貴方しか知らないたった一度。
名取が高校卒業を間近に控えた、たった一度だけ。
知識が乏しい二人で肌を重ねた事があった。
散々なもので的場には痛みと多少の流血もあったし、それを見た名取の方が顔面蒼白で失神しそうな有様だった。
俗世と離れがちな者同士では準備も用意も足りず本当に拙い性交だったが、それでもどちらともが「止めよう」と言い出さなかったのは、この時を逃したら相手はきっと自分が知らぬ誰かのモノになるだろうという確信があったからだ。
冷や汗で濡れる冷たい躰では気持ち良さも到底なかったけれど、相手を奪えたその一時は刻印のように名取と的場の記憶に焼き付いた。


それから時は経ち成人を迎えれば、予想した通り名取と的場の関係は希薄になった。

【五夏】蜻蜓（1~4）1 - 浮光

五条悟觉得樱花很美，特别当它沾在夏油杰挣扎的蝴蝶骨上，而后者因为自己的挺进无声尖叫的时候。

五条悟觉得月光很美，特别当它洒在夏油杰布满薄汗的喉结上，而后者因为自己的啃噬不停颤抖的时候。

五条悟觉得流水很美，特别当它淌过夏油杰的腹肌回漩在肚脐上，而后者因为自己的抽动隐忍啜泣的时候。

Suguru，杰。

如同浮光掠过水面，留下一片短暂而闪耀的波纹，夏油杰的温暖与甜蜜总是如此稍纵即逝，像是那种薄如蝉翼的东西，甚至更加脆弱，如果不紧紧抓住便会偷偷溜走。

于是仿佛默认的许可，五条悟总会在夏油杰的身上留下紫青或者乌红的痕迹，旧伤尚未褪去，新痕便已再度加印，企图通过这种幼稚的行为刻下永不磨灭的印记。

对于五条悟没来由的偏执，唯一能够安抚的只有夏油杰的纵容。就像爬行的毒蛇在所经之处留下一道蜿蜒的毒痕，很难说到底是谁被谁蛊惑，被牙齿撕咬的刺痛、被虎口钳制的钝痛、被指甲挠伤的灼痛……都会让夏油杰产生一种隐秘的满足，并非疼痛本身，只是五条悟给予的疼痛让他觉得自己姑且还算活着。