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    sasa002525

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    sasa002525

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    雪原先生のお誕生日をお祝いするためメイちゃんが東奔西走する――!
    ……な雪メイのメイちゃんの12月23日。

    #雪原誕生日アドカレ2022

    三日前。「火村さん、ケーキの作り方教えてくれませんか」

     十二月二十三日。
     ついに雪原の誕生日まであと三日に差し迫った今日、メイはやはりメモとペンを片手に意気込んでいた。

    「珍しいな。どんなケーキが作りてえんだ?」
    「雪原先生の誕生日ケーキを」
    「ああなるほど。そういやもうそろそろか」

     頷く火村にメイは持っていたメモを小さく掲げる。

    「はい。みなさんにアイディアいただいて。手作りケーキが提案にあったので、火村さんに教えていただこうと」
    「ハハ、そういうことなら任せとけ。雪原先生に喜んでもらえるようなケーキにしような」
    「はい!」

     ケーキを作るの自体は前日の夜にするとして、どんなケーキにしようか火村と膝を突き合わせて相談する。

    「あの人不摂生極まりねえからな、野菜ケーキにでもしておくか」
    「いいですね」

     たしかに栄養の取れるケーキというのはいいかもしれない。
     うんうん首を縦に振っていると、背後からひょこっと直が顔を出した。

    「センパイ! なにしてんの?」

     驚いて小さく肩を揺らしつつ、そっと直のほうを向く。

    「雪原先生の誕生日ケーキの相談をしてて……。直は誕生日何もらったらうれしい?」
    「センパイからもらえるならなんでも!」

     間髪入れず満面の笑みで答えた直に少々たじろぐ。

    「そっ……それはありがとう……?」

     ありがたいけれど参考にはならないな、とメイが思っていると直が「でも」と言葉を足した。

    「雪原先生だったら……うーん……植物のなんか……あげておけば喜ぶと思います!」
    「植物のなんか……?」

     ずいぶんざっくりとした提案だ。
     植物のなんかって……なんだろう?
     メイが首を傾げていると、火村が楽しそうに笑った。

    「ハハ、じゃあケーキを植物っぽくしてみるか」
    「そんなことできるんですか?」
    「ケーキに絵を描くだけだったら簡単だしな。あとはデコレーションの仕方でどうとでもなる」

     頼りになる返答にメイと直は目を輝かせた。

    「センパイ! オレも作るの手伝う!」
    「うん。ありがとう」

     果たしてどんなケーキになるのか。
     ――楽しみな気持ちを胸に抱きつつ、メイはそっとメモを書き足した。
     


    雪原先生のお誕生日お祝いメモ
    ・ハトのえさ
    ・カズくん好き♡(ハートマークが重要)
     →サプライズ感があって良い
    ・バルーン
    ・手作りケーキ(火村さんに要相談 済)
     →野菜ケーキ(植物風?)
    ・肉
     →焼き鳥

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