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    azusa_n

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    azusa_n

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    モクルク会話文、しりとり

    「しりとりしよっか。ルークからね」
    「いきなりですね…。えーと、りんご」
    「胡麻豆腐」
    「……豆腐に胡麻かけるんですか?」
    「胡麻でつくる豆腐っぽいものかな。もっちり食感と胡麻の香りがいいつまみになるんだ。食べたい?」
    「ぜひ!」
    「ちっとばかり作るの大変だからルークも手伝ってね」
    「もちろんです」
    「材料買って帰ろっか。それじゃ次は…『ふ』だね」
    「フ……フカヒレ」
    「レバニラ」
    「ライチ」
    「ちまき」
    「……ちまき?」
    「笹の葉で米を巻いて蒸したやつ。ミカグラでも地域によってかなり製法が違って、炊き込みご飯のトコもあれば、あんこ入り団子のトコもある」
    「あんこですか…!」
    「春の菓子だから、色々終わらせた頃に食えるかもね」
    「それは楽しみです。……『き』なので、キャラメル」
    「ルーク」
    「はい。……って、たしかに『る』ですが食べ物縛りじゃなかったんですか?」
    「食いたいもの縛りだったんだけど、『る』のものそんなにないからさ」
    「ルッコラとかですかね…?」
    「ルッコラってなんだっけ」
    「葉物野菜ですね。サラダにたまに入ってますよ」
    「んー、今は葉っぱ食べたい気分じゃないかも」
    「じゃあ……ルーローハンとか」
    「終わっちゃうでしょ」
    「たしかに…」
    「他に思いつく?」
    「…………思いつかないですね」
    「それじゃ、ルーク、で。」
    「次は『く』ですか。クリームブリュレ。……お腹空きましたね」
    「今言ったやつ全部用意しちゃう?」
    「モクマさん、天才ですか?」
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    ポンタタの萼

    SPOILERネタバレは無いと思いますが、本編終了後時空のため念の為ネタバレ注意です。
    make magic聴きながら書いてたらめちゃくちゃ時間経ってて草
    キメ細かな肌チェリーなリップとろけるようなキュートな瞳!
    近頃、同僚のルーク・ウィリアムズの様子がおかしい。……と、思う。
    その変化に気づいているのは俺だけではないらしく、署内の視線はちらちらとあいつに向けられてはいるものの、どうやら肝心のウィリアムズ本人はその視線には気が付いていないようだ。
    そして、同じ部屋にいる同僚たち──特に女性職員たちからは、際立って熱い視線を向けられている。だが、それには恋慕の情は混じっていないだろう。
    彼女たちの視線に込められているのは、そう。興味と羨望だ。

    ルーク・ウィリアムズは、最近綺麗になった。


    ◇◇◇


    休職から復帰したウィリアムズは、パッと見では以前とそう変わりない。だが、ある時、特に目ざとい一人の後輩署員が気が付いたのだ。

    『……ウィリアムズさん、最近肌が綺麗じゃありませんか?』
    『そうかな? ありがとう』
    『何か変わったことしてるんですか?』
    『いや? ……ああ、でも。近頃貰い物のいい野菜を食べているし、……その、友人から貰ったスキンケア用品を使っているんだ。駄目にしてしまったら悪いからね』

    その短い会話は人の多く行き交いする室内で行われており、さして隠すように話された訳でも 3847