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    masu_oekaki8810

    @masu_oekaki8810

    モブサイコに出会ってしまった。
    見よ、これが恩寵だ。
    すごい…これが。

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    POIPOI 62

    masu_oekaki8810

    ☆quiet follow

    カプ要素というか、師弟に恋愛感情が無くてもなんとか同居させられないものかな…と唸りながら書いてみました。
    あまりにラブ要素が少ないので左右どうこうでもないな、というかんじですが、基本的にモ→レです。(レ→モでもある!じゃあ両思いじゃん!?)

    年齢は茂夫25歳、霊幻38歳(初夏の設定なので)。
    茂夫は相変わらずツボミちゃんが好き。

    後半は私のツボ→モブ解釈です。
    苦手な人は読まないで〜

    #霊とか相談所
    spiritOrCounselingCenter
    #モブサイコ100
    Mob Psycho 100
    #影山茂夫
    Kageyama Shigeo
    #霊幻新隆
    Reigen Arataka
    #高嶺ツボミ
    japaneseCherryBirch

    君と暮らせたら(仮)「土日どっちか、相談所の予約が入ってない時間あったらちょっと顔だしてもいいですか?特に何もないんですけど、近況とか話せたらいいなと」

    と、やってきた我が弟子の"モブ"こと影山茂夫(25)は、二人分のお茶を自分で淹れ、初夏の日差しまぶしい相談所のソファでくつろぎながらスマホを眺めている。

    ヤツの師であり、今世紀最大の霊能力者というキャッチコピーでやらせてもらって15周年のこの「霊とか相談所」所長の霊幻新隆(38)こと俺は、そんな弟子を視界の端に入れつつ、いつものようにサイトとブログと各SNSの更新のためパソコン画面とにらめっこしていた。ブルーライトカット眼鏡、高かったけど買って良かったぜ…

    てかこいつ、何しに来たんだろ。(いや用がなくても顔出せよといつも言ってるのは俺だが…)と思った頃、モブは思い出したように顔をこちらに向けて話し始めた。

    「そういえば、今年から調味市でもパートナーシップ制度が始まったそうですよ」

    唐突だな。

    「お〜、そうらしいな。ようやく日本もぼちぼち暮らしやすい国になってきたのなら喜ばしいことだが、お役所のすることだし実際の運用はどんなかんじかねえ〜」

    つい、息を吐くようになめらかに適当な相槌を返してしまう。職業病だ。

    「あの、それで提案なんですが、もし師匠が良かったら、僕と一緒に暮らしませんか?」

    「…んあ?…へ?え!?…ちょっと待て…?」

    言葉の意味が脳に達するまでに少しタイムラグはあったが、俺は思わず目を見開いてモブの顔を見る。

    弟子の顔は、別に赤らめてるとか伏せ目がちとかでもなく、いつもの真顔に口元が少し微笑んでるだけの例の表情だ。ファンブックの背表紙のアレだ。

    「あ、プロポーズとか愛の告白じゃないんで。単にライフスタイルの提案といいますか…」

    「あービックリした!なんだよもう、驚かすなよ」
    (ちょっとドキドキしちゃったな…)

    つい慌ててパソコンのディスプレイを閉じたせいでこぼしかけたお茶と湯呑は、弟子がいつものように超能力でフォローしてデスクの上の茶托に戻されていた。

    「ていうかモブ…お前、ツボミちゃんはもういいのかよ。諦めたのか?」

    「そうですね…相変わらず電話で近況報告しあったり、都内に行く時でタイミングあえば、年1くらいでは会ってるんですけど…」

    「発展しそうにないのか?それともツボミちゃんにもう相手がいるとか…」

    「いや、単に僕の力不足というか…毎年一応彼女の誕生日に、『まだ僕のこと異性として見れない?』って聞いてはいるんですけど」

    「おまえってほんとスゲェな……」

    「へへ…でも、『モブくんが私の彼氏になる可能性は、今のところゼロ』って今年で12年連続同じ答えしかもらえてなくて……」

    (12回も粘るお前が怖え。)
    「そ、そうか…まあお前がそこまで好きになるだけあって芯のある女性だよな、ツボミちゃん。とはいえ、他に目が行ったりしたことはなかったの?大学で出会いも色々あったろ?」

    「そうなんですけど、恥ずかしながら、僕小さい頃からツボミちゃんが一番身近な女性で、彼女が基準になっちゃってるから、正直、他の女の人にそこまで惹かれないというか…ついツボミちゃんと比べちゃうんですよね。申し訳ないし、相手に失礼とはわかってるんですけど…」

