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    いなばリチウム

    @inaba_hondego

    小説メイン
    刀:主へし、主刀、刀さに♂
    mhyk:フィガ晶♂
    文アル:はるだざ、菊芥、司♂秋
    文スト:織太

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    POIPOI 51

    いなばリチウム

    ☆yên lặng theo dõi

    月刊主へし2月「主命以上」その2
    主に好かれると分かっていて告白を待っている策士?な長谷部の話

    主命以上(主へし馴れ初め) いつ、その時が来てもいいように、最善の言葉を用意していたはずだった。

     へし切長谷部は人の美醜というものに興味はなかったが、自身を含め、刀剣男士というものが人間から見ればみな美しくて可愛くて良い匂いがする素敵な生き物、ということは知っていた。本にそう書いてあったので。審神者によって好みは分かれるものの、へし切長谷部という刀剣男士が比較的審神者と恋仲になりやすい類であることもまた、知っていた。本に書いてあったからだ。もちろんその事実におごることなく今日まで良き刀、良き臣下であるよう努めてきたものの、或る頃から審神者の視線がなんとなく、他のものに向けるそれと違う熱を含んでいることに気付いた時は思わずほくそ笑んだ。
     しかし、ここでこれ幸いとこちらから行動を起こしてはいけない。本に書いてあった通り、その時がきたら、ただほんの少し黙って、ひと呼吸置いた後、にっこりとほほ笑んで言えばいいのだ。『俺も、貴方のことを慕っております』と。審神者の熱い視線を感じるようになり、近侍の頻度が増え、なんとなく距離が近いな、と感じる頻度も増え、長谷部はいつでもそう答えられるよう、イメージトレーニングも欠かしていなかった。それなのに。

    「長谷部のこと、好きになっちゃったんだ」

     二人きりの執務室で、大事な話があると告げられ、襖を閉めて、向かい合って座って。ついにきたぞと思い、俺はいつでも大丈夫ですよ主! と拳を握ったものの、膝に置いたその拳にそっと手を重ねられ、見たことのないような優しい笑みを浮かべた審神者と目を合わせたら、長谷部の頭の中は真っ白になった。

    「え、あ、あの、」

     言葉に詰まり、けれど反射的に重ねられた手を握り返すと、審神者は嬉しそうに目を細める。それも初めて見る表情だった。普段なら豪快に口を開けて笑う審神者が、大所帯が集う広間でもよく通る声で話す審神者が、ただただ静かに微笑んで、囁くように続けた。

    「お前も同じ気持ちなら、俺の恋人になってほしいな」
    「へぁ……」

     最善の言葉を用意していたはずなのに、何度も練習したはずなのに、喉からは情けなく掠れた声が漏れるだけだった。それでも、どうにかごくんと生唾を飲み込んで、答えを待つように首を傾げた審神者の目を見つめ直し、やっと出たのは、用意していた言葉ではなく、言いなれたいつもの返答の方だった。

    「主命と、あらば……っ」
    「……主命?」

     しまった、と思ったものの既に遅く、審神者は顔を曇らせ、長谷部の手を離した。熱が離れ、途端に指先から冷えていく感覚があった。

    「長谷部、俺は、命令しているわけじゃないんだよ」
    「あ、主、今のは、その」
    「でも、そう思わせてしまったならごめん」
    「ちが、」
    「いいんだよ。お前が優しいから、勘違いしてたみたいだ。主命をきいてくれていただけなのに」

     ごめん、と震える声で言うと、審神者は顔を伏せてしまって、もう長谷部と視線も交わらない。その肩が震えているのが分かって、長谷部は「違うんです!」と思わず声を張った。

    「今のは、つい、癖というか、いつも言っているので口をついて出たというか、俺は、っ俺も! 主のことが好きで、主命でも、あ、いや、主命とは関係なく、それ以上に、俺は、主を好きで、好きというのは、無論、愛の方で、あ、これは本当に、主命に従っているわけではなくてですね……!」
    「ふっ、くく」
    「え」

