いなばリチウム @inaba_hondego 小説メイン刀:主へし、主刀、刀さに♂mhyk:フィガ晶♂文アル:はるだざ、菊芥、司♂秋文スト:織太 ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 52
いなばリチウム☆quiet followDONE【審神者攻めオンリー】受け太刀致す!展示です。主鶴馴れ初め。https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17533644↑これの二人ですが読んでなくても大丈夫です。 show hide show all(4984 chars) Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow いなばリチウムDONEデキてるけどえっちなことはまだな主へし 催眠術ネタhttps://poipiku.com/IllustDetailPcV.jsp?ID=594323&TD=8385890これと同じ二人だけど読まなくても多分大丈夫催眠主へし へし切長谷部という刀剣男士は、一見生真面目そうでとっつきにくそうな印象があるが、一度身内とみなすと、急に色んなガードが緩くなるかわいいやつだ。 今日も戸を開け放したまま、机の上に広げたままの本を見て、そんなことを思う。実質長谷部の個室みたいになっている近侍部屋とは言え、俺を含め出入りは自由なんだからもう少し気を付けたらいいのに。とはいえ、せっかく緩んだガードをまた強固にさせるのも、もったいないような。見るのも悪いなと思いつつ、何せ堂々と広げてあるのでつい表紙を見てしまう。 『素人にも刀剣男士にも簡単にできる!害のない催眠術のかけかた』 ……これまたあやしい本を手に入れたもんだ。政府の公認マークが入っているから、万事屋あたりで買ったんだろう。公認マークが入っているからって信用しすぎるのもよくないぞ。 2526 いなばリチウムDOODLEhttps://poipiku.com/594323/10131977.htmlhttps://poipiku.com/594323/10323792.htmlこれらのシリーズの続き。続続・社畜審神者と近侍の長谷部 アラームが鳴る気配がして、跳ね起きた。 「っ、わ、いま、時間…っ」 慌てて電子端末を見る。五時半。まずい、寝すぎたかも。外はまだ暗いが始発はもう出てる時間だ。慌ててベッドから降りようとして、俺は布団の上でバランスを崩した。 「……?」 布団だ。ベッドじゃない。夢か、寝ぼけてるのか? 天井も見慣れた灰色じゃなくて、やけに広い。住み慣れたワンルームじゃない。寝坊した、と思って心臓はばくばくしているのに、まだ夢の中のような不思議な感覚だった。え、あれ、と混乱していると、傍らでむく、と影が起き上がった。 「あるじ……?」 眠そうに目をこすりながら、近侍のへし切長谷部が体を起こしている。近侍。そうだ。ここは現世じゃない。本丸だった。 1134 いなばリチウムTRAININGhttps://poipiku.com/594323/10668650.htmlこれの続き。騙されやすい審神者と近侍の長谷部の話。だまされやすい審神者の話2 疎遠になっても連絡をとりやすい、というタイプの人間がいる。 それがいいことなのか、はたまたその逆であるなのかはさておき、長谷部の主がそうだった。学校を卒業し、現世を離れてから長いが、それでも時折同窓会やちょっとした食事会の誘いがあるという。ほとんどは審神者業の方が忙しく、都合がつかないことが多いけれど。今回はどうにか参加できそうだ、と長谷部に嬉しそうに話した。 もちろん審神者一人で外出する許可は下りないので、長谷部が護衛として同行することになる。道すがら、審神者は饒舌に昔話をした。学生の頃は内気であまり友人がいなかったこと、大人しい自分に声をかけてくれたクラスメイトが数人いて、なんとなく共に行動するようになったこと。卒業する時に連絡先を交換したものの、忙しさもありお互いにあまり連絡はしていなかったこと。それでも年に一度は同窓会や、軽く食事でもしないかという誘いがあること。世話になっている上司を紹介したいと何度か打診され、気恥ずかしさはあったものの、紹介したいと思ってもらえることは嬉しかったこと。今回やっと予定が合い、旧友とその上司に会えること。 1820 いなばリチウムDONEいずれさにちょぎになるまだお互いに自覚がないさにちょぎ未満すったもんださにちょぎ序章 刀剣男士と色恋沙汰なんて、どうかしている。 