    モブはそう言って、苦笑いしながら頭をカリカリとかいた。

    「なるほどなぁ、幼馴染が町一番の美女、というのも良し悪しだな」

    まあ俺も、『世界一の超能力者の師匠』なんていう立場よりも面白い仕事なんか見つけられそうもないから相変わらずこの街で相談所を続けてるわけで、似たようなものだな。

    「それに、ツボミちゃんが、『自分は異性愛者じゃないかも知れない』って話してくれて」 

    「ン?それ、俺に話して大丈夫なやつか?」

    「あ、大丈夫です。ツボミちゃんいわく、カミングアウトってほどの話ではなくて、そもそも彼氏や異性のパートナーを必要とする気持ちが年々薄くなってきた、という話でした。彼女、すごくモテるので、僕もあんまり把握してないんですけど、聞いてる限りだと、20歳前後の頃は年に3人位は彼氏が変わってて、会社経営してる人だとか、俳優さんとか、有名な芸術家の人とか、なんか凄い人ばっかりなんですけど、ツボミちゃん、『結局誰のことも好きになれなかったな〜』って」

    モブは遠い目をしつつ、ツボミちゃんの声真似なのか少しだけ高い声でその台詞を再現する。多分まったく似てない。

    「…ふむ、あれだな、ツボミちゃんは打算で恋愛するタイプじゃなく、尊敬できる相手と対等な関係性を築きたいんだろう。それなりに功を成してる男性なら何かしらあると思ってとっかえひっかえ、…失礼、試行錯誤して追求してきたんだろうな、きっと」
     
    「師匠さすがですね、そんなことを言ってました。でも、『偉そうにしてるから偉いとこあるのかと思ったら偉そうなだけだった』って。それでもうここ2〜3年は彼氏作ってなかったんですよね。それで僕にもまたチャンス回ってきたかなとか思ったんですけど、…全然ダメでした」

    そもそも、おそらく世界最強の超能力者であるモブを袖にしてるツボミちゃんが、そこらへんの"ハイスペ男"程度で満足するわけないよな〜

    「そうか…で、モブ、お前はツボミちゃんと付き合うことを諦め、他の女性を好きになる可能性も低そうだから、将来は俺と同居しよう…というわけか?」

    「はい、というかツボミちゃんがですね、最近すごく好きな人が出来たらしく、それが女性の方なんだそうです。あ、でも好きって言っても『憧れ』、という方が適切みたいなんですけど、

    〜回想シーン〜

    電話の向こうで、ツボミちゃんがウキウキの様子で語る。
    「私さー、『媚を売ってでもこの人に気に入られたい!』なんて、生まれて初めて思ったんだよね〜我ながらビックリだよ!?」

    「そうなんだ…!それで、ツボミちゃんは、その人に告白したりとか、するの?」

    「ハハッ!モブくんって"告白"一辺倒よね!君らしくて良いと想うけど、正直、距離をもう少し詰めたいって相手にいきなり告白は、成功率低いよ?」

    「え…!そ、そうなんだ…。じゃあもしかして、毎年ツボミちゃんに告白してるの、逆効果だった…?」

    「やー、それはどっちでも変わんないから。モブくんが私のことずっと好きなのは知ってるし。ていうか好きじゃなくなったら、それはそれで私にちゃんと言おうとするでしょ?」

    「たしかに…!」
    (有り得なすぎて考えたこともなかった…!)

    「私は私で、モブくんのこと幼馴染として好きだし特別な友達と思ってるけど、もし異性としてっていうか、別の側面で興味が出てきたら、すぐ君に言うもん」

    「そっか…」
    (てことは、やっぱりまだダメなんだね…)

    〜回想おわり〜


    「…という会話がありまして」

    「そこまで腹を割って話してるのか。すごいな」

    「考えてみたら、僕とツボミちゃんの今の関係って、意外と僕がずっと求めてた関係性に近いのかもって」

    「ほお…?お前が求めてた関係性…とは?」

    「手を繋いで、彼女の隣を歩きたいっていう…」

    「ふむ、非常にモブらしい、素朴かつ、パートナーシップの原点と言える目標だな。俺は良いと思うぞ。ツボミちゃんとモブの今の関係」

    「ありがとうございます!でも、とりあえずこの先ツボミちゃんと結婚とかはなさそうだなと…でも僕も、ずっと独身で実家暮らしっていうのも家事や経済面で両親についつい甘えちゃうから、できれば家を出て他人と暮らしを分かち合うってことやってみたいなって。…で、師匠はどうかなと」

    「そうか、なるほどね。言いたいことはよくわかった」

    自分の気持ちを伝えることができるのはモブの長所だと俺は認めている。ストレートに要求を伝えられるところもだ。
    だから「何をいきなり言い出すんだコイツは?」という本音は抑え、真剣に耳を傾けてる風な面構えでフラットに受け止めるふりをした。
    でも、実際はまだ「いやマジで何言ってんだコイツ」感が拭えない…え、俺ってモブにパートナーとしての二番手候補にされてるわけ?色々おかしくねえか?

