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    azusa_n

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    azusa_n

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    モクルク。M9前にできてるルートはよくわからんがまあいい。
    カジノ、アザの解毒、首筋の確認って?あのマフラーみたいのとかきっちり着込んだスーツで??とテンション上がっちゃった。最初と最後二つは本家の台詞。

    闇カジノにてミッションをこなし、俺とルークは最初と同じロビーへと戻ってきた。

    「よくぞここまでたどり着かれました。解毒をしますので少々お待ちを」

    待ち構えていた黒服により二人分の解毒処理が行われた。
    これでネズミのアザが消えたはずだ。
    ……とは言っても、自分の首筋なんて自分で確認する術はない。
    「ルーク、見てくれる?」
    「分かりました」
    口元を覆っていた頭巾……、いや、頭は覆っていないから襟巻と言った方が適切か。
    ぐい、と布地を引き下げて首筋を見せる。
    ここまでのゲームや戦闘で疲れているのか、少し顔が赤いルークが首元に顔を近付けて、真剣な眼差しが右、左と順に首筋に走った。見辛かったのか布地を軽く引いて時折首に手が触れる。
    ルークの手袋に汗がつきそうで申し訳ないが、普段こんなところを触るのは夜しがみついて来るときくらいだと思うとと、こんな場所で触られるのはちょっとぐっときた。
    「……大丈夫そうです」
    「よかった。…じゃ、次ルークね」
    「……っ、あの、僕のは今確認しなくても」
    「今しなきゃまずいでしょ。命に関わる訳だし」
    「ですよね……」

    何故か動きが緩慢だったルークを待っていられず、かっちり形作られたルークのネクタイを解いて、ボタンを上から3つ外す。
    左の首筋を確認して、右も。
    たしかにネズミの形は見当たらない。
    が、鬱血痕と鎖骨の辺りへの噛み痕が視線を奪う。
    物凄く見覚えがある。一昨日の夜につい付けちまったやつだ。これ、まだ残ってたのか。それで困っていたと。
    「……外で見るの、なんかソソられちゃうね」
    「隠れるから平気だって言ったのモクマさんですよ。どうしてくれるんですか」
    ひそひそ話をしていると、解毒処理を行った黒服が近づいてきた。

    「どうです、あまりここまで来る方がいないもので解毒者は少ないですが、問題など、は……」

    無事を確信していた黒服がルークの首を見てぴたりと動きを止めた。
    そりゃそうだろう。なにも痕がなくなってなきゃいけない首筋にアザが残ったままなら大問題だ。実際、ネズミの形は残っていなかったが。

    「……僕はだめって言ったのにモクマさんがつけるから」
    小声で恨み言を呟くルークは、気付けば耳やら首筋まで羞恥の赤に染まっている。今更隠すのもおかしいだろうと動けずにいるがぎゅっと握り拳を作っているのは首を手で隠さないよう自制しているのだろう。
    ………どうしよう、めちゃくちゃかわいいな。

    「…………、…問題はありませんでしたか?」
    状況が飲み込めた黒服は、これ以上そこにつっこまないと決めたらしい。ルークではなく俺の方へと顔を向けた。時たまサングラスの後ろの視線がルークに向かっているが極力意識しないよう努めている。

    「特になかったよ。この薬ちゃんと効くんだね」
    「それはなによりです」

    ルークのボタンを留め直しながら答えた。本人だけがまだ視線を外して固まっている。
    仕方ないのでネクタイまで付け直した。ちょっとよれたが、まあいい。ネクタイつけてあげるなんて新婚さんみたいと冗談を言いたいところだったが、多分怒らせるだけなので静かに行った。

    「…………アザが消えたね。まずは一安心だ」
    「さあ、イアン様がお待ちです。どうぞ」

    黒服と頷き合って、何事もなかったように会話を交わして、ルークの肩に手を置く。
    両頬をぺしりとやって気合いを入れたルークは、イアン戦で鬼気迫る勢いで活躍した。

    だけど、無事に帰れたらまたしようねって言ってたはずのご褒美が却下になったし、痕自体残させてくれなくなってしまった。……こっそり背中には付けるのを止めないが。
    いや、ほんとすまんて。
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    Replies from the creator

    recommended works

    watasi_is_orz

    SPOILERネタバレは無いと思いますが、本編終了後時空のため念の為ネタバレ注意です。
    make magic聴きながら書いてたらめちゃくちゃ時間経ってて草
    キメ細かな肌チェリーなリップとろけるようなキュートな瞳!
    近頃、同僚のルーク・ウィリアムズの様子がおかしい。……と、思う。
    その変化に気づいているのは俺だけではないらしく、署内の視線はちらちらとあいつに向けられてはいるものの、どうやら肝心のウィリアムズ本人はその視線には気が付いていないようだ。
    そして、同じ部屋にいる同僚たち──特に女性職員たちからは、際立って熱い視線を向けられている。だが、それには恋慕の情は混じっていないだろう。
    彼女たちの視線に込められているのは、そう。興味と羨望だ。

    ルーク・ウィリアムズは、最近綺麗になった。


    ◇◇◇


    休職から復帰したウィリアムズは、パッと見では以前とそう変わりない。だが、ある時、特に目ざとい一人の後輩署員が気が付いたのだ。

    『……ウィリアムズさん、最近肌が綺麗じゃありませんか?』
    『そうかな? ありがとう』
    『何か変わったことしてるんですか?』
    『いや? ……ああ、でも。近頃貰い物のいい野菜を食べているし、……その、友人から貰ったスキンケア用品を使っているんだ。駄目にしてしまったら悪いからね』

    その短い会話は人の多く行き交いする室内で行われており、さして隠すように話された訳でも 3847