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    さかもとらん

    @rsms073

    基本🧡💜。ブロマンスも家族愛も恋愛も。
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    さかもとらん

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    にしそうさく07で発行した魔法学校AU短編集、🐳兄弟の分をweb再録。
    ふたりとも五年生の設定です。💜は監督生、🧡はビーター。

    ギフト 車窓から流れていく光景は既に見知らぬ土地のものになっている。揺れる列車の内、たった一人のコンパートメント。ミスタはトランクをぎゅうっと抱え込み、これから向かう先への恐怖で押しつぶされそうだった。
     ミスタの人生に転機が訪れたのはたった数ヶ月前。自身を魔法使いだと名乗る初老の女性が母と二人で住む家に訪ねて来たあの日。
     校長だと話す彼女の一言で、彼の生活すべてが変わってしまった。
    「あなたは伝統ある魔法学校にて魔法を学ぶ権利があります」
     手渡された入学許可証と共に、訝しげな視線を向ける自分たちの為に見せられた魔法。
     お世辞にも一般家庭とは言えないような貧しい家庭で育っていたミスタにはとてもではないが考えられないような誘いだったし、母親もこんな機会はきっと二度と訪れないだろうと一人息子を快く送り出してくれた。
     その日暮らしの中でもコツコツと貯めていたなけなしの金を魔法界での通貨に換金し、せめてこれだけは、と新品の杖と梟を買ってもらった。教科書や制服は中古になってしまったが、それでも向こう一ヶ月はろくなご飯を食べられなくなることが分かっていても、母は全て用意してくれた。
     そんな母からの愛を詰め込んだトランクを抱え込み、ミスタはずっと窓の外を眺めていたのだ。
    (帰りたい)
     もとから人見知りだというのに、ここでは種族すらも違う。魔法が使えない人間の事はマグルと呼ぶらしく、そうやって区別する名称があるというのなら、きっといじめや下に見られることもあるのだろうな、なんてうっすら思っていた。事実、このコンパートメントに席を求めてやってくる人間は全員去っていったのが答えだろう。
     マグル臭でもするんだろうか。それとも、何か見分ける方法を知っているのかも。
     (帰りてえ……。でも、母さんの期待は裏切れない)
     トランクはとても重い。想いが、重い。これから七年間もやっていけるだろうか。泣きたくなったが、ここまで来てしまえばもうどうすることも出来ない。
    「ねえ、ここ空いてる?」
     揺れる列車の音に紛れてドアが開いた事に気づかなかった。ミスタは自分に声を掛けたのだろうかと辺りを見回すも、目の前で笑う特徴的な髪形の男は明らかにミスタの返答を待っている。
    「あ、空いてる」
     どもってしまったが、相手はそんなことを気にした素振もなく手早く礼を言うと目の前に腰掛けた。すると、手に持っていた袋からいくつか菓子を取り出し、そのままのんびりと食べ始めるではないか。
     随分とマイペースな人だ。前髪の一部だけ金髪で、ぴょんと跳ねているのが面白い。ウルフカットの襟足はインナーカラーが入っており、サイドにもピンクが混じっていた。いわゆる不良、もしくはロッカーなのかとミスタは盗み見る。
    「皆いつの間にか友達作ってて、空いてる席がほとんど無かったから助かったよ」
    「……いえ」
    「今日はのんびり食べたかったんだよね」
    「そうですか」
    「君も新入生だよね? 僕も今年からなんだ」
    「……そう、ですけど……なんで分かんの?」
    「だってフードにハウスカラーがないもの」