    「あ、あとツボミちゃんの好きな人の話を聞いて影響されたというか、僕も異性ってことにこだわらなかったら、というか恋とかそういう面を一旦脇に置いて考えると、師匠のことすごく好きで、大事だなって気がついて」

    「……えっっっ?」

    なにその急な可愛いらしい発言。アラフォーおじさんの虚ろなハートを鷲掴むな。ただでさえ俺はお前のことが可愛いんだから嬉しくなっちゃうだろ。

    「もちろん芹沢さんとか花沢くんも好きですけど」

    「…………あっ…そう…」

    それ言わなくていいよ。ていうか何それ。
    殴らないけど、殴るぞ?殴らないけど。

    「うん…でもやっぱ師匠は僕にとって特別だから、家族以外の人と暮らすなら、師匠が良い気がして。師匠さえ良ければなんですけど」

    人の情緒を上げたり下げたりまた上げたり……師匠を弄ぶんじゃない!馬鹿!
    いや、ニマけるのはやめ、冷静になろう。
    モブを囲い込んで成長を妨げるようなことはもうしないと決めてからも十年以上の歳月を共有してきたこの可愛い弟子とこの先もずっと一緒にいられるってのは、40歳を目前に結婚の予定もビジョンも無い俺には正直かなり魅力的な話だ。
    俺は自分が孤独に弱いからこそ、逆に独り身を選んでいるんだと自覚している。心を開ききれない相手を信頼しているフリをすることほど虚しく、寂しい行為はない。
    しかし、モブなら…かつて自分の一番見せたくない部分をさらけ出すことができた相手ならば、という淡い期待が胸をよぎる。
    性的なことはさておいて。
    しかしそれは俺の都合。モブはまだ20代でこれからいくらでも出会いもあるだろうし、ツボミちゃんとの結婚の道が絶望的になり自暴自棄になってる可能性もある。
    ここは大人として、というか師匠として自分の欲望には蓋をし、茂夫の提案を断るべきだな。

    「ありがとうな…そう言ってもらえて、俺としてもすごく嬉しいが…………だからっていきなりパートナーシップってのは…ちょっとな」

    「あ、いやパートナーシップ制度は関係なくて、そういえば調味市も始めましたよね、ってだけです。話の枕と言いますか…」

    ガクっ。思わず肘がデスクから落ちた。

    「…はぁ!?なんだよ〜〜!?紛らわしいなっ!じゃあただのルームシェア?それだったら全然悩むことないだろ、ひとり口よりはふたり口って言うし、てか実は今のアパートが建て替えで来年には出ないといけなかったんだよな、だから正直俺にとっても願ったり叶ったりだわ!よし決まりだな!」

    パートナー?結婚?とか重く考えてしまっていたのは自分だけかよ〜〜〜っ!と気が抜けて、己の自意識過剰を誤魔化すように俺は早口で話を進めていく。
    モブはパアッと明るい笑顔で俺の快諾を喜んでくれた。

    「良かった!今度一緒に物件探しに行きましょうね」

    「おう!任せとけ!住みたい部屋の立地や路線、和室が良いとか独立洗面台が良いとかあったら希望条件を優先順位つけてリストにして俺に渡せ、不動産サイトを巡回しまくって内見候補をピックアップしてやるよ。ちょうど今は引っ越しシーズンから外れてるし、腰据えて強気で探せるな、期待してろ!」

    □■□


    「…というかんじで、ツボミちゃんのアドバイス通りに話したらトントン拍子で運んだよ。ありがとう」

    「上手くいったなら良かったー。最初にハードル上げておくと、下げた時に相手は気が抜けて無条件で受け入れてくれるからさ。でもモブくん、私が言うのもなんだけど、本当に結婚とか彼女とかはもういいの?お師匠さんと暮らすってなるとそういうのも縁遠くなると思うけど」