会議とは名ばかりの雑談大会ではさすがに口には出せなかったが、俺はずっとずっと、そう思っている。会議といっても通信機器を介したもので、一時間程度の長さだったが、そのほとんどが中身のない話だったので、疲れを通り越して脱力してしまった。情報収集のためにわざわざ演練で不慣れな交流をしたというのに、いざ定例会議というものに飛び込んでみれば、本丸運営に関する話は一割あったかどうかで、あとは刀剣男士の趣味嗜好から始まり、あの本丸の加州清光と審神者がついに付き合うことになったらしいとか、最近万屋通りの裏路地にできた店は成人向けだから刀剣男士は伴わない方がいいとか、でもあのアイテムは結構良かったとか、そういう、本当に、どうでも良ければ俺には縁のない話ばかりだった。簡単わんわんなりきりプレイセットとか知るか! 誰が使うんだ! 7293 いなばリチウムDONE両片思いへしさに推し色コーデに否定的だったけど出先でうっかりへしみのある下着を買ってしまった女審神者の話推し色を身にまとって 誰もかれもがチャラつきすぎている! と審神者は思う。 好きな、もしくは推してる男士をイメージした文具だの小物だのを持つのが流行ったところまではまだ許容できた。生活には彩りが必要だ。日頃使っている道具に好きな色が入っていると、忙しさにささくれた心が癒されることもある。 しかし、やがて所謂そういった「推し男士カラー」なアイテムが売れはじめるやいなや、万事屋通りではちょっとした小物だけでなく、鞄や衣類といったあらゆる生活必需品にまでこれみよがしなカラー展開を広げた。なんなら小物は「貴方の好きな色でおつくりします」という売り文句で受注販売までしている。全く商魂たくましい、とも思うし、演練で会う審神者、万事屋ですれ違う審神者誰もかれもが見知った顔が浮かぶようなカラーリングの者を身に着けて、なんならそのカラーリング元の男士を携えていたり恋仲なのか腕を組みながら歩いているのを見ると、審神者はもう、イラァッとくるのであった。 2995 いなばリチウムTRAININGたぶん主へし リハビリ審神者→男。だまされやすい。長谷部→近侍だまされやすい審神者の話 道を聞かれやすい、というタイプの人間がいる。 長谷部の主がそうだった。その上お人好しときていて、例えば道ばたで「きゃあ」などと悲鳴を上げて買い物袋から果物を落とす者を見かければ、それが男でも女でも、子供でも大人でも、通り過ぎた後だったとしても振り向いて、事態を把握するやいなや駆け寄り「どうしました、ひろいましょうか」と声を掛けるのだった。そういった事が、買い出しにでる度にある。一度や二度ではない。長谷部の記憶する限りでは、三度や四度でもおさまらない。 「勝手にやってることだから」と長谷部に手伝わせることもせず、ただあちこちに散らばる落とし物を見かねて拾い、落とし主の女に返せば、女は今時珍しいお人好しとその近侍に深々と頭を下げ、御礼にお茶でも、と誘う。長谷部の主はお人好しであるから、何度かは断る。いえいえそんな、気にしないで、御礼のためにやったわけじゃありません。 1416 recommended works 6号室DONEさにんば本丸の初期3振 2 NorskskogkattaPAST主くり編/近侍のおしごと主刀でうさぎのぬいぐるみに嫉妬する刀主の部屋に茶色いうさぎが居座るようになった。「なんだこれは」「うさぎのぬいぐるみだって」「なんでここにある」「いや、大倶利伽羅のもあるっていうからつい買っちゃった」照れくさそうに頬をかく主はまたうさぎに視線を落とした。その視線が、表情が、それに向けられるのが腹立たしい。「やっぱ変かな」変とかそういう問題ではない。ここは審神者の部屋ではなく主の私室。俺以外はほとんど入ることのない部屋で、俺がいない時にもこいつは主のそばにいることになる。そして、俺の以内間に愛おしげな顔をただの綿がはいった動きもしない、しゃべれもしない相手に向けているのかと考えると腹の奥がごうごうと燃えさかる気分だった。奥歯からぎり、と音がなって気づけばうさぎをひっ掴んで投げようとしていた。「こら! ものは大事に扱いなさい」「あんたは俺を蔑ろにするのにか!」あんたがそれを言うのかとそのまま問い詰めたかった。けれどこれ以上なにか不興をかって遠ざけられるのは嫌で唇を噛む。ぽかんと間抜けな表情をする主にやり場のない衝動が綿を握りしめさせた。俺が必要以上な会話を好まないのは主も知っているし無理に話そうと 1308 NorskskogkattaPAST主麿(男審神者×清麿)主刀でうさぎのぬいぐるみに嫉妬する刀今まで審神者の分は買ってなかったのに唐突に自分の時だけ買ってきて見せつけてくる主におこな清麿「ほらこれ、清麿のうさぎな」「買ったんだね」主に渡されたのは最近売り出されているという僕ら刀剣男士をモチーフにしたうさぎのぬいぐるみだ。