     ミスタが話についていけないことを悟ったのか、シュウはおや、と首を傾げた。
    「もしかして、マグル出身?」
    「……そうだったら何」
    「なにもないよ。君が知らない事を知りたかっただけ。ハウスカラーって言うのは各寮の色のこと。寮が決まってるとネクタイとか、フードとか、マフラーとかもハウスカラーが入るんだ」
     色とりどりのビーンズをしげしげと眺めながら、彼はそのうちのひとつを見繕うとミスタに手を出すよう指示する。わけもわからないまま掌を出すと、ころんとそのビーンズがミスタの手に乗った。
    「それ僕が一番好きなヤツ。あげる」
    「ドーモ……」
    「そういえば自己紹介してなかったや。シュウです。闇ノシュウ。よろしくね」
    「……ミスタ・リアス」
     貰ったビーンズを口に含むと、バナナの味がした。


     なんとも不思議なコンパートメントでの体験からほどなくして、シュウとミスタは唯一無二の友人となる。それは二人の寮が同じ組分けとなった事から始まったのだが、これには訳があった。
     組分けは姓名のアルファベットAから順に呼ばれるため、必然的にミスタが先に組分けをされた。彼が穴熊寮と組分けされ、おずおずと歓迎ムードを見せる黄色と黒のハウスカラーを掲げるテーブルへ向かうのを見届け、ほぼ最後であったシュウは最初こそ組分け帽子に判断を委ねた。
    「君も何処に入ってもやっていけそうだ」
    「じゃあ穴熊でもいいですか?」
    「何故?」
    「ミスタが穴熊だったから」
     マグルに興味があって。それに、なんか良い人そうだったし。そんなシュウの意見を聞き入れ、帽子はまた穴熊の名を叫んだのだった。
     つまり、二人が同寮になり、同室になったのもシュウがそんな感じでいいやとなんとなく望んだ結果なのである。ミスタも魔法界に疎く、極度の人見知りだった為、少しでも喋った事のある人間と同寮になれた事は心強かった。
     マグルと聞いても侮蔑する視線を向けてこなかったシュウと仲良くなるのにそう時間はかからず、二人は互いに互いのこれまで生きてきた世界を語らい親交を深めていった。
     そんな二人は今や兄弟と周囲に評されるほどの仲の良さを誇っている。
     監督生だというのに悪戯好きな一面のあるシュウと、マグルでありながらクィディッチでビーターを務めるミスタ。二人は今日も一緒に居るはずだった。はずだったのだが、なぜか違った。
    「アイクー、シュウ知らん?」
     一つ上の先輩であり、鷲寮の監督生であるアイクをミスタが見かけたのはクィディッチの練習後。アイアと食堂の端で立ち話を決め込んでいた彼に話しかけたのは、此処に他の監督生が居なかったからだ。
     てっきり監督生のミーティングか何かがあったのかと思ったが、それならば同チームのマリアも監督生なので呼び出しを食らっているはずだろう。マリアが何か言っていた覚えはないが、とりあえず聞いておこうと思った。
    「シュウ? さあ、僕が食事を摂ってた時には居なかったと思う……もう寮に戻ってるんじゃない?」
     思い返すように首を傾げたアイクだが、やはりシュウの居所は知らないようだ。
    「んー……アイアは見た?」
    「私も見てないですよ。スカーレと授業を受けた後に食堂に来たから、もう結構な時間ここに居ますけど」
     いつもならクィディッチの練習が終わるまでシュウも夕食を食べずに待ってくれているのだが、今日はよほど腹が減っていたのかもしれない。確かにいつもより押してしまったし、既に食べ終えて寮に帰っていてもおかしくないだろう。
     二人に別れを告げて、ひとりで食べるディナーはどこか味気ない。こんな日もあるだろうと数年ぶりに何もシュウの事が分からない日になった。
     それからというもの、夜の時間になると必ずシュウが消える。
