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    らいし

    一次創作のみならず、色々なジャンルでかいています!
    らくがきなどは新しいページを作らずに編集で追加していっています!
    いちページにたくさん載せているのでよかったら見ていってね!!

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    らいし

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    モテる弟が気になってないつもりの兄の話
    無自覚な方の一人称で書くと、さっぱり分からなくなるという見本のようになりました
    日本語がおかしいのは元がこういう喋り方だからです

    #一次創作
    Original Creation
    #オリジナル
    original

    代替行動私の弟はよくモテるのです。
    双子の兄である自分が言うのもなんなのですが、とてもかっこいいと思うです。社交的で、話をするのも聞くのも上手い。少し強引に見えるけど、相手が本当に嫌なことはしない。
    それでモテない方がおかしいです。

    と、いうわけで放課後に弟が告白されている場面に出くわしたです。

    最近は弟のフォッサが私の教室に来て、部活がない日なら一緒に帰ることが多かったですが、今日はなかなか来ないので弟の所属する教室を覗きに行ったら、そんな感じで……。
    状況を把握したら、そのまま、昇降口に向かって……うちに帰ったです。


    家に帰ったら、いつも通りの行動をするだけ。カバンを置いて、着替えて…えっと、ばんごはんには早いけど…いつもならおなかがすいてくる時間です。だから何か食べなきゃです。
    冷蔵庫をのぞくと、ちょうどおやつになりそうな裂けるチーズが一本だけ残っていたです。あとは、殻付きのクルミがカゴの中に。いいです、これぐらいつまむのがたぶんいつも通りのはず。
    クルミを割る金具が見当たらないけど、いいや。私の握力なら割れる。
    力任せに指に力を込めると、クルミは粉々になってテーブルに飛び散った。ああ、めんどくさいから何個かまとめて割ってしまおうです。
    バキバキと壊れていく殻を眺める。中身まで潰れてバラバラになってしまったので……もういいや。
    チーズなら、パッケージ以外は全部が可食部だから大丈夫と思うです。
    それからずっとチーズを細く細く裂いていくことに熱中していたら、玄関が開く音がして弟が帰ってきたです。
    ずいぶん疲れた様子で…?
    部屋に戻る前にダイニングを覗いた弟が、カバンも置かずにそのままこちらに歩いてきた。少し手前で立ち止まり、テーブルの上の様子を少しの間黙って眺めていた。
    それから歩みを進めて、私が座っている隣の椅子をゆっくり引いて、ずいぶん慎重に座った…ように見えた。
    「それ、おいしいの?」
    フォッサは皿の上の、ふわふわになるまで細く裂いたチーズを指さした。
    「裂けば裂くほどおいしいらしい?」
    「本当に?」
    「さあ?」と首を傾げると、「味見したい」と言われたです。
    細くなった一筋だけをつまみ上げて差し出すと、弟が口で迎えに来てぱくりと食べた。
    「…………細すぎて味が分からない」
    「まあ、そうだろうな」
    フォッサがこちらをじっと見てくる。不審そうに少し眉を顰めていたです。
    「なんか、兄さん機嫌悪いよな?」
    なんで?と言われても、こちらは機嫌が悪いつもりはない。そう伝えても弟は納得しない様子で首を傾げたです。
    「さっき、兄さんが先に帰ったのって俺が迎えに行かなかったから?」
    「私は帰りたいときに帰るだけだから」
    「ふーん? 教室で他のクラスの女子が来て引き止められて告白されて」
    知ってるけど。それにそんなこと、私に言う必要はないと思うです。
    「断ったりしてたら遅くなった」
    「え?」……断った?
    「断った?」
    高校入学当初、よく弟は告白されては何人かと付き合っていた。その頃は嫌がらせのつもりで私からちょっかいをかけに行っていたら、いつの間にか別れる羽目になっていたらしいと、後で聞いたです。
    でも、今はフォッサのことは……まあ、嫌いじゃないので……付き合いを邪魔なんてしないつもりでいたのですけど?
    「だって、その子と話したこともないし、よく知らないし……友達連れで来たから、断ったら後で悪口を言われるだろうとも思ったけど……付き合いたくなかったから」
    はあっとフォッサは大きく息を吐いた。
    「と、いうわけで俺は今つらいのでもっとそれちょうだい」
    「なんでフォッサがつらいんです? 断られた相手の方がつらいんじゃ」
    「相手がつらいのが分かるからつらいんだって! でも、俺は本心からその子のことは好きになれないから」
    「……心が読めるのも、良いことばっかりじゃないんだな」
    さっきより多めに裂いたチーズをつまんで差し出す。フォッサは黙って食べた。
    ふわふわに裂いたチーズが無くなるまで同じ動作をくりかえしたです。
    「クルミも食べる?」
    「俺が割るから兄さんも食べたら?」フォッサは私がでたらめに割った殻(と中身)が飛び散ったテーブルの上を眺めてからそう言った。
    「ワインがないからもう少しだけ」チーズもクルミも、どっちもおつまみだった、と思い出したら少し笑えてきたかもしれないです。
    「機嫌直った?」
    弟にそう尋ねられても……何を心配されているのか、本当に不思議でしょうがない。
    「別に…悪かったつもりはないけど?」
    「そう……? なら、これから一緒にワイン飲みに行かないか?」
    「いいな、明日は休みだから少し遅くなってもいいし“ブドウジュース”を飲みに行こうか」
    「そうそう、“ブドウジュース”な」
    未成年…ということにしているから、そのお店ではノンアルコールの飲み物を頼んでいることになっているのですよ。
    「……今日告白して、明日の休みにデート…とか考えてたんだろうな」
    ぼそっと弟が呟いたのが、なぜか気に入らなかったのです。クルミを掴んで頭に押し当てたら「痛い」と言いながらもフォッサは避けなかったです。
    「痛いなぁ」と言いながら、フォッサが私の背をそっと押さえたです。
    Raishi 20240208,
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