    「うん、ツボミちゃん以外の女の人と恋愛するイメージってわかないし、それより、師匠を知らない女の人に持ってかれるほうが今は困るなって」

    「でもお師匠さん、霊幻さんが結婚するのって実際に有りそうなの?隠れて婚活してるとか?」

    「うーん、婚活はわかんないけど、40歳が近くなってるのをすごく意識してるみたいで、常連さんから持ち込まれるお見合い話とか商店街の街コンの誘いとか、前ほど強く断らなくなってきたんだよね、見てると。それに師匠って無人島でも独りで生きていけそうにも見えるけど、実際は周りに助けてもらいながら上手くやってるていうか、人との繋がりを活かして生きる人なんだと思うから、ずっと独りではいられない気がしてて」

    「きっと、人間が好きな人なのね。霊幻さんて」

    「うん、そうだと思う。本人はあんまりそういう意識はないみたいだけど、人を助けることが苦じゃないていうか、当たり前っていうか。でもそういうところを時々変な人につけこまれてストーカーみたいなこともされてるから心配なんだ。師匠、昔テレビに出て、ちょっと有名人だし」

    「モブくんが一緒に暮らして、守ってあげるわけね」

    「ううん、守ってもらってるのは僕の方だよ、いつも。ただ、師匠はたまにすごく脇が甘いっていうか、犬の幽霊にまで情が移って、消えたあとにしばらく落ち込んだりするし。トメさんも『霊幻さんて不安定なとこあるし、いきなり私達の知らない女性と結婚とかしかねないわよね』って言ってたし…」

    「どっかの馬の骨に盗られるくらいならモブくんがパートナーになる…なんていきなり言っても、お師匠さん的には断るよね、そりゃ」

    「うん、だから、『結婚の予定が入りそうもない僕のために』って形にしたら師匠も検討してくれるんじゃないかっていうツボミちゃんのアイデアに乗っかって、そこから話を持っていけたよ」

    「で、将来的に本当に、お師匠さんのパートナーになる気なの?」

    「それは師匠次第だし、一緒に暮らしてみないとわかんないかな。でも、自分が異性としか恋愛できないって思い込みを取っ払ったら、ツボミちゃん以外で一生隣に居たいと思える人って師匠だけだし、図々しいかもだけど、師匠も僕がずっとそばに居ても嫌じゃないと思うんだ。たぶんね。子供の頃から知ってくれてるし」

    「フハハ!モブくんって実は自信家だよね!大体私に12回も告白できるんだから!昔、私にしつこくアプローチかけてきたイケメン俳優だって、さすがに4回断ったら諦めてたもん。その3倍。絶対にこの先抜かれない記録だろうな〜しかも12"年"でもあるし」

    「君の人生の中の一つの基準になれたなら光栄だな…。僕の記録を破れないような人には靡かないでほしいな。あ、もちろん、ツボミちゃんがその人を好きだと思えたなら話は別だよ!好きになれた相手のこと、絶対に諦めないでね」

    「ありがと!私も、モブくんみたいな凄い幼馴染がいるんで余計に自信がついちゃってるとこあるから気をつけないとだな〜。欲しいものにはなりふり構わず、自分から飛びついていかなきゃだよね」

    「うん。僕、これからもツボミちゃんの幼馴染として恥じることないように精進するよ」

    「お師匠さんと進展あったら、メッセージでいいからまた教えてね〜」


    通話を切ってから小さい頃のモブくんのことを思い出す。
    彼の苦手な木登り、鉄棒、縄跳び、お絵描き、それに高学年の算数。「超能力を使わずにやってみせて」とせがんでは、彼が私のために苦手なそれらをなんとか乗り越えようとする様子を見ていた。常に努力を続けることをモブくんに期待していた。
    私も彼も、この世界では少し「特別」だから。
    普通の人がしなくてもいい努力を、私たちは沢山しないといけないから。
    超能力に頼ってだらしなく生きるモブくんなんて見たくなくて、あの頃は色々と難しいことを押し付けてしまってたけど、私もまだ子供で自分のことで手一杯だったから、結局彼を支えてあげることはできなかった。

    でも彼には、自分の壁を乗り越えるのを助けてくれる人がちゃんと現れた。彼が自分で見つけてきていた。しかも、「超能力を使う」ままで。
    モブくんの師匠、霊幻さん。私より一枚上手だ。

    私は自分の個性、たとえば自分が人に注目されすぎることや求められること(要するに"モテちゃう"こと)を抑え込まずに、上手に「使った」上で、この社会から逸脱しないようにするための努力をしてきた。それなのに、モブくんには彼の個性である超能力を封じるように押し付けてしまっていた。
    それは私が超能力を「チート」だと思って、モブくんの一部として認めてあげれてなかったからだ。

    もし私がモブくんの超能力のこともモブくんの「個性」として、彼自身という人の一側面として、最初から認めることができていたら…モブくんという一人の人間の全体像を捉えるとこが出来ていたら…
    彼のことをパートナーとして見ることが出来ていたかもな〜。
    つまり、モブくんが私の彼氏になる可能性が永遠にゼロなのは、私の力不足が理由ってこと!
    ああ!くやしいー!
    ふん、モブくんなんかお師匠さんと幸せになってしまえ!
     