     最初こそ理由を付けて自分を納得させていたものの、次第に何かが可笑しいとミスタは思い始めた。けれど、就寝時間ギリギリになって戻ってくるシュウにはろくに理由も聞けない。朝になるとケロリとしており、ミスタが夜は何をしているのか尋ねても何も教えてくれないのだ。
     この前の夜はニナに会っていたとアスターに聞いたから、蛇寮近くまで赴いてわざわざニナにまで話を聞いたというのに、彼女も微笑むだけで何も教えてくれなかった。
    「大丈夫よ、ハニー。もう少しだけ待っててあげて」
    「待たなきゃいけんの?」
    「待つの」
    「……時間巻けない?」
    「タイムターナーは全部破棄されてるわよ」
    「チッ」
     ニナなら持ってそうなのに。そうこぼしても、狐目を細めて彼女は手を振るだけだ。
     隠されている事があるのは別に気にしないが、それならそれで「しばらく夜は一緒に居れない」だとか、そういう一言が欲しいだけだ。
    (いっつも察してちゃんなのどうにかなんねーかな)
     マイペースなのもあるが、シュウは存外子供っぽい。それはもうこの五年で身に沁みていたし、悩んでいても仕方ない。いつかは打ち明けてくれると言うのなら大人しくそれを待とう。だけど、いつにもまして近頃はシュウの目の下の隈が凄い。つまらない授業はミスタよりも居眠りをしている始末だ。せめてそんな彼に安らぎの時間を少しでもあげられたら。
     ミスタはそう思っただけなのだ。それなのに、穴熊寮近くのキッチンで調理していただけでマリアとレン――主にマリアから訝しげな目で調理を黙々と見守られている。
     監督生であるマリアはまだ良い。彼女には寮生を監督する義務がある。けれど、レンに至っては何故この場に居るのだろうか。クィディッチでキーパーをやっている時もそうだが、地上でも上背のせいでそこそこの威圧感があった。
    「なんでレンも居んだよ」
    「俺がマリア呼んだんだ。ミスタが料理してるって言ったらすぐ来てくれた」
     ミスタのクッキングがカオスな事は穴熊寮では周知の事実だ。寮付近にキッチンがあるので定期的に生徒が此処に来るものの、毎度ミスタの利用後は油がよく浮いている。いつもならシュウも同調して色々と遊んだ後とりあえず片してくれるのだが、今ここにシュウは居ない。
    「ミスタ……暗黒物質は作っちゃダメだよ」
    「作んねーわ! 今まで作ったことないし」
    「もし作ってても面白いと思うけどな」
     呑気に笑うレンを呆れた目で見上げ、気を取り直したマリアはマシュマロをコンロで炙っているミスタを横からずっと見守っている。沸騰しないよう鍋にかけられているのは香り的にホットチョコレートだろう。レンは目を輝かせながらミスタに問うた。
    「他に何作るの?」
    「今日はこれだけ」
    「そうなんだ……。なんだ、じゃあ大丈夫そうだな。マリア帰ろう」
    「マジでなんなのオマエ……」
    「ミスタの料理のファン」
     ハハ、と笑う同級生の背を軽く叩き、ミスタは遠のく二つの背中を見送ると、上手く焼けたマシュマロをマグに注いだホットチョコレートの上に乗せて寮に戻る。後片付けは散々シュウから習った魔法で軽く済ませた。
     魔法学校に来て良かった事のひとつは数多の生活呪文を知れた事だ。大人になったらこの呪文達で実家の悩みは全て解決するだろう。魔法界で育った皆から聞いた生活呪文が一番この学校に来て良かった事になっている。
     合理的で非効率の嫌いな唯一無二の友人は皿洗いを自動でする呪文も、テーブルを勝手に綺麗にしてくれる呪文も教えてくれた。呪文学トップの成績は伊達ではない。
     そんな友人は今日もどうせ就寝時間ギリギリまで帰ってこない気なのだろう。今日は絶対に談話室で待ってやると意気込んでいたら、ロゼミが暖炉の火を残しておいてくれていた。これ幸いと暖炉の近くのソファでシュウを待つ。