面白がって新しい物が出るたびに本刃に買い与えているこの主はそろそろ博多藤四郎あたりからお小言を食らうと思う。今回は僕の番みたいで手渡された薄紫色の、光の当たり具合で白色に見える毛皮のうさぎに一度だけ視線を落としてから主の机の上にあるもうひとつの僕を模したうさぎを見やった。「そちらは? 水心子にかな」「ほんと水心子のこと好きな」机に頬杖を突きながらやれやれと言った感じで言う主に首をかしげる。時折本丸内で仲のよい男士同士に互いの物を送っていたからてっきりそうだと思ったのに。「でも残念、これは俺の」では何故、という疑問はこの一言ですぐに解消された。けれどもそれは僕の動きを一瞬で止めさせるものだった。いつも心がけている笑顔から頬を動かすことができない。ぴしりと固まった僕の反応にほほうと妙に感心する主にほんの少しだけ苛立ちが生まれた。「お前でもそんな顔すんのね」いいもん見たわーと言いながらうさぎを持ち上げ抱く主に今度こそ表情が抜け落ちるのが 506 NorskskogkattaPAST主村/さにむら(男審神者×千子村正)主刀でうさぎのぬいぐるみに嫉妬する刀なんだかよくわからないけどうさぎのぬいぐるみが気に入らない無自覚むらまさ「顔こわいんだけど」「……huhuhu、さて、なんででしょうね?」近侍の村正がいつも通り隣に控えてるけどいつもより笑顔が怖い。手の中には村正と同じ髪色のうさぎのぬいぐるみがある。休憩中の今は最近販売されたそれを手慰みにいじっていたのだった。「尻尾ならワタシにもありマスよ」ふわふわの丸い尻尾をつついていると村正が身体を捻って自分の尻尾をちょいちょいと触る。普段からそうだけど思わせぶりな言動にため息が出る。「そういう無防備なことしないの」「可笑しなことを言いますね、妖刀のワタシに向かって」刀剣男士には縁遠い言葉に首を傾げつつも村正はいつもの妖しげな笑いのままだ。わかってないなぁとやり場のない思いをうさぎに構うことで消化していると隣が静かだ。ちらっと横目で見てみると赤い瞳がじっとうさぎのぬいぐるみを見つめている。その色が戦場にある時みたいに鋭い気がするのは気のせいだろうか。「なに、気になるの」「気になると言うよりは……胸のあたりがもやもやして落ち着きません」少しだけ意外だった。自分の感情だったり周りの評価だったりを客観的にみているから自分の感情がよくわかっていない村正 828 NorskskogkattaPAST主くり鍛刀下手な審神者が戦力増強のために二振り目の大倶利伽羅を顕現してからはじまる主をめぐる極と特の大倶利伽羅サンド大倶利伽羅さんどいっち?! どうもこんにちは!しがないいっぱしの審神者です!といっても霊力はよく言って中の下くらいで諸先輩方に追いつけるようにひたすら地道に頑張る毎日だ。こんな頼りがいのない自分だが自慢できることがひとつだけある。 それは大倶利伽羅が恋びとだと言うこと!めっちゃ可愛い! 最初はなれ合うつもりはないとか命令には及ばないとか言ってて何だこいつとっつきにくい!と思っていったのにいつしか目で追うようになっていた。 観察していれば目つきは鋭い割に本丸内では穏やかな顔つきだし、内番とかは文句を言いながらもしっかり終わらせる。なにより伊達組と呼ばれる顔見知りの刀たちに構われまくっていることから根がとてもいい奴だってことはすぐわかった。第一印象が悪いだけで大分損しているんじゃないかな。 好きだなって自覚してからはひたすら押した。押しまくって避けられるなんて失敗をしながらなんとか晴れて恋仲になれた。それからずいぶんたつけど日に日に可愛いという感情があふれてとまらない。 そんな日々のなかで大倶利伽羅は修行に出てさらに強く格好良くなって帰ってきた。何より審神者であるオレに信 4684 NorskskogkattaPAST主くりリクエスト企画で書いたものちいさい主に気に入られてなんだかんだいいながら面倒を見てたら、成長後押せ押せでくる主にたじたじになる大倶利伽羅とたとたとた、と軽い足音に微睡んでいた意識が浮上する。これから来るであろう小さな嵐を思って知らずため息が出た。枕がわりにしていた座布団から頭を持ち上げたのと勢いよく部屋の障子が開け放たれたのはほぼ同時で逃げ遅れたと悟ったときには腹部に衝撃が加わっていた。「から! りゅうみせて!」腹に乗り上げながらまあるい瞳を輝かせる男の子どもがこの本丸の審神者だ。「まず降りろ」「はーい」咎めるように低い声を出しても軽く調子で返事が返ってきた。