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    妖怪おしぼり煮込み

    @SfDEN

    腹いてーなー、でも俺のせいじゃねーなー。

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    猫は人間の事をデカい猫だと思っているらしいです。
    まぁでも、同じ猫として接して貰えるのは何かちょっと嬉しかったり、複雑な心境ですね。

    #猫

    家猫の黄昏今日もこの家は平和だ。
    いつもの音、いつもの匂い。
    何も変わらない、でも、それが本当の幸せだと思っている。

    私はこの家に住み始めて約2年。
    元々は外で暮らしていたが、食べ物が無くて困っていた所をデカい奴らに助けてもらった。
    デカい奴らは本当に不思議だ。
    “テレビ”とか言う物を見ただけで泣いたり、笑ったり。
    部屋が温かいと言うのにわざわざ寒いとこに出掛けて行ったり。
    でも、コイツらは飯を何処からか取ってきてくれるし、私が吐いてもいつの間にか掃除してくれている。

    そして何より、コイツらは私の事が好きみたいだ。
    私を見つけると撫でてくれるし、膝に乗って寝てても何も言わない。
    おもちゃを持って行くと遊んでくれたり、本当に退屈しない奴らだ。

    ある日、デカい奴らがザワザワしていた。
    私も気になり覗いてみると、そこには私より小さい奴が居た。
    高い声でミィミィ鳴いており、とても不思議に思った私は、少しイタズラしてやろうと、ちょっかいをかけてみる。
    するとデカい奴らは私を叱りつけた。
    こんなに怒られたのは初めての事だったので、ビックリして逃げ出してしまった。
    その日から、デカい奴らは私にあまり構ってくれなくなった。

    それから1ヶ月くらい。
    私がシーツの上で寝ていると、小さい奴が近付いて来たのだ。
    また何かしたら怒られるのでは無いかと思い、私は一瞥すると再び目を閉じた。
    ふと背中の辺りに感触を覚え、そこを覗くと、小さい奴が私と同じ姿勢で眠っていた。

    すると、デカい奴の1人が私達を見つけ、他のデカい奴らを呼んだ。
    何やら興味深げに私達を見ている。
    そして、彼らは私の頭を撫でてくれた。

    何故かそこからは元のように構ってくれるようになった。
    本当に不思議な奴らだ。

    私に何も変わらない日々が戻って来た。
    1つ変わった事があるとしたらこの小さい奴の存在だろうか。
    あの日から私の後をついて来るようになり、何かと私の真似をする。
    コイツもコイツで不思議な奴だなと思った。

    いつもの音、いつもの匂い。
    今日もこの家は平和だ。
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    😹😿😿😿😿😽😽😽😻😻
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    Replies from the creator

    妖怪おしぼり煮込み

    CAN’T MAKE皆さんはお婆ちゃんの事、大切にしていますか?覚えていますか?
    私は実家にいた頃いつも喧嘩してばっかりでした。
    喧嘩は同じレベルの者同士でしか起こらないとも言いますし、これだけ歳が離れているにも拘らず何日も引きずるような喧嘩をしているのならば、逆に仲が良いのかもしれませんね。
    喧嘩をする事も、話をする事も、亡くなってからでは遅いのですから。
    あの景色を追いかけて。暑い、全身が痛い、でも、あと少し…
    視界に映る景色は呆れるほどの田舎道で、一車線程の道路を除くと全てが自然に溢れていた。
    徐々に足が地面から離れなくなり、焼けたアスファルトの熱が足に伝わる。
    脇に東屋が見えたので、少し道を外れて木造の椅子に腰を下ろした。
    視界は常に歪み、蜃気楼を捉えることすら難しい状態だ。
    もう動きたくない…帰りたい。
    こうして挫けそうになる度、朦朧とした意識でこの苦行の始まり、そして遠い昔の事を回想するのだった。

    あれは今から二時間前、俺はクーラーの効いた部屋で何をするでもなく、いたずらに時間を食い潰していた。
    我が家は取り立てて広いと言うわけでもない無難な一戸建て。
    祖父の代からあるらしいが、扉や壁は一式新しい物に替えられている。
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