     クィディッチの練習があったので正直身体は眠くて仕方ない。それを自分の分も作ったホットチョコレートで誤魔化し続けていると、意外と早くシュウは寮に戻ってきた。 シュウの肩ほどまである細長い筒状の包みを小脇に抱えており、何か研究でもしているのかと眠さに抗うミスタの脳味噌は思案する。
    「ミスタ。まだ起きてたんだ」
     寮扉をくぐり抜けてきたシュウの顔はやはり隈が酷い。この所ろくに夕食を食べていないのは知っている。ミスタは無言で自分の前に座るよう指で示すと、シュウは疑問符を浮かべながらもミスタの前の一人掛けソファに腰を降ろした。
    「どうしたの」
    「とにかく飲んで」
    「え、何? ミスタの新作? バター何グラム入れたの。マグルの料理ってホントに全部あんな感じなの?」
    「今日のは入ってないから。フツーのホットチョコレート」
    「ああそう。……ありがとう?」
    「いいえ」
     暖炉の近くにいたのでそこまで冷めていないはずだ。シュウが大人しくホットチョコレートを飲み始めたのを見て、ミスタは眠い目を擦りながらも問いかけた。
    「最近なにしてんの」
    「言わなきゃダメ?」
    「言いたくないなら言わんでいい。けど、いつまで夜飯抜くのかは心配」
     どうやらホットチョコレートの意味を理解したらしい。シュウはまだ形の残っていたマシュマロをちょうど飲み込み、いつものように笑う。
    「んハハ、大丈夫。実は今日で終わったんだ」
     本当は明日言うつもりだったんだけど。
     ガサゴソとつい先程抱えていた細長い包みをテーブルの上に置き、シュウはミスタの反応を伺った。全く分からないのか、ミスタは何度も包みとシュウの顔を交互に見やる。
    「なにこれ」
    「なんだと思う?」
    「えぇ……? わからん」
    「明日って何日?」
    「明日? って、何日?」
     まずは月日から思い出させるしかないようだ。シュウがケラケラと笑い続けている中、気づけば同級生達や特に仲良くしている上級生、下級生達が各寝室から談話室へと顔を出していた。
     そこまで来ると流石に眠気も覚め、何も分からないミスタは動揺したままの声で叫ぶ。
    「マジで何?!」
    「明日はミスタの誕生日だよ!」
     そして、シュウの声と共に一斉にクラッカーが弾け飛んだ。
     パチパチと何度瞬きをしても紙吹雪は消えない。飛び出た動く玩具がミスタの周囲を漂い、バースデーソングを口ずさむ。
    「……ぁ?」
     誕生日を特別な日として祝った経験がほとんど無いミスタは現状をすぐに受け入れる事が難しく、ただその場に立ち尽くすだけになっていた。
    「ちょっと早いけど、誕生日おめでとう。これは僕達からのプレゼント」
     嬉しいだとか、そんな感情よりも動揺ばかりが身を包む。ありがとうなんて礼すらすぐ口からは出ず、シュウに促されるまま眼前の細長い包装を破いていった。チラリと見えた木材の艶やかさは見覚えがある。ミスタは途中から大雑把に破り、ようやく全容を見た瞬間完全に固まってしまった。
    「イェーイ! ミスタ専用の箒でーす! 箒はレンとキョウが見繕ったんだよ。僕とロゼミが寮監に許可貰って買ってさ、皆からちょっとずつお金集めて――……ミスタ?」
     何某か反応があると思ったのに、当の本人は瞬きすらせずただ箒を眺めている。シュウがミスタの名を呼ぶと、突如決壊したようにミスタの瞳からボロボロと涙が溢れた。
     ミスタの手に握られた新品の箒はとても美しい。ニンバスシリーズとはまた違うが、プロチームのビーターも愛用者の多いブランドだ。とんでもない物を貰ってしまった。自分は皆に何も返せないのに。
    「っ、なん、で」
     言いたい事は沢山あるのに、口をついたのはそんな理由を問う言葉だった。