狛犬のように行儀よく座った審神者に耳と尻尾の幻覚を見ながら身体を起こす。「勉強は終わったのか」「おわった! くにがからのところ行っていいっていった!」くにと言うのは初期刀の山姥切で、主の教育もしている。午前中は勉強の時間で午後からが審神者の仕事をするというのがこの本丸のあり方だった。この本丸に顕現してから何故だか懐かれ、暇があれば雛のように後を追われ、馴れ合うつもりはないと突き離してもうん!と元気よく返事をするだけでどこまでもついて来る。最初は隠れたりもしてみたが短刀かと言いたくなるほどの偵察であっさり見つかるのでただの徒労だった。大人し 1811 NorskskogkattaMOURNING主くりおじさま審神者と猫耳尻尾が生えた大倶利伽羅のいちゃいちゃ猫の日にかいたもの大倶利伽羅が猫になった。完璧な猫ではなく、耳と尾だけを後付けしたような姿である。朝一番にその姿を見た審神者は不覚にも可愛らしいと思ってしまったのだった。一日も終わり、ようやっと二人の時間となった審神者の寝室。むっすりと感情をあらわにしているのが珍しい。苛立たしげにシーツをたたきつける濃い毛色の尾がさらに彼の不機嫌さを示しているが、どうにも異常事態だというのに微笑ましく思ってしまう。「……おい、いつまで笑ってる」「わらってないですよ」じろりと刺すような視線が飛んできて、あわてて体の前で手を振ってみるがどうだか、と吐き捨てられてそっぽを向かれてしまった。これは本格的に臍を曲げられてしまう前に対処をしなければならないな、と審神者は眉を下げた。といっても、不具合を報告した政府からは、毎年この日によくあるバグだからと真面目に取り合ってはもらえなかった。回答としては次の日になれば自然と治っているというなんとも根拠のないもので、不安になった審神者は手当たり次第に連絡の付く仲間達に聞いてみた。しかし彼ら、彼女らからの返事も政府からの回答と似たり寄ったりで心配するほどではないと言われ 2216 NorskskogkattaMOURNING主くり軽装に騒ぐ主を黙らせる大倶利伽羅軽装に騒いだのは私です。「これで満足か」 はあ、とくそでかいため息をつきながらもこちらに軽装を着て見せてくれた大倶利伽羅にぶんぶんと首を縦に振る。 大倶利伽羅の周りをぐるぐる回りながら上から下まで眺め回す。「鬱陶しい」「んぎゃ!だからって顔つかむなよ!」 アイアンクローで動きを止められておとなしく正面に立つ。 ぐるぐる回ってるときに気づいたが角度によって模様が浮き出たり無くなったりしていてさりげないおしゃれとはこういうものなんだろうか。 普段出さない足も想像よりごつごつしていて男くささがでている。 あのほっそい腰はどこに行ったのかと思うほど完璧に着こなしていて拝むしかない。「ねえ拝んでいい?」「……医者が必要か」 わりと辛辣なことを言われた。けちーと言いながら少し長めに思える左腕の袖をつかむとそこには柄がなかった。「あれ、こっちだけ無地なの?」「あぁ、それは」 大倶利伽羅の左腕が持ち上がって頬に素手が触れる。一歩詰められてゼロ距離になる。肘がさがって、袖が落ちて、するりと竜がのぞいた。「ここにいるからな」 ひえ、と口からもれた。至近距離でさらりと流し目を食らったらそらもう冗談で 738 NorskskogkattaMOURNING主くり小腹が空いて厨に行ったらひとり夏蜜柑を剥いていた大倶利伽羅に出くわす話夏蜜柑を齧る まだ日が傾いて西日にもならない頃、午後の休憩にと厨に行ったら大倶利伽羅がいた。 手のひらに美味しそうな黄色を乗せて包丁を握っている。「お、美味そうだな」「買った」 そういえば先程唐突に万屋へ行ってくると言い出して出かけて行ったのだったか。 スラックスにシャツ、腰布だけの格好で手袋を外している。学ランによく似た上着は作業台の側の椅子に引っ掛けられていた。 内番着の時はそもそもしていないから物珍しいというわけでもないのだが、褐色の肌に溌剌とした柑橘の黄色が、なんだか夏の到来を知らせているような気がした。 大倶利伽羅は皮に切り込みを入れて厚みのある外皮をばりばりとはいでいく。真っ白なワタのような塊になったそれを一房むしって薄皮を剥き始めた。 黙々と作業するのを横目で見ながら麦茶を注いだグラスからひと口飲む。冷たい液体が喉から腹へ落ちていく感覚に、小腹が空いたなと考える。 その間も手に汁が滴っているのに嫌な顔ひとつせずばりばりと剥いていく。何かつまめるものでも探せばいいのになんとなく眺めてしまう。 涼やかな硝子の器につやりとした剥き身がひとつふたつと増えて 1669