明日世界の終わりがくるってなったら旬くんはどうする?
俺は幸せだよ。世界の終わりを君と過ごせるなんてこれ以上ない幸せ。
考えてみれば俺の人生は全部めちゃくちゃだった。子供の頃はアイドルになりたいなんて言ってさ…その夢が叶わなかったからって今度は自分がアイドルを生み出そうとして…。まあ結局失敗しちゃったんだけどね。
俺は刑務所に入れられて、家族からは見限られて。今思えば母親は優しい人だったな。まあ気がつくのが遅すぎたけど。全部俺がぶち壊したんだ。
旬くんが出所した俺を拾ってくれなかったら今俺がこの世にいたかどうかもわからない。多分いなかったよ。俺は生きる気なんてなかったから…。まあかと言って、死ぬ覚悟もなかったんだけどね。俺はいつも中途半端。
旬くん、俺の手をとってくれてありがとう。
君と出会って俺の世界は変わったんだ。世界はこんなにキラキラしているんだって。まるで金剛石の輝きだって、そう思ったんだ。だから、君と迎える世界の終わりだってきっと美しいものなんだよ。
どうして泣いてるの?ごめんね、変なこと言って。
旬くん、苦しいよ。そんな強く抱きしめられたら苦しい。
でも嬉しいな。
ごめんね、ありがとう。
おやすみ。