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    ワンドロの残骸。
    豪勢な白くまを食べさせたかった

    #水麿
    mizumaro

    夜更かしの日のかき氷 今は子の刻、真夜中。熱帯夜で眠れない夜にいっその事、寝ないで宴会をしてしまえと真夏の夜に定期開催される『夜更かしの日』その夜は夜中に食べるには背徳感しかない食べ物を食べたて夏の夜らしく花火や怪談話を楽しんだり、映画鑑賞をしたりと思い思いに過ごしている。
     大きな硝子の器にこんもりと盛られたかき氷にはミルクシロップがたっぷりと掛かっていて干しぶどうと最中の皮で白熊の顔と耳を模している。かき氷の周りには桃、パイナップル、バナナ、キウイ、瓜、西瓜に干し杏の蜜煮、色とりどりの寒天が器から溢れんばかりに盛られている。それだけでは飽き足らず、円錐形のコーンを添えたアイスクリンと白熊の頭上には蜜漬けの真っ赤なさくらんぼまで乗っている、やりすぎな位に豪勢なかき氷が水心子と清麿の目の前に鎮座していた。
    「はい、温かいお茶」
    「ありがとう……これはいくらなんでも、やりすぎではないだろうか?」
    「あはは、やっぱり? でも、せっかくの『夜更かしの日』だし、水心子が一緒に食べてくれるし欲張っちゃた」
     手を合わせていただきます。をしてから、ニコニコとかき氷を食べ始める清麿に続いて水心子も手を合わせてから向かいわせで座る清麿と同じ器のかき氷を食べる。
     熱帯夜のなか食べる甘いミルクシロップと冷たい氷はとても美味しく、顔がほころびそうになるが、今いる場所が大広間で宴会中だと言うのを思い出し誤魔化すように清麿が用意してくれたかき氷頭痛対策用のお茶を飲む。
     食べ物の好き嫌いがない水心子は甘い物も大好きだったが、打刀にしては見た目が幼く、性格も未熟ため幼さを強調するようなことを水心子は避けている。
    と、言っても残念なことに、殆どの男士にはバレているし、水心子自身も隠すこと自体が子供っぽいと気が付き始めてはいるが、どうしても羞恥心が勝ってしまい隠そうとしてしまう。
     このかき氷も清麿が食べるには多すぎるが水心子が食べたそうにしているのを察して、トッピングを沢山盛りたいが食べきれないから一緒に食べてほしいと水心子に言い訳を作っていた。
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    にし乃

    REHABILIいんこさんよりアイディアを頂きました、『狭いロッカーに閉じ込められてむらむらむんむんしてしまうまだ付き合っていない五夏♀』です。好みで呪専時代の二人にしてしまいました。むらむらむんむんはしなかったかも知れません、すみません…。
    拙いものですが、いんこさんに捧げます。書いていてとっても楽しかったです、ありがとうございました!
    とても短いので、スナック感覚でどうぞ。
    In the ×××「元はと言えば、君が帳を下ろし忘れたせいじゃないか!何で私までこんな目に!」
    「うるせぇ、今は口より足を動かせ!」

    特級の二人は、呪専の敷地内を並んで激走していた。

    「待て〜!!」
    「待〜て〜!!」

    担任である夜蛾が放った、呪骸の大群から逃れるために。

    「チッ、しつけーなぁ!」

    呪骸達が悟と傑を追いかけくる理由は一つ、彼らの親(?)が大変にお冠だからである。
    事の発端は昨日の、二人の共同任務にあった。現場は三年前に廃業し廃墟となったコンクリート工場であったのだが、悟が帳を下ろし忘れ、彼の手加減なしの『赫』と傑が繰り出した一級呪霊の容赦ない攻撃が営業当時のままにされていた大きなタンクを破壊してしまったのだ。
    住宅街からは離れた場所にあったとは言え、空気が震えるような爆発音に周囲は一時騒然となり、野次馬達や緊急車両の他に、上空には新聞社やテレビ局のヘリコプターなどもやって来る大騒動となった。
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