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    めざしねこ

    @yakisoba13pan

    十三機兵にハマって、比治沖に転がりました。

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    めざしねこ

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    めざしねこさんには「届かないとしても伝えたい」で始まり、「今なら伝えられる」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば5ツイート(700字)以内でお願いします。

    沖野を失った直後の比治山くん。
    2023.1.13

    #比治沖
    beechcraft

    「届かないとしても伝えたい」で始まり、「今なら伝えられる」で終わる物語 届かないとしても伝えたい。
    「沖野……」
     伝えたい相手の名前は口にできるのに、伝えたい言葉が続かない。
    「沖野……」
     口を開いても言葉になるのはそこまでだ。
     認めたくなかっただけなのは自分でもわかっていた。揶揄われて、意固地になってしまったこともある。それに今伝えなくても、もっと落ち着いてから……気持ちの整理がついてから伝えたらいいと思っていた。それがこんな唐突な別れになると誰が思っただろう。
     考えないようにしようと思えば思うほど沖野と過ごした日々を思い出す。桐子であった時よりも、この時代に来て沖野として過ごした日々が次から次へと浮かんでくる。それは勿論、最近の記憶だからということもあるだろうが、それよりも自分にとって大切だったのは桐子ではなく沖野だったのだという証拠の一つだろう。
    「沖野……」
     ちゃんと自分でも理解している。認めている。今の想いを伝えたい。俺がどう思っているのか、どんな風に貴様を見ていたのか……
     けれどそれは叶わない。二度と出来ないのだ。
     悔しさと苦しさと悲しさと……それら全てが今までの自分の行動に追い打ちをかけるよう責め立てる。
    「沖野……どうして……」
     後悔しても、もう遅いのだ。
     今なら伝えられるのに。
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    😭😭😭😭🙏😭😭💗😭👏👏😭💖💖💖
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    めざしねこ

    DOODLEハロウィンの時期のグロジェレ。
    グロスタが自分のことを好きだと知っているけど、自分はつれない態度をするし、気持ちを告げられたとしてものらりくらり交わし続ける。
    年上に言葉巧みに振り回される攻めと、振り回してるけど最終的には押し負ける受けが好きですね。
    2024.11.4
    お菓子を配ったそのあとで「戻っていたんですか?」
     自分が一番に天幕に戻って来たと思っていたのに、中に入るとこちらに背を向けてベッドで寝転ぶジェレミーの姿があった。
    「ん? あぁお疲れさん」
     こちらを見ずにひらひらと手を振りながら背中で話す様子は随分とリラックスしており、ついさっき戻って来たと言うわけではなさそうだ。
    「ちゃんとお菓子配ったんですか?」
    「いや~誰も俺様のところには来なかったから、さっさと帰ってきちまったってわけ」
     うぅーとベッドの上で身体を伸ばす様子にちゃんとこちらの話を聞いているのか不安になる。確かにベッド横のテーブルにはお菓子が入ったままのカゴが放置されていた。
     誰が提案者かは知らないが、今日はハロウィンだからと駐留しているこの街の子供達に解放軍みんなでお菓子を配ろうという話になったのだ。お菓子はクロエが監修したというから、味は心配ない。
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    めざしねこ

    MOURNING七夕の次の日に書き始めて、書けねぇ……書けねぇよぅ……ってなりながら七月が終わりそうになったので、こちらに供養します。
    あんまりまとまってなくて恐縮です……
    たなばたの話 沖野の部屋の前まで来ると呼び鈴を鳴らして反応を待つ。すぐにロックが解除された音がして、ドアが開いた。部屋の奥まで進むと、沖野は真剣な顔でモニターを見ていた。
    「呼び出してすまなかったね」
     こちらが見ているのに気付いたのか気付いていないのか……その口からは謝罪の言葉が出るものの、こちらを見ずに画面から目を逸らさない。謝罪の態度ではないが比治山は気にならない。
    「構わん、どうせ時間はある」
     そのまま比治山は部屋においてあるソファに座る。作業部屋にソファを置いたのはこうして比治山が作業中の沖野を待つことが多いからだった。今日もいつも通り作業をこなす沖野を後ろから眺める。左のモニターの数値を見ながら、右のモニターへ入力を行っているが、それが一体何なのか比治山は知らない。一度説明してもらったこともあったが、その頃とは違う作業を行っているだろうし、何よりその時も言葉が理解できなかった。適材適所、という言葉を心に刻んだのも良く覚えている。
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