はい、申し訳ございません。」

    「謝れば許されると思わないでくださいね。」

    「…申し訳ございません。」




    …初めて人間に抱きかかえられた。

    いつも仲間ばかりが嬉しそうにしていて、僕は下から見ていた。

    あぁ…人の手はこんなに、温かいんだな…。

    …少しの間でいい、このオレンジの手を離されたくないな。




    後悔はしていないよ。

       が笑顔だから。

    でも、偶に思うんだ。

    そこに居るのが私なら…って。

    …私、わがままだな。

    あーぁ、どうして……どうしてこんな感情が湧いちゃうんだろうね…。




    文字通り記憶に焼き付いた、とても熱い火の中に消えてく    のとても苦しそうな顔。

    あの時船に乗らなければ、あの時    のタスクを優先していれば、あの時私が驚いたりしなければ、あの時死んだのが私だったなら…

    「    は生きていたのかな…。」

    どれだけ悔んでも泣いても取り返しがつかない。私が    を殺したんだ。




    彼女が隣で寝息を立てている。

    僕に身を預け、幸せそうにしている。

    微かな動きと体温がじんわりと伝わる。

    ゆっくりと秒針が進んでいく。

    何気ない平和。

    こんな時間が僕は好きだ。




    私が食べなければ、どれだけの人達が生きていられたのかな。




    何度この耳を削ぎ落とそうと思っただろう。

    何度この舌を切ろうと思っただろう。

    怖がりな僕は何もできなくて逃げていた。

    必死に逃げて、逃げて、逃げ続けた。

    ずっと逃げる事は悪だと考えていた。

    周りと違う僕が悪だと思い込んでいた。

    最後に逃げた先に暖かい幸せがあった。

    今頃になって逃げて良かったと思える。

    「…考え事かい?」

    「!…少し前の事を思い出していただけだよ。」

    「おいで、   。ご飯ができているよ。」

    「わかった、今行くよ、    。」





       がお昼寝をしている。

    「…幸せそうな寝顔、どんな夢を見てるのかな〜?」

       はむにゃむにゃと寝言を言いながら、お腹の上の  を優しく抱きしめていた。

    「あ、お布団かけておこうかな…」

    そっと布団をかける。

      がピクッと動いたけど、バレてはいなさそう。

    「…おやすみ、   。」




    花畑ですわり込む。

    雪がはらはらと顔にはりついてく。

    ふと、白い息を吐く。

    ちょっとだけ、寂しかった。




    (食べたくない、もう食べたくないよ…)

    それでも食べなくちゃ生きていられなくて、私はまた食べる為に白いクルーの前に立った。

    そのクルーは私を見ても逃げようとせず、ポケットから何かを差し出してきた。

    (…なんだろう、いい香りがする。)

    知らない香りだったけど、何故か食べたいって思えた。

    (いつも食べてるクルーとは違う…でも、でも…)
    空腹が限界だった。

    (………。…!)

    すごく美味しい、怖かったあの味がしない、久しぶりに どこか が満たされる感覚がした。




    …でね!    がおっきいぬいぐるみを2回で取っちゃったの〜!」

        はたまごサンドを口にしながらうんうん、と頷く。

    「それでね…あっ!    〜!」

    購買から戻ってきた    が小走りで近づいてくる。

    「   、    、お待たせ!」

    「遅いよ〜?もうメロンパン食べきっちゃったもん!」

    「相変わらず   は食べるの速いなぁ…ほら、もう1個買ったから一緒に食べよ!」

    「いいの?!ありがとう    〜っ!」

    「    もジュースいる?はい、どうぞ!」

    「ありがとう、    !」

    「あ〜!また    チョココロネ食べてる〜!」

    「そういう   もいつもメロンパンでしょ?」

    「ふふ、確かにそうだね」

    「そうだけど〜…!」




    パチパチと暖炉の音が響く店内で、ただ壁を見つめている。

    何もされる事が無い、1人の空間。

    …寂しい気は全くしない。

    自分の命が危険に晒される事はもう無い。

    それだけで、十分なんだ。




          の様子がおかしいのは分かっていたよ。

    でも、心配しようとする度に「大丈夫だ」って言って何も言わせてくれなかったの。

    …大丈夫じゃなかったよね?

    「…どうすれば良かったのかな…?」

    薄暗く、冷たいベントの中で声を殺して泣く。

    今が幸せでも、過去が無くなる訳じゃない。

    …とっくの前に分かっていたのに。
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