     思いつく限りの言葉をあわあわとしながら並べていると、噴き出すような音で中断される。肩を震わせていた審神者が、ふと見れば口元を押さえているものの、ニヤニヤしているのが分かった。

    「え、え?」
    「ごめん、我慢しようと、っ思ってた、んだけど、っく、ふふ、だはははは!」

     混乱する長谷部に、審神者は我慢できないというようについに声をあげて笑い出す。笑いながら懐から出したものを見て、長谷部はぎょっとした。

    「そ、それは……!」
    「お前さあ、何を愛読してんだよ。『これで貴方も審神者と恋仲!政府特別監修刀別解説完全収録パーフェクトマニュアル』って。口に出すのも恥ずかしすぎるわ」
    「あっ、あー!」
    「個室とは言え、近侍部屋なんて俺も入る時あるのに、どうして机の上に出しっぱなしにしちゃうかなあ。言っとくけど、今に始まったことじゃないぞ」
    「かかか返して下さい!」
    「『男審神者』と『へし切長谷部』の頁に折り目ついてるし。わざとかと思ったよ。何? 童貞か非童貞かで対応を変える必要があり……く、くだらねえ」
    「わー!わー!」
    「あ、こら」

     無我夢中で本に飛びついたものの、勢いが余り過ぎた。本に手が届く前に、審神者の肩を押す形になり、慌てて勢いを殺したものの、気付けば押し倒してしまって長谷部の体の下にいる審神者が、びっくりしたように瞬きしてからまたにやにや笑いを浮かべている。

    「これもマニュアルに書いてあった? ん?」
    「……っ」

     最早何をしても墓穴だった。

    「お、俺をからかったんですね……? ひどい、さっきのも、全部…っう、うそで……」

     顔から火が出る程恥ずかしいし、泣きたい。本の存在も、読んでた頁までバレているとなれば審神者の行動にも合点がいった。
     しかし、審神者は「んん?」と不思議そうな顔をしている。

    「からかったけど、別に嘘ついたわけじゃないよ」

     よいしょ、という声と共に審神者が体を起こすと、長谷部の体もつられて押され、再び距離が近くなる。

    「従順で、真面目で、一生懸命で、なのに俺に見られちゃまずい本を置きっぱなしにしちゃうような、ちょっと抜けてる長谷部のことが大好きだし、恋人になってほしいって思ってる」
    「えっ」
    「ひどいのはお前の方だろ」
    「……え?」
    「俺の気持ち、気付いてたくせにこーんなクソ政府監修のクソマニュアル本に書いてあること鵜呑みにして焦らすんだもんなあ」
    「そ、そんな、焦らしてなど……」
    「焦らされたよ、俺は。だからさ」

     本はもう、審神者の手から離れていた。代わりに長谷部の頬に触れて、かさついた指先が優しく目尻を撫でる。

    「マニュアルも主命も関係ない、お前の言葉でもう一回、返事が聞きたいな」
    「っ、俺、は……」
    「うん」

     撫でる手も声も優しくて、また頭の中が真っ白になった。けれど、つっかえながら、掠れた声でどうにか思いの丈を告げると、審神者はやはり、嬉しそうに目を細めた。

    「知ってたよ」

     そう、囁いて、優しく笑ったのだった。



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    いなばリチウム

    TẬP HUẤNhttps://poipiku.com/594323/10668650.html
    これの続き。騙されやすい審神者と近侍の長谷部の話。
    だまされやすい審神者の話2 疎遠になっても連絡をとりやすい、というタイプの人間がいる。

     それがいいことなのか、はたまたその逆であるなのかはさておき、長谷部の主がそうだった。学校を卒業し、現世を離れてから長いが、それでも時折同窓会やちょっとした食事会の誘いがあるという。ほとんどは審神者業の方が忙しく、都合がつかないことが多いけれど。今回はどうにか参加できそうだ、と長谷部に嬉しそうに話した。
     もちろん審神者一人で外出する許可は下りないので、長谷部が護衛として同行することになる。道すがら、審神者は饒舌に昔話をした。学生の頃は内気であまり友人がいなかったこと、大人しい自分に声をかけてくれたクラスメイトが数人いて、なんとなく共に行動するようになったこと。卒業する時に連絡先を交換したものの、忙しさもありお互いにあまり連絡はしていなかったこと。それでも年に一度は同窓会や、軽く食事でもしないかという誘いがあること。世話になっている上司を紹介したいと何度か打診され、気恥ずかしさはあったものの、紹介したいと思ってもらえることは嬉しかったこと。今回やっと予定が合い、旧友とその上司に会えること。
    1820

