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    mikanmikan_0211

    @mikanmikan_0211

    🔞力尽きてしまった文字をここにしまっていく倉庫。めちゃくちゃ尻切れ蜻蛉だし続きの目処もたってないので注意。逃げて!
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    mikanmikan_0211

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    見たいなら、書けば良いのよ、ホトトギス。先に成長したトランクス×まだ幼児体型の悟天のトラ天。超健全。付き合ってる。推敲とかしてないから誤字とかあったらごめんね。

    #トラ天

     サイヤ人というのは、どうも肉体成長が地球人とは違うらしい。15の時を境に突然背が伸びたトランクスは、あっという間に父ベジータの身長を越した。スクールの人間には不思議がられたが、誰よりも驚いたのはトランクス本人だろう。朝起きたら、自分でも目に見えて分かるほどに伸びている等身。やっと背が伸びた嬉しいひゃっほいどころの騒ぎではない。何かの病気ではないかと疑い焦った彼は、部屋をぐちゃぐちゃにし扉を壊し壁に穴を開けながら「ママー! オレどうなっちゃうのママー!?」と叫び回ったものだ。偶然家にいたベジータに殴られ、サイヤ人の特徴について説明してもらい安心した。
     話は変わるが、トランクスには幼い頃に将来を誓い合った恋人がいる。名を孫悟天と言って、歳は一つ下の幼馴染。トランクスと同じ、ハーフサイヤ人の少年だ。ハーフサイヤ人は、サイヤ人の特徴と地球人の特徴、どちらが遺伝されるかはどうやらランダムなようで、悟天もトランクスと同様に肉体成長が遺伝されていた。どういう事かというと、つまりこういう事だ。
    「トランクスくん、ちゅーしよ?」
    「……」
     一年だけ早く生まれたトランクスが先に成長するのは至極当然の事である。青年になったトランクスと、未だ幼児体型の悟天。そう、兎角絵面がヤバいのだ。こんなの犯罪である、犯罪。一歳しか違わないのは分かっている。分かってはいるのだが。ああ、何故こんな、雲一つない快晴の日、空気の澄んだパオズ山で何故、こんな思いをしなくてはならないのだろうか。
    「トランクスくん? どうしたの?」
    「すー、はぁ〜。パオズ山の空気は美味しいなあ」
    「そう? 確かに、西の都よりは綺麗かもね。で、トランクスくん、ちゅー……」
    「しない!」
    「言うと思った、言うと思ったよ! 最近いっつもそうじゃん! しないしないしないって! 理由を言え理由を!」
    「ちょっと考えたら分かるだろ馬鹿!」
    「分かんないから聞いてるんじゃないか馬鹿!」
     うるさいこの馬鹿。何をうそっちが馬鹿。馬鹿、馬鹿、馬鹿。いやいやこの言い争いが馬鹿だろう。何やってるんだ馬鹿か。馬鹿馬鹿言い過ぎてそろそろゲシュタルト崩壊を起こしてきた。頭も痛い色んな意味で。突然我に返ったトランクスは、ストンと地べたに腰掛け空を見上げた。ああ、本当に快晴だ。ムカつくほどに綺麗な空だ。何だか色々馬鹿馬鹿しくなって、深い深いため息を吐いた。
     悟天も、ちょこんとトランクスの隣に座った。
    「ねぇ、真面目な話。何でなの? ボクのこと嫌いになっちゃった、とかじゃなさそうだし」
    「当たり前だろ。好きだよ。愛してる」
    「えへへ、ボクも。でもそれは置いといて」
    「チッ、絆されないか」
     勿論、ご機嫌取りのためではなく本心からの言葉だが、ここで話が終わってくれれば良いものを。これを言ってしまえば、可愛い仕草や表情管理とは裏腹に、実はかっこいい男になりたい、早く大人になりたいと思っている彼は絶対に拗ねる。もしくは怒る。でなければ、細かいことを気にしているトランクスを指差しながら腹を抱えて笑うに決まっている。しかし悟天は引き下がらないだろう。トランクスから理由を聞き出すまでは。
     もうここは自分が腹を括るしかない。トランクスは意を決して、悟天に向き合った。
    「オレが、犯罪者になっちゃうだろ」
    「絵面の話?」
     しかしトランクスの予想とは裏腹に、悟天は真顔でアンサーを導き出した。
    「分かってんじゃねえか!」
     思わずずっこける。分かんないって言ってたくせに、即答って事はそういう事だろ。してやられた畜生。悟天はそんなトランクスを、くすくすと笑ってみせた。あ、その笑い方、可愛い。好き。
    「そんな事だろうと思ってたってだけだよ。ちゃんとトランクスくんの口から理由を聞きたかったし。何度も拒否されてムカついてたし。からかってごめんね」
    「くっそ〜……」
     敵わないな、コイツには。
     悟天はトランクスの片手に両手を添える。急激な成長を遂げた自分と違う、彼の小さな、子どもの手。身長差からしばらくフュージョンも出来ていないが、この手から放たれる一撃が重たい事を一番知っているのは、トランクスだった。
    「人目を気にする真面目くんの為に、一応誰も来ない場所をデートに選んだつもりだったんだけど」
    「オレはてっきり、一緒に街に出ると自分だけ子ども扱いされるのが嫌なんだと思ってた」
    「いや、まあ、うん。それもあるけど。そうじゃなくて」
     何で空気壊すかな〜と、悟天は呆れたようにボヤいた。見た目は7歳の頃と何ら変わりない彼。大人と話している時の悟天はそりゃもうあざとさ全開パワー。己の可愛さを武器にあの手この手でチヤホヤされているが、二人きりの時にだけ見せてくれる彼はそうではない。当たり前だが、中身は歳相応に成長しているのだ。悟天だって、色々と考えている。ちゃんと、しっかりしている。
     トランクスは悟天の両手の上から、空いていた自分の片手を重ね合わせた。
     犯罪者上等。何を言われても、いやコイツとオレ一歳しか違わないですから。コイツはちょっと発育遅いだけなんで。と堂々としてやろう。もう覚悟は決まった。
    「悟天、ちゅーしよ」
    「……!」
     トランクスが微笑んで言うと、悟天はそれはそれは、花弁がパッと開くかのような、もしくは太陽が輝くかのような満面の笑みを見せ、それから目を伏せた。

