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    nou0420

    @nou0420

    轟爆アップします!

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    nou0420

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    #トドバクマルシェ展示
    #轟爆

    トドバクマルシェ展示作品
    保育士パロ
    轟爆が子供たちのために子分奮闘します。

    #轟爆
    bombardment

    キラキラの時間…はぁ…眠い最近勤務する私立雄英保育園の発表会が近いため夜遅くまでその準備に追われていた。昼間は受け持ちのクラスの練習+子供たちの相手に追われ。園が閉園してからは衣装やら会場飾り付けの準備を先生たちが協力して行っていた。保育士ながら裁縫や折り紙が苦手なオレは会場の舞台作りを担当していた。
    そして全体を仕切るのは、なんでも卒なくこなすオレの恋人の爆豪先生だ。
    最初は渋々任されたような感じの爆豪だったがやはり子供たちの晴れ舞台をいいものにしたいという気持ちは強く的確な指示や衣装デザインへのアドバイスを送る姿は流石だと感心せざる負えなかった。
    オレは、眠たい頭をなんとか叩き起こし出勤の準備をする。
    発表会まであと3日もうひと踏ん張りである。

    「おはようございます…」
    今日も玄関で園児たちを迎える
    「おはよ!焦凍先生!今日も寝癖すげーよ!」
    「そうか?」
    「ふふ…おはようございます。焦凍先生今日もよろしくおねがいしますね」
    「はい…」
    やっぱり元気な子供たちの姿を見るのはいいなぁ…指摘された寝癖を手で直しながら目線の先には爆豪…
    お母さんと離れることを嫌がる女の子をたくみにあやしている。
    爆豪は、園児たちに大人気だ。オレも別に人気がないわけでないし自分で言うのも何だが好かれていると思っている。まぁ時々「焦凍先生の話つまんない!」と言われると流石にヘコむ時はあるが爆豪は特に好かれている。恐らく特別子供扱いなどせず対等な目線で接しているからだと思う。オレもそんな爆豪の先生としての姿に惹かれたのだった。
    オレの視線に気づいたのか爆豪と目が合う。
    口で「おはよう」と言うと顔を少し紅く染めて「はよ…」と返してくれるがすぐに視線をそらされてしまった。
    はぁ…毎日園で顔合わせてはいるが最近準備に追われて2人の時間が持てず正直爆豪とはしばらく夜の営みはご無沙汰中なのだ。発表会が終わった絶対に抱くと心に決めているのである。
    「あ〜また、焦凍先生!爆豪先生!見つめてた!」
    「そうか…」
    「ねぇ〜焦凍先生!私のことも見てよ〜今日の髪型かわいいでしょう!」
    「あぁ良く似合ってるぞ…」
    「ホントに〜思ってる?」
    「思ってるぞ…ほら朝の会始まるぞ…」
    「いや…来なかったのは焦凍先生だし…」
    「そうだったか…」
    園児たちに腕を引かれながらクラスの中に入る。
    オレはクラスの副担にをしている。もちろん担任は爆豪だ。朝は爆豪の一言から始まる。
    「いいか!お前たち!発表会まであと3日だ!
    いいものにするために今日もビシバシ練習だからな!」
    「は〜い!」
    と元気な返事とともに今日が始まるのだった。
    オレたちのクラスが発表するのはダンスだ。しかも爆豪が振り付けを考えたものだ。
    女の子は、可愛く男の子は格好よくそれぞれ見せ場があり男女のペアダンスつきだ。最後は全員で星を作るフォーメーションダンスで締めくくる。難しいすぎないか?初めは不安もあったが子供たちの吸収力は凄まじく残り3日でほぼ完成型に近づいていた。
    爆豪いわく簡単なものを提示してもきっと子供たちは飽きてしまう。だからかえって難しいものを提示した方がやる気を維持出来るし出来た時の達成感と得る物は大きいとのことだ。爆豪は先のことまでしっかり見ているのだ。
    今もペアダンスが上手くいかない園児に厳しいが一緒に手を取り教えている。
    泣いていた子供は徐々に「できる!」と自信に満ち溢れた表情に変わっていく。
    「よし!」と頭を撫でる爆豪は優しさも忘れないのだ。
    「ねぇ〜ねぇ〜焦凍先生!私ちゃんと出来てる?」
    「出来てるぞ…」
    「焦凍先生爆豪先生ばかり見てたじゃん!」
    「見てた!見てた!」
    「………」
    図星を付かれホントに子供たちはいろんなところを見てるなぁとつい関心してしまう。
    「そうだ!先生たちもペアダンス一緒にしようよ〜」
    「いや…それは…」
    「見たい!見たい!」
    「ねぇ!爆豪先生!焦凍先生とペアダンスしてよ!」
    「お前たちの発表会だろうが!」
    「私たちがみたいの!」
    園児たちのキラキラとした瞳にみつめられればオレも爆豪も拒否することは出来ない
    「わかった!やってやら!おい!焦凍先生!
    無様な姿晒したら承知しないからな!」
    「わっ…わかった…」
    こうしてオレたちも園児たちと一緒に舞台に立つことになってしまった。


