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    hathiovo

    @hathiovo

    鍵は全てぴっしぶちゃんに置いてあるジクオメガバあとがきに書いてある芸能人の名前でーす!

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    hathiovo

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    aokbワンドロライお邪魔します^^

    お題 フリー(パロ)

    作業時間 さんじかん!!!

    最後までいつも生きていたいからあっはーん!!!!!
    アオカブ好きだー!
    _ |\ 〇_ヒャッ
    ε== \_ 〇ノホーウ!!!

    軽く誤字脱字はありませんようにと織姫様と彦星様にも祈っておきますね!(定型文)
    よろしくお願いいたします~!

    #pkmn腐
    Pokémon Red
    #アオカブ

    aokbワンドロライ フリー(パロ) テクテクと二足歩行の大きな黒い羊に対して小ぶりな狼が仲良く並んで歩いている。
     本来ならば捕食する側と被捕食側の取り合わせだがふたりは穏やかに笑いながら森の中を進む。
     その姿に他の動物たちも驚くことなく、もう1年近く見慣れている光景なので特に反応を示すことはなかった。

    「今日も良い天気だね」

    「はい」

     狼の名前はカブという名だった。
     カブは旅狼という種族で番を見つけて旅に出て、番を見つけるまで旅を止めない筈だがいい年になったと自分で旅を終わらせて住み心地の良い森を見つけてのんびりとスローライフを送っている。
     そんなカブの元に突如現れ勝手に居候として転がり込んできた黒い羊はアオキという。

    「特に何の変哲もない平凡な羊です」

     そう言い張ってやってきたアオキだったが、黒い羊は珍しくて立っているだけで目立ってしまう。
     一応働いているらしくサラリーマンらしいが在宅ワークで良いのだとしれっと言いのけてカブの家で図々しく生活を始めて早1年。
     本人曰く飼われているらしいがカブとしては飼っているつもりはなく。

    「アオキくんは今日もお出かけはしないのかい?」

    「ええ。その必要はしばらく無いので……昼食はカブさんがこの前町から持ってきた果物やコッペパンで昼食を作る予定です」

     なんだか気のいい同居人から相棒へとどんどんアオキはカブの中で大きな存在へと進化している。
     多分この人生で初めて好ましく生涯共にしたいとまで思う存在にもなっているのだが……カブはそれは一生秘めておくことに決めていた。
     カブとしてはこのままずっと友達のまま平和に過ごして居たい……が、アオキの方は違っていた。

    「カブさん、今日の予定はもう終わりでしたよね?」

    「うん、今日はこのまま帰ってのんびり過ごそうと思うよ」

     カブのその返答にアオキは無表情のまま表情を明るくするという謎に器用な技を披露する。
     普通の人ならニコー、と笑うところだがアオキの表情筋にはこれが限界だった。
     しかしアオキの嬉しい、という感情はカブには不思議と伝わっている。

    「そうですか……ではスイーツも用意しましょう」

     カブとこれから一緒だと上機嫌のアオキにカブは満更でもない、といった照れ笑いを浮かべている。
     アオキも十分おじさんだがそれより更に上を行くだろうカブに対して可愛いと思うのは……何もアオキだけではない。
     みんなのカブさんは狼だろうとおじさんだろうと可愛いのだ。

    「……相変わらず至れり尽くせりだね、ぼくも手伝うよ」

    「いいえ、自分が作るので休んでください」

     それにアオキのアオキのよるアオキのためのカブの胃袋ゲットだぜ作戦はまだまだ続いている。
     カブの胃袋だけではなくカブの全てが欲しいので虎視眈々と、アオキが居ないと生きていけない状態まで追いやろうとあの手この手で甘やかしているのに中々に敵は手ごわい。
     アオキは友達のまま平和に過ごすだけでは物足りないので、なんでも食べます、よく噛んで。絶対欲しい、いただきます恋人枠。

    「アオキ、やっと見つけました」

    「⋯⋯はい?」

     見慣れた光景に聞きなれない強めの声が響きカブがビク、と肩を震わせるが肝心の呼ばれたアオキがまるで驚かずに飄々と振り返る。
     その興味がなさそうな様子に声の発信源は表情筋こそ動かさなかったがその場の空気だけは凍てつかせるという器用な芸当を披露してみせた。