    công việc được đề xuất

    Norskskogkatta

    QUÁ KHỨ主くり編/近侍のおしごと
    主刀でうさぎのぬいぐるみに嫉妬する刀
    主の部屋に茶色いうさぎが居座るようになった。
    「なんだこれは」
    「うさぎのぬいぐるみだって」
    「なんでここにある」
    「いや、大倶利伽羅のもあるっていうからつい買っちゃった」
    照れくさそうに頬をかく主はまたうさぎに視線を落とした。その視線が、表情が、それに向けられるのが腹立たしい。
    「やっぱ変かな」
    変とかそういう問題ではない。ここは審神者の部屋ではなく主の私室。俺以外はほとんど入ることのない部屋で、俺がいない時にもこいつは主のそばにいることになる。
    そして、俺の以内間に愛おしげな顔をただの綿がはいった動きもしない、しゃべれもしない相手に向けているのかと考えると腹の奥がごうごうと燃えさかる気分だった。
    奥歯からぎり、と音がなって気づけばうさぎをひっ掴んで投げようとしていた。
    「こら! ものは大事に扱いなさい」
    「あんたは俺を蔑ろにするのにか!」
    あんたがそれを言うのかとそのまま問い詰めたかった。けれどこれ以上なにか不興をかって遠ざけられるのは嫌で唇を噛む。
    ぽかんと間抜けな表情をする主にやり場のない衝動が綿を握りしめさせた。
    俺が必要以上な会話を好まないのは主も知っているし無理に話そうと 1308

    Norskskogkatta

    TANG CHẾ主くり
    極になって柔らかくなった大倶利伽羅に宣戦布告する片想いしてる主
    ポーカーフェイスの君にキスをしよう


    「大倶利伽羅」

    ひとつ呼ぶ。それだけで君は振り向いて、こちらを見てくれる。
    それだけでどうしようもなく締め付けられる胸が煩わしくて、ずたずたに切り裂かれてしまえとも思う。

    「なんだ」

    いつもと変わらぬ表情で、そよ風のように耳馴染みの良い声がこたえる。初めて顔を合わせた時より幾分も優しい声音に勘違いをしそうになる。
    真っ直ぐ見つめる君に純真な心で対面できなくなったのはいつからだったっけ、と考えてはやめてを繰り返す。
    君はこちらのことをなんとも思っていないのだろう。一人で勝手に出て行こうとした時は愛想を尽かされたか、それとも気づかれたのかと膝から力が抜け落ちそうになったが、4日後に帰ってきた姿に安堵した。
    だから、審神者としては認めてくれているのだろう。
    年々距離が縮まっているんじゃないかと錯覚させるような台詞をくれる彼が、とうとう跪座までして挨拶をくれた。泣くかと思った。
    自分はそれに、頼りにしていると答えた。模範的な返しだろう。私情を挟まないように、審神者であることを心がけて生きてきた。