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    masu_oekaki8810

    MAIKING乱太郎にはラスボスの器がある。
    呪術廻戦なら夏油の枠だと思ってる。
    (夏油、別にラスボスではないが、0巻では一応ラスボスということで。)
    ドクタケの首領にスカウトされてもおかしくないと思ってて、リーダーの素質があると思うし、実際は組のムードメーカーというか乳化剤というか。

    (見直しせず載せてるので一旦下げるかもですが直したら支部に上げます〜)
    闇堕ち?乱太郎妄想シリーズ、ドクタケに就職する乱太郎①「乱太郎、学園長先生がお呼びだ」

    山田先生に声をかけられ、六年生用の忍たま長屋から学園長先生のいらっしゃる庵へ向かうと、廊下を進むごとにただならぬムードが立ち込めてきた。
    この殺気は土井先生、この怒気は木下先生か、空間を支配するようなユラリとした気配は戸部先生、他にも、刺すような鋭さがある山本シナ先生の視線や、誰かを脅すように睨みつける食堂のおばちゃんの覇気まで……!?
    せ、先生方、どないしたんですか?
    と思わずギャグ漫画調に戻ってトトト…と廊下を後ずさりしていたら、背後に山田先生がいらっしゃった。いつの間に。

    「実は乱太郎に、就職の話、つまりスカウトが来ていてな…」

    背中をそっと支えるように添えてくださった先生の手には、触れないと伝わらなかった緊張と警戒の熱があった。
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    masu_oekaki8810

    DONE君と暮らせたらシリーズの2話目。こっちにあげてなかった。

    ツボミちゃんが自分の可愛さを受け入れるまでの話。

    ツボミちゃんもモブくんも幼稚園の設定です。
    (通ってたのは保育園なのかもしれないが…原作にそのへんの描写あったか思い出せず。)

    ※ラブとか両想いとかそういう描写は無いです。
    可愛いままで生きるには 私がまだ幼すぎて何もわかってなかった頃、近所の年上の男の子たちが何故私にキモい虫を見せてきたり髪を引っ張ったりしてイジワルしてくるのか、理由がわからなかった。
     私はそのたびに泣いたり怒ったり逃げたりし、何度もはっきりと「やめて」と言った。
     それなのに、その子達はニタニタと嬉しそうに笑って、私を見かけるたびに嫌がらせをした。

     モブくんは、そんな男の子たちとは違った。いつも優しくて笑顔で、私を楽しませようと超能力で物を浮かせて見せてくれたり、何をして遊びたいかもちゃんと訊いてくれた。

     ある日、幼稚園の帰りにモブくんと遊ぶ約束をしていた神社に向かうと、境内のそばで知らない大人がウロウロしていた。「知らないおじさんだ。ちょっとヤだな…」と思って、階段を戻ってモブくんを待とうと思った矢先、その男は私を見て
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    masu_oekaki8810

    DONE君と暮らせたらシリーズ5
    副題、スネオヘアーの「訳も知らないで」とどっちにするか悩んだんですが、ツボミちゃんやシゲオ母がメインの話なので女性アーティストにしてみた。

    同棲師弟の弟子が師匠の気持ちに応えられなくて家出しました。
    そんな弟子には少し痛い目に遭ってもらうか…と。

    あと2回で終わります。


    ※年齢操作
    ※左右曖昧
    ※シゲオ母の過去捏造
    君と暮らせたら(罪と罰) 目覚ましで起きる。見慣れた実家の自室の天井だ。階下に行き、顔を洗い、台所へ行って冷蔵庫を開ける。

    「あれ?牛乳、無い…」

    「あら、ごめんね。最近はほとんど買ってないのよ。アンタも律も居ないと意外と減らなくて」

     母が居間のソファから振り返って声をかける。
     そう、律もすでに家を出ているから、この家は両親二人だけの生活の場になって1年以上経つ。4人暮らし(エクボもよく居たから感覚的には5人弱だけど。)の頃と違って家の中は物が少なくなり家具もいくつか買い替えられていた。ソファも新しい。「子供が居るとどうしても傷みやすいからって、二人が出ていくまでは母さんが買い替えを渋ってたんだよ」と言っていた。
     三人掛けだったソファから、麻布のカバーのかけられた二人掛けの白いソファになってる。
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