     トランクスは覚悟を決めたって思ってるみたいだが、一ヶ月くらいしたらまた「オレ、犯罪者みたいな事してる……」と罪悪感を抱くんだろうなぁ。だって彼は、不良ぶっているが物凄く真面目だし。早く追いついて、彼と色んなことして、一緒に大人になりたいな。と、悟天は思っていた。
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    MEMO見たいなら、書けば良いのよ、ホトトギス。先に成長したトランクス×まだ幼児体型の悟天のトラ天。超健全。付き合ってる。推敲とかしてないから誤字とかあったらごめんね。
     サイヤ人というのは、どうも肉体成長が地球人とは違うらしい。15の時を境に突然背が伸びたトランクスは、あっという間に父ベジータの身長を越した。スクールの人間には不思議がられたが、誰よりも驚いたのはトランクス本人だろう。朝起きたら、自分でも目に見えて分かるほどに伸びている等身。やっと背が伸びた嬉しいひゃっほいどころの騒ぎではない。何かの病気ではないかと疑い焦った彼は、部屋をぐちゃぐちゃにし扉を壊し壁に穴を開けながら「ママー! オレどうなっちゃうのママー!?」と叫び回ったものだ。偶然家にいたベジータに殴られ、サイヤ人の特徴について説明してもらい安心した。
     話は変わるが、トランクスには幼い頃に将来を誓い合った恋人がいる。名を孫悟天と言って、歳は一つ下の幼馴染。トランクスと同じ、ハーフサイヤ人の少年だ。ハーフサイヤ人は、サイヤ人の特徴と地球人の特徴、どちらが遺伝されるかはどうやらランダムなようで、悟天もトランクスと同様に肉体成長が遺伝されていた。どういう事かというと、つまりこういう事だ。
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    MEMO見たいなら、書けば良いのよ、ホトトギス。先に成長したトランクス×まだ幼児体型の悟天のトラ天。超健全。付き合ってる。推敲とかしてないから誤字とかあったらごめんね。
     サイヤ人というのは、どうも肉体成長が地球人とは違うらしい。15の時を境に突然背が伸びたトランクスは、あっという間に父ベジータの身長を越した。スクールの人間には不思議がられたが、誰よりも驚いたのはトランクス本人だろう。朝起きたら、自分でも目に見えて分かるほどに伸びている等身。やっと背が伸びた嬉しいひゃっほいどころの騒ぎではない。何かの病気ではないかと疑い焦った彼は、部屋をぐちゃぐちゃにし扉を壊し壁に穴を開けながら「ママー! オレどうなっちゃうのママー!?」と叫び回ったものだ。偶然家にいたベジータに殴られ、サイヤ人の特徴について説明してもらい安心した。
     話は変わるが、トランクスには幼い頃に将来を誓い合った恋人がいる。名を孫悟天と言って、歳は一つ下の幼馴染。トランクスと同じ、ハーフサイヤ人の少年だ。ハーフサイヤ人は、サイヤ人の特徴と地球人の特徴、どちらが遺伝されるかはどうやらランダムなようで、悟天もトランクスと同様に肉体成長が遺伝されていた。どういう事かというと、つまりこういう事だ。
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