    だけど、やっぱり俺は人間で。
    生きている限り希望や 1288

    Norskskogkatta

    TANG CHẾ主くり
    軽装に騒ぐ主を黙らせる大倶利伽羅

    軽装に騒いだのは私です。
    「これで満足か」
     はあ、とくそでかいため息をつきながらもこちらに軽装を着て見せてくれた大倶利伽羅にぶんぶんと首を縦に振る。
     大倶利伽羅の周りをぐるぐる回りながら上から下まで眺め回す。
    「鬱陶しい」
    「んぎゃ!だからって顔つかむなよ!」
     アイアンクローで動きを止められておとなしく正面に立つ。
     ぐるぐる回ってるときに気づいたが角度によって模様が浮き出たり無くなったりしていてさりげないおしゃれとはこういうものなんだろうか。
     普段出さない足も想像よりごつごつしていて男くささがでている。
     あのほっそい腰はどこに行ったのかと思うほど完璧に着こなしていて拝むしかない。
    「ねえ拝んでいい?」
    「……医者が必要か」
     わりと辛辣なことを言われた。けちーと言いながら少し長めに思える左腕の袖をつかむとそこには柄がなかった。
    「あれ、こっちだけ無地なの?」
    「あぁ、それは」
     大倶利伽羅の左腕が持ち上がって頬に素手が触れる。一歩詰められてゼロ距離になる。肘がさがって、袖が落ちて、するりと竜がのぞいた。
    「ここにいるからな」
     ひえ、と口からもれた。至近距離でさらりと流し目を食らったらそらもう冗談で 738

    いなばリチウム

    LÀM XONG情けない攻めはかわいいねお題ガチャより
    最高なので皆推しCPで是非
    https://odaibako.net/gacha/1462?share=tw
    >長谷部のことがずっと昔から大好きなので今が信じられなくなるも、そのたびに長谷部から熱いキスをかまされて”理解”する審神者
    >長谷部からどんなときでも何をしてても生まれ変わっても見つけると宣言されて抱いて……となる審神者(もちろん抱かれるのは長谷部)
    情けない攻めの審神者×長谷部シリーズ②「……信じられないなあ」
     思わず零れた、それは独り言だった。けれど聞きつけた長谷部が顔を上げて、「何がですか?」と首を傾げたので、俺は他意なく、昔のことを思い出して、と話す。
    「きみが、俺のことを好きだってことが。……あっ、長谷部を信じてないとかそういう話じゃなくてね。この状況が、嬉しすぎて信じられないというか……」
     思い出せば赤面ものだけど、長谷部に好きだと伝えた時のことを思い出す。告白の目的は、付き合おうとかそういう感じではなく、俺は想いを告げることで長谷部を遠ざけようとしていた。主である俺が臣下である長谷部のことを好きになってしまったという告白で、引かれるとか蔑まれるとかは想定していても、まさか「俺もあなたのことが好きです」なんて言われた上に行動で示されるなんて夢にも思わなかったのだ。俺がきみを好きで、きみも俺のことを好きだなんて、すごくすごく、信じられないくらいの幸福だ。毎日目覚める度に、俺はめちゃくちゃ自分に都合の良い夢を見ていたのでは? もしくは妄想では? と考え込んでしまう。長谷部を信じていないということでは断じてない。言葉で伝えあって、唇を重ねて、何ならもっと先までしているのに、実感を上回る幸福量に、なんというか、完全にキャパオーバーになっているのだと思う。
    2694

    いなばリチウム

    TANG CHẾ六年近く前(メモを見る限りだと2016年4月)に利き主へし小説企画で「初夜」をテーマに書いた話です。他にもいくつか初夜ネタを書いてたのでまとめてpixivに載せるつもりだったんですけど全然書ききれないので一旦ここに載せておきます!
    当時いつも書いてた主へしの作風とすこし雰囲気変えたので楽しかったし、性癖の一つでもあったので今読んでも好きな話です。
    CPではない二人の話です。長谷部が可哀想かも。
    夜な夜な(主へし R18) その日は朝から体がだるかった。
     目を覚ますと、頭は内側から叩かれているように錯覚するぐらい痛み、窓から差し込む朝日や鳥の囀りがひどく耳障りで、長谷部はそう感じてしまう思考と体の不調にただただ戸惑った。しかし、昨日はいつも通り出陣したはずだったし、今日もそれは変わりない。死ななければどうということはないが、あまりひどければ出陣に、ひいては主の戦績に支障が出る。長引くようであれば手入れ部屋へ入ることも検討しなければ、と考える。
     着替えてからだるい体を引きずって部屋を出ると、「長谷部、」と今まさに長谷部の部屋の戸に手を掛けようとしたらしく、手を中途半端に宙に浮かせて困ったように佇んでいる審神者がいた。無意識に背筋が伸びる。
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