    「お久しぶりです、トップ」

    「何故、お久しぶりなんでしょうか?」

    「⋯⋯確か在宅ワーク可能のはずでしたが」

    「在宅、ワークをしていなかったからこうして尋ねているのです」

     戦闘モードビンビンになっているトップと呼ばれた女性は豹族のようで、威嚇のオーラが大迫力なのにまるでたじろぐ様子のないアオキはやはり平凡ではないとカブは思う。
     思えば狼の自分を始めて見た時もアオキはケロッとしていた。
     まるで状況が読めないがとりあえずアオキが怒られていることだけは理解したカブは不安そうにアオキを見上げると、安心させるようにアオキが小さく頷く。

    「ああ、カブさんすみません。こちらは上司の」

     アオキが紹介しようとすると手で制してオモダカが1歩前に出てカブに向かい綺麗な礼をする。

    「紹介か遅れて申し訳ありません。お噂はかねがね伺っております。私はオモダカと申します」

    「⋯⋯豹、族の女性にお会い出来るなんて光栄だね⋯⋯ぼくのことを知っているのかい?」

    「ええ。森の小動物たちを守るオオカミさんのことは森のふもとの村では有名ですから」

    「ははは、照れるね」

     先程の愛らしい照れ笑いがオモダカの方に向かっていることが気に入らないアオキはすす、とカブとオモダカの間に身を乗り出す。

    「……アオキ。なんのつもりです?」

    「…………いえ、丁度スペースがあったので」

    「いやいや、アオキくんそれだとオモダカくんのこと見えないよ」

     カブがアオキを横に戻そうと軽くエスコートしてしまう。
     しかし一瞬持ち上げたアオキの軽さにカブは驚いてしまい一度見上げると密着したことが嬉しかったのかアオキは上機嫌だった。

    「いやきみ、軽すぎるだろう……」

    「軽い、ことは無いと思いますが……」

    「いやその身長に対しては痩せてると思うよ……もっとごはん、」

     いや、食べ過ぎってぐらい食べていたねと内心でカブが自分にツッコむ。
     そして中途半端に口にされたカブの台詞を大事に拾い上げて完結させて、心に真摯に受け止めたアオキがうんうん、と頷く。

    「了解しました。もっとごはん、食べさせていただきます」

    「いや! 食べ過ぎもね! 良くないかなって!!」

     思わずツッコむカブ、そのまま話を進めてしまうゴーイングマイウェイのアオキ。
     ツッコんだところで意味がないことは知っていたのでオモダカはこの件に関してはスルーを決めて本題に入る。

    「新しいプロジェクトを決めるのに一度顔を出すように手紙を出しても一向に反応が無いので出向いたらあなたが居なかったのでこちらへ足を運んだのですが」

    「よくここがわかりましたね」

    「村の住民に黒い羊を見なかったかと聞いたら狼の住処に居候している黒い羊が居ると聞きまして」

     そんな黒羊、もう自分の部下しか居ないと思い一応心配してここまで来た、ということは言外に伝える。
     心配した内容は一応アオキの安否もあったが、それ以上に居候先の狼に迷惑がかかっていないかも心配だった。

    「カブさん、アオキがご迷惑をおかけしているようで」

    「いやいや! アオキくんには助けてもらってばかりで……」

    「そういうことなので、トップ」

    「待ちなさい」

     お疲れさまでしたとアオキがこの場から離れようとするのを制止するオモダカ。
     しかし止まったのはカブだけでアオキは止まったカブの肩を抱き込んでまだ逃げようとしている。

    「……今、新しいプロジェクトを始めるので顔を見せるよう、流れで伝えています」

    「ではまた後日改めて」

    「今度世界に向けて多種多様な食事を安く提供する旅するキッチンカーを考えています。あなたはそれのアドバイザーとして働いて欲しいのです」

    「お断りします」

     その場ではっきりと断るアオキにオモダカのオーラは命中率100%確定きゅうしょのふぶきを繰り出すのにアオキにはノーダメだった。
     カブだけがその場で凍てついている、オモダカのオーラにもだが……アオキが世界に旅に出てしまう可能性も0ではない事実に身動きがとれない。

    「一応、あなたも国に努める栄養士でしょう……これはこの国にとって一大プロジェクトです」

    「この国から出て行くつもりはありません」

    「理由を聞かせてください」

    「カブさんと離れたくないので」

     きっぱりと話したその内容に名前を出されたカブが驚きにアオキを見上げる。
     見上げたアオキの顔は無駄に凛々しくちょっとカッコいいので更にときめいてしまうが、残念ながらカブ以外が見れば特に何ら変哲もないアオキの不遜な表情だった。

