2:00AM時刻は午前2:00を指していた。
俺は自分の腕にRenの頭を置き、ぼーっとスマホを見ていた。
なんとなくエゴサをしたり、ファンアートを見たり、他のライバーとのやりとりを軽く確認したり...
さっきまで身体を重ねていたRenはすっかり眠っている。
受け身を担当してくれているおかげか、Renはコトが終わると毎回気を失うように寝てしまう。
Renから女役を提案してくれたことはありがたいが、いつも申し訳ない気持ちがある。
スマホの電源を落として、そんなRenの顔を見る。
普段からキラキラと光る青い目は、今はまぶたに閉じられている。
黒いまつげが、そのまぶたを縁取る。
先ほどの行為の名残で、その長くて量の多いまつげは若干涙にぬれていた。
目元も少し赤くなっていた。
普段、笑うとキラリと光るするどい牙も、今はすっかり見えない。
薄く開いた口に、上品な薄い唇。今確認できるのはそれだけだ。
目元にかかった前髪を軽く梳くと、くすぐったそうにまつげを少し震わせた。
慌てて手を離し、また眺めるだけにする。
異星の王子様とだけあって、本当にきれいな顔をしている。
俺より若干小柄だが、それでも体格の良いRenの頭を腕に乗せているので、
すでに腕は血が止まっていて、全く身動きも取れない。
それでも俺はこの体制が好きであった。
どれだけ見ても本当に飽きない本当にきれいな顔をしている。
俺は、自分の唇をRenの額に当て、空いている手で何回か頭をなでた。
Renは嬉しそうに少し頬を緩ませて、また深い眠りに入っていったようだ。
愛しさがあふれ、思わず俺も口角が上がる。
眠気が俺を支配するまで、ずっとその幸せそうな顔を眺めていた。