     ロゼミが持っていたハンカチを渡したものの、ミスタは涙を拭うこともなくただ泣き続けている。シュウは感極まって泣く兄弟を前に、やっぱり笑うだけだった。
    「穴熊寮にはミスタが必要だから」
     ミスタがマグルで、家が貧しい事は穴熊寮でなくても全寮で知られている。彼がクィディッチ競技に出る際の箒は学校が所有している古びた型落ち品だ。それでも充分に選手として戦えるレベルにしていたのはミスタのセンスのお陰で、箒さえどうにかなればもっと強くなれる事など誰もが気づいていた。
     本当はシュウだけで箒をプレゼントしてやりたかったのだが、とてもではないが学生のお小遣いで遣り繰りしたところで買える代物ではない。
     それならば、全員からのプレゼントにしてしまえば良い。
     別に誰かに強制をしたわけではなかった。ただ、ミスタに箒をプレゼントしたいと話せば自分も参加したいとノってくれる人は案外多く、それでも足りない分を珍しく睡眠時間を削るという非効率な事までしてシュウは稼いでいたのだ。
     それも生徒達の些細な依頼をこなして稼いだので大金ではないが、上級生達は比較的多めにチップを弾んでくれたのでなんとか間に合った。
     貰ったばかりの箒を両腕で大事に抱え、ミスタはどうにか涙を止めようとするものの、止まって欲しいと願えば願う分だけ溢れ続ける。普段なら皮肉のひとつでもくれてやっているであろうキョウでさえ何も言わず、就寝時間だと見回りに来た寮監も今日ばかりは見逃してくれていた。
    「おれ、全然、下手なのに。こんなん貰っても、……期待に応えられるか分かんない」
     何を言っても意味はない。これは皆が望んで与えられたミスタに対する親愛の形だ。分かっているからこそ、ミスタはこの場に居る全員に聞こえるよう声を張り上げた。
    「っ、……ありがと、……もっと頑張る。今年はおれ達が優勝出来るくらい、がんばるから」
     湧き上がる拍手とバースデーソングの大合唱でまた涙腺が緩んできた。まさか五年生にもなって泣くなんて。下級生も居る中で号泣してしまったことが今更になって恥ずかしくなってきたのか、ミスタはシュウを手招いた。
    「ミスタが涙脆いのなんて皆知ってるよ」
    「うっさい。……シュウが企画したの? こういうの苦手なのに」
    「まあ、ミスタの友達だからね」
    「シュウ〜〜!!」
    「アハハ! バースデーボーイからのハグなんてラッキー」
     生まれ落ちる場はおろか、環境も種族も自分で選べなどしない。それを理解した上でこれまでミスタは懸命にやって来て、魔法使いとしてシュウの隣で今も学んでいる。
    (あの時コンパートメントで会えたのが君で良かった。君と同じ寮で良かった。君とこうして友達になれて良かった)
     君が居たから、僕も頑張れる。
     誘われるばかりで受け身な自分。人と交友する事にミスタほど気負う事はないけれど、合理を図る事ばかりする自分が、何をどうしたって今回はやり遂げたくて無茶もした。
     眠さに負けそうになったこともある。本当はディナーだって食べたかった。でも、いつも最善を目指す親友と同じように形振り構わずやってみた。手伝ってくれた皆もここまで隠し通してくれたからこそ出来たサプライズだ。
     多分きっと、一生今日を忘れない。何も知らないのに労いで作られたホットチョコレートの味も、全部。
     シュウは箒と共に自分を力強くハグしてくるミスタにハグをし返し、ようやく一番伝えたかった言葉をかける。
    「誕生日おめでとう、ミスタ」
     君にとって、これが最高の誕生日でありますように。
     その日の夜、二段ベッドの上段で眠るミスタが抱き枕の代わりに箒を抱えて眠った事を笑う者は誰も居なかった。 
     
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