    「カブさんと、離れたくない?」

    「はい。自分カブさんに飼っていただいているので」

    「……それで、このプロジェクトを蹴ると?」

    「ええ。カブさんが居ないと息が出来ないので」

     冷たい視線で睨みつけるオモダカ。
     それを飄々と受け止めているアオキ。
     ときめくやら慌てふためくやら忙しいカブ。

     3者バラバラの表情。
     この場が冷たく凍り付くような緊迫感。
     ああ、一触即発だと思われたその時。

    「それなら仕方ないですね。死なれたら困ります」

     ズコー!とカブがずっこけそうになるがオモダカは急にふぶきを引っ込め何故かニッコリと穏やかに笑う。
     アオキはオモダカの手の平返しよりもカブの忙しい感情の起伏の方が心配で気遣うようにして愛しい狼を自分の背に隠した。

    「トップ。結局何がしたかったのです?」

    「いえ。珍しく何かに固執する部下の姿を確認しに来ただけです」

     そしてアオキの重たい想いを直撃で注がれ続けているカブよりも状況を理解したオモダカは満足そうに笑う。
     悪いことではない。このままカブはきっとアオキにとって良い影響を齎してくれるのだろうという、直感。
     しかしアオキは嫌な表情をしながら疑いの目でオモダカをみる。

    「……プロジェクトの方は、嘘ですか?」

    「それは本当です。レストランを展開してなるべく食に困らないようにしましたが……小さな村に行き渡らせるのは難しいので、このキッチンカー計画は決定事項です」

    「へえ…………」

     オモダカの話を聞いてアオキよりもカブの方が早めに反応する。
     聞くだけで楽しそうなそのプロジェクト。

    「運命の相手を見つけたらね、もうその人から離れたくないって本能が教えてくれるから番を見つけられないことはないんだよ」

     そう親に教えられて番を探し求めて旅に出てからというもの、様々な国や村を転々としたが結局カブの本能はまるで騒ぐことは無かった。
     ただこの森に居たいとは思ったから成り行きでここに居ただけで、カブは旅が嫌になったわけではない。
     番こそ見つからなかったが旅は楽しかったし、アオキが旅に出るならカブも連れて行ってくれるだろうか……と、そこまで考えてやめた。

     狼の自分がついて行ったら邪魔になるだけではないか、と。

     そう思ったら一気に悲しくなったので考えるのをやめてしまった。
     しかし、そのプロジェクトはきっと栄えた都から遠く離れた小さな村の人々にとっての楽しみになるに違いない。
     そしてアオキがその手助けをする、となったらそれは素敵な事だと思う。

    「アオキくん、今は断らないで一度持ち帰ったらどうかな?」

    「いいえ」

    「……でも、良い話じゃないか。少しは悩んでみるのも」

    「あなたの傍に居ると決めている以上、悩む必要が無いので」

     きっぱりと答えるアオキにやはりカブがときめきを止められず。
     そしてオモダカは内心で「信じられますか? これでこのふたり付き合って居ないんです」と見知らぬ誰かに問いかけていた。
     更にそれの感じ取ったアオキも内心で「自分でも信じられないです」と謎の応答をしてしまう。

    「ではトップ。お疲れさまでした」

     今度こそさようなら、とアオキがカブを引き連れてその場を去ろうとするのをため息を隠さずにオモダカが送り出す。
     しかし一言、

    「……プロジェクトに参加拒否は認めましたが、栄養士としては一度姿を見せなさい」

     そう釘をさすことは忘れない。

    「それに関しては了解しました。それでは」 

    「あ、オモダカくん! 今度時間ある時に遊びにおいでね!」

     一応サラリーを受けているのでその指示には逆らわない。
     アオキに連れられながらもカブがオモダカに挨拶をしようとするが、アオキは大きな体でそれを阻止している。
     カブがアオキの身体から手だけ出して何度も自分に手を振っているのを見て微笑ましそうに笑って振り返すオモダカ。

    「まあ、精々頑張るのですね」

     どうやらアオキの思い人ならぬ思い狼は相当な鈍感らしい。
     カブの淡い恋心にはアオキ自身気づいているからああも大胆に好意を見せつけているのだろうが、肝心のカブがまるで恋愛センサーが狂ってしまっている。
     アオキの重すぎる愛情を一身に注がれている上で考えれば好都合なのかもしれないが。

     この状況でアオキが好意を伝えない。

     自分の部下の仕事ぶりや能力的に鑑みるに、慣れない恋愛に臆しているという初々しくも可愛らしい理由ではないだろう。
     絶対に獲物を逃がさないように退路を断とうとしている。
     そう考える方が納得出来た。

     今会っただけのオモダカがそこまで直ぐに理解出来ると言うのに、被爆し続けているカブがまるで反応していないのは最早才能の域だ。
     オモダカは笑みを浮かべながら帰路に着く。
     あの黒い羊がどこまで頑張れるのか、カブはいつまで気づかずにいられるのか。

    「カブさん、アオキはとても重いですよ」







     さて、オモダカとの会合の後アオキはいつも通りに過ごしているが……カブは少しだけ気落ちをしたような、悩ましい日々を過ごしている。
     この間の話はアオキにとって紛れもないチャンスだった。きっと成功させれば出世だってあり得るだろう。

     アオキの可能性をカブがつぶしてしまっているのではないか?

