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    「きみの『好きでした』なんて要らない。」
    のフィガロ視点の補足みたいなもの。読まなくても全然問題ないです。

    整理&解説まずは後編までお読み頂きましてありがとうございます。私の思考整理も兼ねた解説になるので読みたい方だけどうぞ。


    まず、前提として晶は向こうでの記憶を無くしています。それはスノウとホワイトの言う通りこちらの世界での秩序がそうさせているという解釈です。そしてフィガロはそれに対して記憶を思い出させるというエラーを起こしにいきます。
    期限を1年と設定したのはこの世界の異物であるフィガロを魔法で許容出来るようにした限界値です。さらにこちらの晶の貴重な時間を奪いすぎてはいけないとフィガロは考えていました。若い時は一瞬だと知っていたからですね。なので彼の中でのタイムリミットは1年でした。


    記憶を思い出させるために魔法は使えないので、フィガロは地道に晶を恋させることにします。賢者としての彼もフィガロが好きだったわけで、好きという感情を覚えれば記憶を思い出すとそう信じていました。もちろん、フィガロは晶のことが恋愛対象として大大大好きな状態です。
    なんやかんやフィガロは頑張るものの、晶は記憶を思い出さないままフィガロに恋をしてしまいます。正直合宿の夜に彼は一瞬戻った晶に確かな手応えを感じつつもすぐ忘れてしまったことにちょっと悲しくなっています。それでも無理ではないと分かったわけです。
    晶に魔法はかけないと決めていたフィガロですが、写真を見せてくれた晶が愛しくなりすぎてしまった彼はキスをしてしまいます。が、生徒と教師は恋愛ご法度ということで忘却魔法をかけるわけですね。彼の得意分野です。晶には幸い何も影響がなかったことから後々フィガロはほっとしていました。


    文化祭のシーンではフィガロは色々と手を回しています。まず晶を好きになった千絵ちゃんは、本編で彼が予想していた通りフィガロが裏で籠絡していました。これまで生徒に恋愛感情を持たれた回数は実は噂以上に多く、フィガロはその度に忘却魔法をかけて記憶を消していました。なので生徒との恋愛問題はゼロに近かったわけです。この辺りはなんか書いてみたいなと思ったり。
    そこから秋になって好きならあんなことするなのシーンがやってきます。ここはフィガロが言っている通り記憶を思い出した晶に好きになって欲しかったフィガロは突き放します。魔法使いとしてのフィガロを覚えていない彼と付き合っても最終的には失敗に行き着く(消えてしまう)と知っていたからです。
    けれど目的があれど今の晶を振り回していることには変わらないので殴られる覚悟くらいはこの時点でしていたはず。たぶん。


    晶が自分が原因とはいえよそよそしくなってフィガロは寂しくなります。上手くいかないし、こちらでも気まずくなってしまうし。そのうちスーパーやコンビニで彼がくれていた飴を無意識で探すうになります。飴は包み紙ありのものを想定してます。ミルキーみたいな感じですね。
    この頃晶は受験へ向けてもう勉強中なので不意に邪魔することもできません。フィガロにとっては辛い時期だったかもしれない。

    やっと共通の前に晶を見かけたものの、フィガロは他の生徒に囲まれてしまいます。その見目の良さから自校のみならず他校からも物見見物みたいにわらわら生徒が集まり、なかなか話しかけるタイミングを掴めずにいると晶の友人である慎也が彼の手を引っ張ってこちらまで連れてくるではないか。通常学期であればフィガロは慎也に対して成績を1上げていたことでしょう。
    晶に飴を渡すと笑ってくれたのでわだかまりは解けてるかな、とフィガロも安堵します。



    受験が終わりいよいよ焦り出すフィガロ。まだなーんも晶は思い出していないのに卒業式は否応なく近づいてくるので。けれど諦めたくはないので晶に待ってくれとお願いをします。
    卒業式になっても晶からの反応がないと思えば、机に手紙が置いてあると聞き、フィガロは嫌な予感がします。向こうの世界の最後と同じ展開を予想したから。
    それは当たります。晶は記憶を無くしているにも関わらず2度目の過去形の告白をしてきました。フィガロは相当ショックを受けていたはずです。
    1回目は何も言えなかったけど、今回はまだチャンスがある。ならせめて自分の行った(記憶のない晶をいたずらに振り回した)責任を自分から取りに行こうと思いました。というのは建前で、消える前に彼の姿を目に焼き付けて、好き放題言っちゃおうと思ったのが本当の理由。

    そしてどうにかこうにかして晶が来るタイミングを知り、ラストに繋がります。




    補足になっているのか全く疑問ですがこんな感じでした。全体的にフィガロがヘタレな感じでしたが、魔法使わないとこうなっちゃうのかな・・・。
    改めてここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました!
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    Bee_purple_

    MAIKING最序盤で力尽きた五条夢です。五条夢になるはずでしたが展開が進む前に私の心が折れました。長すぎ。キャラの口調や世界観の認識など何も整理できないままここまで書いてしまったのは後悔・・・。
    オリキャラ8割でお届けしているので地雷な方はほんとにおすすめしません。夢でも読めるよというだけです。五条子供の頃しか出とらんやないか・・・。なにこれ???
    禪院の徒花『禪院に非ずんば術師に非ず、呪術師に非ずんば人に非ず』


    これは呪術師の御三家の1つ、禪院家を最も端的に表した言葉だとされている。呪力を持たない者は、その家においては人としての扱いを受けない。生まれた時から落伍者という烙印を押され、死ぬまで卑下されて生きる。


    これは禪院家においてその『落ちこぼれ』にもなれなかった、1人の女の物語である。



    うつらうつらと眠りという名の海で船を漕いでいた女は、ふと目を覚ました。どうやら居眠りをしていたようだと、意識にだるく縋り付いてくる眠気がそう教えていた。
    今は何時だろうか。彼女は時刻を知る術を知らない。起床時と飯時など、決まった時間に女中が訪ねてくることで、女は時間を把握していた。では空の移ろいを見ればいいとも思うが、生憎その部屋には窓がなかった。窓だけではなく、年頃の女であればあろうはずの調度品がその空間からは欠けていた。四畳半ほどの座敷に、慰み程度の手机がひとつ。中は全体的にぼろっちく、じめじめと湿り気を帯びて長時間過ごす気には到底なれない。向かって右側に、手元をわずかに照らすばかりの古ぼけた和紙が張られた手燭が置かれている。それしか明かりの類はないものだから、いつでもその部屋は夜中のように暗い。
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