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    enyakoya

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    勇者と魔王なビマヨダ12〜20

    勇者と魔王なビマヨダまとめ2勇者と魔王なビマヨダ12
    今更な話
    ビ「角とか翼とかないよな」
    ヨ「ん?」
    ビ「俺が教えられたのはそういう外見で子供が驚くようなのだった」
    ヨ「あぁ、わし様達のご先祖様はそうだったぞ」
    ビ「へぇ」
    ヨ「人間はわし様達のことを魔族と呼んどるからそれっぽく説明するとわし様達は魔力が豊富だ」
    ビ「おぅ」
    ヨ「その魔力が体に影響を与えて新しい器官を発生させてた訳なんじゃが、そうすると」
    ビ「そうすると?」
    ヨ「人間たちが倒しに来る」
    ビ「……」
    ヨ「だからご先祖様は人間に近しい見た目になるよう変化術を習得した。わし様たちの代になると無意識に扱えるくらいには体に染み付いとる」
    ビ「……」
    ヨ「こらこらそんな顔をするな。いつもの調子でおれ」
    ビ「わかった」
    ヨ「よし」
    ビ「体に染み付いてるって言い方いいな」
    ヨ「いつもの調子すぎる!!」



    勇者と魔王のビマヨダ13
    仕事中の話
    ア「失礼します、旦那書類に判子を……!なんでいやがるてめぇ!」
    ビ「朝もいたろう」
    ア「やりあったからな知ってる。執務時間にもなんでいるんだよ」
    ビ「俺の伴侶でありお前らの王を守ってる」
    ア「お前の伴侶じゃねぇ」
    ビ「確かに、まだ婚約者か」
    ア「いいのかよ旦那ァ」
    ヨ「婚約云々はともかく、ビーマ1人いる事で数人が他の作業につけるから良かろう。もう少ししたら炊き出しもある」
    ア「炊き出し行ってんのか?」
    ビ「おぅ、美味ぇぞ」
    ア「…………旦那、外堀埋められてねぇか?」
    ヨ「埋められてない!結婚をダシにわし様がこいつをタダでこき使っているのだ!」
    ア「旦那……」
    ビ「タダじゃねぇぞ」
    ヨア「「え?」」
    チュッ
    ビ「もらった」
    ヨ「……」
    ビ「……」
    ア「旦那が放心してる間にまたしようとすんな!!」

    安心してください。おでこです


    勇者と魔王なビマヨダ14
    お昼の話
    ヨ「昼か。今日は息抜きと視察ついでに市場にでも行くか」
    モブ「カルナ様かアシュヴァッターマン様呼びますか?」
    ヨ「うむ、動けそうなら頼む」
    モブ「ビーマさんは?」
    ヨ「何故?あぁ、お前も市場に行くか?あいつの炊き出しに行ってもいいぞ」
    ビ「昼持ってきたぜ!」
    ヨ「わぁ、驚かすな」
    ビ「勝手に驚いたのはお前だ。ほら、食えよ」
    ヨ「わし様は市場に……あぁもういいか。頂いてやる。皿は返させるから戻れ」
    ビ「いい、食べろ」
    モブ「……あ!俺あっちで食べます」
    ヨ「はぁ、いただきます」
    ビ「召し上がれ」
    ヨ「ん、……美味い」
    ビ「そうか」
    ヨ「…………見すぎじゃないか」
    ビ「俺も腹一杯にしてる」
    ヨ「はぁ?」
    ビ「いいから食べてろ」


    勇者と魔王なビマヨダ15
    99の話
    カ「頂こう」
    ア「料理が得意というお前の腕前確かめさせてもらう、いただきます。ってさ。俺は毒味に来た」
    ビ「カルナは細っこいから沢山食べろ。アシュヴァッターマンは言いたい事分かるが腹立つな」
    ア「どさくさに紛れて同居までしやがって」
    ビ「結婚前提のな」
    ア「余計腹立つ。俺達はまだ静観してやるが、旦那の弟達は分かんねぇぞ」
    ビ「弟いんのか」
    ア「妹も入れて百人いる」
    ビ「へぇ、妹はともかく弟たちは武人か?」
    ア「心得はある」
    ビ「ならぶち倒していいな」
    ア「嘘だろ」
    ビ「どこにいる?拠点か?」
    ア「話し合いとかないのかよ!」
    ビ「お前達の王ぶっ倒して伴侶に認められてんのに他の武人だけ話し合ってどうすんだよ」
    ア「勇者で良かったな。じゃなかったらお前山賊になってたぞ」
    カ「駄目だ」
    ビ「ん?」
    ア「旦那は弟妹を大事にしてるから怪我させたらお前の事何より憎むぞってさ」
    ビ「それは……いいな」
    ア「無敵かお前」


    勇者と魔王なビマヨダ16
    下城の話
    ヨ「今日も皆ご苦労であった。明日の為にゆっくり休めよ」
    モブ「王様も気を付けて」
    モブ2「ビーマさん頼んだ」
    ビ「おぅ、任せとけ」
    ヨ「馴染むの早すぎる」
    ビ「ドゥリーヨダナ、市場に寄りたい」
    ヨ「一人で……あーわし様も行く。昼に行けなかったしな」
    ビ「ここの市場は品揃えもあるし値段も安くていいな」
    ヨ「であろう?市場を開けるように整えたのはわし様だがあとは民達の力よ」
    ビ「城壊されて王倒しても普通に開いてるからな」
    ヨ「それはそうだが壊した本人に言われたくない」
    ビ「それもそうか。でも皆元気そうだし良いだろ」
    ヨ「元気なのは確かにいいんだがな」
    モブ3「あ、王様の許嫁さん。いい肉ありますよ」
    モブ4「許嫁さんだ!酒あるよ!」
    モブ5「卵とニンニクどうですか?」
    ビ「おぅ回らせてもらうわ」
    ヨ「待て待て待て!馴染むの早いし何言いながら回ってたお前ぇ」
    ビ「そりゃあ……」
    ヨ「意味深に笑うな!」