     カブの傍に居たいという理由であるならば共に旅に出れば良いのだ。

     カブは番を諦めたとはいえ一応旅狼だ。
     だからもう居心地の良い森に住み着いてのんびり過ごしていただけで。
     旅には慣れている……狼である象徴である耳としっぽを隠せばワンチャン一緒に行けるのでは。

     アオキと旅に出る、それも悪くは無いなと。

     旅狼は番を見つけたら旅を止めて家庭を築くものだけれど。

     カブは番になりたいと思う黒い羊に着いて行き旅を始める。

     とても良いではないか。
     それで例えばその道中アオキが思い人を見つけたらその時は祝福出来るように、その時はまたどこかの森でひっそり暮らせばいい。
     そこまで考えると悲しい気持ちに圧し潰されそうになるが、それでもこの森にアオキを押し込めて可能性を潰してしまうよりは余程良いと思った。

    「アオキくん、話があるんだ」

    「はい」

    「あのね。ぼくも一緒に旅に出るから一緒にキッチンカーに乗ろうよ」

    「……は?」

     カブの提案にアオキがとても怪訝、というよりは嫌そうな顔をする。
     何故ならカブの旅、は番を探す旅を連想させるものであるからだ。
     カブの番になる者は見つかっているのに、旅に出る必要など無い。

    「理由をお尋ねしても良いですか?」

    「え?」

    「カブさんが旅に出る理由、です」

     ……ここでアオキの可能性うんたらかんたら言おうものなら即却下をされそうだ。
     しかしカブの旅の理由など、即興で思いつくのは……。

    「いやあ、ぼくも年だけど番探しの旅を再開しようかなーってね」

     思っても無いことを言ってしまう。
     この状況で一番の悪手を選んでしまった。
     アオキの纏う空気が一気に冷たくなって、臨戦態勢になっていく。

    「……もう一度、お願いします」

    「えっとね、」

    「言えるものならば」

     ぐあ、とアオキの大きな口が開かれて草をかみ切るための美しい歯並びをした口内を見せてきた。
     奥歯とも上下にあって、牙は無くとも包丁とまな板のようなその歯列でもってカブを威嚇している。
     本能的にこれ以上はいけないと察知したカブは直ぐに前言を撤回。思考は硬直して何を言えばわからなかったが、兎に角これはいけないとだけ理解した。

    「あの! アオキくんとずっと一緒に居たいなーって思ってね!! それで、アオキくんの可能性を大事にしたいと思って旅に出るべきと!!! しっぽと耳は隠せば問題無いと思うよ!!!」

     思考が働かない分生存本能だけで口先を動かした結果大惨事だったがアオキは誤字脱字誤用の全てを正して理解をする。
     成程、それなら強行突破の必要はありませんねと出した歯列をしまって驚かせてしまったカブを抱き寄せて笑う。
     狼を威嚇して怯えさせる黒い羊は少し反省したが……いやでも今さっきの発言は許しがたかったので後悔もしていないから謝る気は無い。

    「何処に居てもカブさんと共にならば問題はありませんが……カブさんがカブさんらしくあれないならば旅には出ません」

     カブが何を隠すことも無くアオキの隣に居る。
     アオキと旅に出たい、キッチンカーに乗ってみたいと言うならば勿論反対はしないが……身を隠して耳を隠してしっぽを隠すなんて。
     全部アオキのお気に入りだと言うのに。何故隠させないといけないのか。

    「……そうなのかい。怒らせてしまったね」

     それに関してはそんなことないとは言えないくらいに怒りを露出させてしまったので肯定するしかない。
     それはそうだ。例えカブが本当に思ってはいないとは頭で理解していても不愉快だった。
     アオキ以外の番を探して旅に出るという字面だけで許しがたい。

    「そうですね。怒りましたね、はい。先日カブさんが居ないと息が出来ないと伝えたあとだったので」

     それは。何故だい?

     とは、聞けずに。
     いや、流石に今の一件でカブも気づいてしまった。
     あのアオキの迫力、そしてこの会話の流れ。

    「顔が赤いですが、大丈夫ですか?」

    「……わかって言ってるよね?」

     カブの番はここに居る、というよりここに居た。結構前から。
     いっそもう番を探しても見つからないから諦めて森で暮らしてたら番の方からやってきた、そう思ってしまうくらいには脳内がお花畑で。
     この森に居れば番に会えると本能が騒いだからここに居たのだとすら。

    「いいえ。わからないので説明を求めます」

     後付けのこじつけでご都合的なことをカブは本気で思ってしまっている。
     アオキはこんなカブのバカげた思考を聞いたら引いてしまうだろうか?
     そう思えば説明なんて出来なくて、かと言って顔が赤いのも止められず。

    「ああ。どんどん顔が赤くなっていきますね……」

    「うん、そうだろうね……後、ドサクサに紛れて強く抱きしめるのやめようか」

    「何故です?」

    「苦しいからだよ……!」

    「息、苦しいですか?」

     アオキの表情がやたら明るいし、ぎゅうぎゅうと抱き締めて来る。
     そんなアオキの珍しいハイテンションにカブはタジタジと後ろずさるも全てが無駄に終わってしまう。

    「なんで嬉しそうなのきみ……」

    「自分が居ないと息が出来なくなってくれませんか?」

    「……きみ、重たいよやっぱり」

     うん、これなら大丈夫かもとカブがアオキに捕まってしまいながらも安心したように照れ笑いを浮かべるのだった。


     
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    hathiovo

    DONEaokbワンドロライお邪魔します^^

    お題 正反対/1周年

    ※解釈違いもあるかと思います。
     敏感な方は自己防衛してくださいな~!

    作業時間 2時間程です
    締め切り伸びたのでギリギリじゃなーい!!!
    アオカブ好きだー!
    _ |\ 〇_ヒャッ
    ε== \_ 〇ノホーウ!!!

    軽く誤字脱字はありませんようにと天の川に祈っておきますね!(定型文)
    よろしくお願いいたします~!
    aokbワンドロライ 正反対/1周年「アオキ、あなたもパシオに来て一年経ちましたし……そろそろサロンに参加してみてはいかがでしょうか?」

    「了解です」

     アオキの返答後、たっぷりと間が出来た。
     チリとポピーは信じられないものを見ているようにオモダカとアオキを見ているし、オモダカは表情こそ変わっていないが固まっている。
     いつもと変わらないのはアオキだけ。

    「アオキ……今、なんて?」

    「了解ですと申し上げました」

    「......了解、したのですか?」

    「はい」

     パルデアリーグ本部の一角でオモダカとアオキが会話をしている。
     音声さえなければいつもの光景なのに、いつも通りではなかったのはその内容。
     いつもならオモダカが怒りを込めて圧をかけてそれを飄々と受け流すアオキの図がチリやポピーの慣れ親しんだ景色だったが今日は少し違った。
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    hathiovo

    DONEaokbワンドロライお邪魔します^^

    お題 言いそびれたこと/バトル/視線

    作業時間 1時間ジャスト!w

    ぎりぎりでいつも生きていたいからあっはーん!!!!!
    アオカブ好きだー!
    _ |\ 〇_ヒャッ
    ε== \_ 〇ノホーウ!!!

    軽く誤字脱字はありませんようにとうちのマンションの出しっぱなしの鯉のぼりに向けて祈っておきますね!(定型文)
    よろしくお願いいたします~!
    aokbワンドロライ 言いそびれたこと/バトル/視線 アオキは基本業務外での仕事はお断りだ。
     サービス残業は根絶すべき悪しき風習、絶対に許してはいけない。
     こんな言葉は生まれたこと自体が間違えているし、定時退社こそ尊ぶべきだろう。

     成人として、社会人として、今後どうしたって衰えていく身なのだ。
     人間は決して若返ることは無く、ただひたすらに消耗するだけの身体なのだからその瞬間に見合う労働をすればいい。
     そして労働の後は自身に褒美を与え心身共に日々細かく満たして生き長らえて行く。
     
     平凡で良い。
     本当に。

     剣と盾、伝説のポケモンに幻のポケモン、過去に未来……そんなおとぎ話のような冒険譚は非凡な人間に任せておけばいい。
     この世の殆どの人間は過去や未来からパラドックスポケモンが現れようと、ましてやなんらかの封印が解かれて世界が崩壊しようと死んだことにすら気づかずに死んでいく。
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