    勇者と魔王なビマヨダ17
    口説く話
    ヨ「怪力だけだと思ってたらコミュ力もバケモンかお前。仮住まいも良い立地で借りたものな」
    ビ「そんなに褒めるな」
    ヨ「わし様ちょっぴり怖いぞ。外堀を埋められると言うより壊されているようだ」
    ビ「掘り返されたら終わりだからな」
    ヨ「たまに理性的になる」
    ビ「外堀壊したって本丸が落ちなきゃ意味もねぇ」
    ヨ「それはそうだな」
    ビ「ちなみに今の陥落具合は?」
    ヨ「誰が教えるか、攻める者に助言はせん」
    ビ「だろ。だから周り壊して本丸丸裸にする位の勢いで行ってんだよ」
    ヨ「まだ日が浅いのによぉやる事は褒めてやる」
    ビ「ありがとな。先に物理的に丸裸になってもいいんだぞ?」
    ヨ「はっ、それこそ攻めてみろ。わし様その価値がある者にはなってやらんでもない」
    ビ「……言ったな?」
    ヨ「あ」
    ビ「覚えたからな、その価値を見せてやる」


    勇者と魔王なビマヨダ18
    確認する話
    ア「旦那、あいつなんであんなに上機嫌なんだ」
    ヨ「話の流れで結婚について考えてる風な事をつい喋ってしまった」
    カ「軽率だ」
    ヨ「心配掛けてすまん」
    ア「俺達はついて行くし守るだけだからいいんだがよ……」
    カ「勤めを果たすか」
    ア「おいおい流石に物騒だ」
    ヨ「城が直るまでが猶予だ。わし様もそれまでには考えるが」
    ア「が?」
    ヨ「……顔が好い」
    ア「あぁ……」
    カ「重畳」
    ビ「そうか、顔が良いのか俺は」
    ヨ「ぎゃぁあ」
    ア「どっから湧いて出やがった」
    ビ「風に流れて聞こえてきたもんでな」
    ア「ここ室内だぞ」
    カ「無駄遣いだな」
    ビ「そんな事より」
    ア「地獄耳をそんな事扱いしやがった」
    ビ「好みを聞けて嬉しいと思ってる」
    ヨ「あ、ぅ……」
    ビ「俺もドゥリーヨダナの顔は好みだし、そうやって赤くなるのは可愛いと思う」
    ヨ「……だ」
    ビ「ん?」
    ヨ「これから執務だ顔を見せるな!」
    ア「照れたな」
    ビ「照れたのか」


    勇者と魔王なビマヨダ19
    動機の話
    ア「そういえばアンタ」
    ビ「なんだよ」
    ア「人間の王様に会う前から勇者やってんだろ?なんでだ」
    ビ「人探しの為に国中巡ってたのが始まりだな。路銀が尽きたらそこら辺のモンスターや山賊潰してた」
    ア「その時は賞金稼ぎか」
    ビ「そんで国内にはいないと分かったから国外へ出ようと準備してたら城に呼び出されて勇者がこうだ魔王があぁだ言われて今だな」
    ア「はしょりすぎだろ」
    カ「賢明だが蛮勇にも思う」
    ア「その思い切りの良さと王に頼まれる程の強さ驚嘆に値するが、他国から魔国と恐れられる俺達の国そして、俺達の王を倒すという苦労をしてまで続けた人探しの成果は出たのか?だとさ」
    ビ「あぁ、釣りが出る程にな」
    カ「ならばいい」
    ア「それはおめでとう。ならこの国を出ていくか?ってさ。俺は笑顔で見送るぜ」
    ビ「伴侶を置いて行くわけねぇ」
    ア「ちっ、やっぱ旦那みたいに誘導うまくいかねぇ」


    勇者と魔王なビマヨダ20
    覚えてる話
    ビ「照れてたのか可愛いな」
    ヨ「照れてない、執務に入るからうるさいのが嫌だったんだ」
    ビ「わかったわかった」
    ヨ「ニヤけてるんだが?」
    ビ「好ましいと思われていたのは嬉しいだろう」
    ヨ「そうやって蒸し返す!」
    ビ「この顔で良かった」
    ヨ「ところでわし様に色紙押し当てるのはなんでだ?」
    ビ「これか?大したことじゃないんだが」
    ヨ「うん」
    ビ「流石に鎖じゃ痛いだろうし、革にでもするかと思ってな」
    ヨ「んん?」
    ビ「逃げる可能性は低いとみたが万が一は必要だろ」
    ヨ「……お前まさか」
    ビ「大丈夫だ、上等な皮使うから」
    ヨ「怖い怖い怖い」
    ビ「万が一だしお前が逃げなきゃ問題ない」
    ヨ「顔の良さで誤魔化そうとするな!」
    ビ「強みは使うべきだろ」
    ヨ「わし様の馬鹿ァ」
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