    園児が帰ったあとは、発表会の準備だ
    舞台の方はほぼ完成しオレは爆豪の手があくまでペアダンスの練習をすることになった。爆豪から送られて来た動画を確認するがやはり1人でやるのは限界があったどうしたもんかと思っているといきなりクラスのドアが開き爆豪が入って来た。
    「爆豪…他の準備はいいのか?」
    「大方片付いた…動画見たか?」
    「あぁ…一応確認したが…一人じゃどうにもなんねぇ…」
    「だと思って来たんだよ…ほら、時間勿体ねぇからさっさと練習するぞ…」
    「あぁ…」
    オレが男役爆豪が女役をするのだがダンスをしたことがないオレはなかなか女役の爆豪を上手くエスコートできずに動きがぎこちなくなってしまう。
    良く子供たち出来るなぁと関心してしまう。
    爆豪と一つ一つ動きを確認していく。
    でもこうして爆豪の手や体に触れるのは久しぶりでつい顔がニヤけてしまっていたのか変なこと考えてないでしっかり身体に叩き込め!と爆豪に怒られたのは言うまでもなかった。
    「なんとか形になったな…」
    「ふぅ…良かった…それより衣装は?」
    「なんか話出したら衣装担当がやたらに張り切りだして徹夜で作ってくれるってよ!」
    「そうか…なんかわりな…」
    「まぁ…これも子供らがよろこんでくれるならいいかもな…」
    「そうだな…」
    「さて、そろそろ帰るか…」
    「あぁ…」
    時計を見ると21時を回っていた。
    「爆豪…」
    「なんだよ…っん!?」
    帰り出そうとする爆豪の腕を思わず掴み振り向いた拍子に唇を塞ぐ
    久しぶりの柔らかい爆豪の唇の感触に抑えが効かなくなりそうだがここは神聖な園だ。オレはチュッと触れるだけですぐ離した。
    「お前…ここでは…」
    「わかってる…でも2人きりになるの久しぶりだったから…つい…」
    「たく…しょうがねぇやつだなぁ…」
    「爆豪…」
    乱暴に顎を掴まれ今度は爆豪からの触れるだけのキス…あぁもっとして…深く爆豪を味わいたい。そんなことを考えていたがすぐに唇は離れてしまった。そっと唇に触れ微かに残る柔らかい感触に名残り惜しさを感じていると。
    「続きは発表会終わったらな…」
    爆豪がオレに耳打ちしてきた。
    「爆豪!?」
    思わぬ爆豪のお誘いに一喜一憂していると。
    「続き欲しかったら絶対に成功させろや!最後のリフト!」
    と念を押されてしまうのであった。


    衣装合わせやら舞台上での練習やらで一日はあっという間に過ぎて行きついに本番当日を迎えた。
    「お前たち!練習の成果!存分に発揮してこい!絶対に悔い残すなよ!」
    「はい!」
    子供たちの目は今までで一番自信に満ち溢れていた。
    「がんばってこいよ…」
    「焦凍先生もしっかり爆豪先生エスコートしてね!」
    「あぁ…任せておけ…」
    オレたちは子供たちとハイタッチしながら舞台に送り出した。みんな色とりどりの衣装を着て堂々と舞台に立つ。
    「一生懸命練習しました!見てください!」
    代表の子が挨拶すると大きな拍手が湧く。
    ポジションに付き少し間があり音楽が始まる。
    みんな楽しそうに踊っているターンもバッチリと揃っている。舞台袖でつい熱くなって見ていると「おい…そろそろ行くぞ…」
    振り向けばオレと色違いのオレンジをポイントにした白のタキシードを着た爆豪がいた。ちなみにオレは青がポイントに入っている
    「あぁ…」
    2人で舞台の後ろの袖にスタンバイをする。
    「轟絶対にヘマするなや…」
    「わかってる…絶対に成功させるさ…」
    爆豪から差しのべられた手。オレはそれを力強く握りオレたちは舞台に飛びだした。
    大きな拍手が沸き起こる。ペアダンスは息ぴったり。お互いの目が合う。ニヤと笑う爆豪にオレも応える。そして何度も練習した最後の大技リフトも成功させるとさらに拍手が湧く時間にしてホントに数秒の出番だがホールがキラキラ輝いて見えた。
    オレたちは踊り終えると再び舞台袖に行き
    子供たちの最後見せ場全員で星を作るフォーメーションダンスを見届ける。
    音楽が鳴り止むと大きな歓声と拍手に包まれる
    「ありがとうございました!」
    と挨拶と礼をして子供たちが嬉しいそうに履けてくる。オレたちはまた、ハイタッチで出迎える。


    「お前たち!今まで一番良かった!最高だった!」
    「みんなお疲れ…頑張ったな…感動したぞ…」
    「先生たちもカッコ良かったよ!」
    「素敵だったよ!」
    興奮気味の子供たち。
    あぁ…やって良かったと思った。


    発表会が終わり園児たちはそのまま親御さんたちと帰るのを送り出しオレたちは、後片付けをしていた。
    飾りを取り外され解体されていく舞台を見るとなんだか寂しく感じるのだった。
    片付けが終わり「今日は久しぶりにみんな早く上がろう」ということになった。
    オレは帰る前にホールにもう一度寄った。
    静まりかえり誰もいないいつもの見慣れたホールに戻っていた。
    目を閉じれば今日の子供たちが楽しそうに踊る姿が脳裏に浮かぶ。そして爆豪と一緒に踊った時間が忘れられなかった。
    「ここに居たのか…」
    不意に後ろから声をかけられる振り向くと爆豪が居た。
    「あぁ…」
    「終わったな…」
    「そうだな…子供たちに踊ってなんて言われた時はどうなることかと思ったが…」
    「っぷ!本当にだぜ、今日は見違えるほどだったぜ!」
    「大変だったけど楽しかったな…」
    「なんだよ…柄にもなく浸りやがって…」
    「いいだろ?たまには…なぁ、子供たちみんないい顔してたな…」
    「あぁ…オレはあの顔が見れたことが嬉しいかった」
    「オレもだ…」
    「っま!焦凍先生がダンスがんばってくれたしな!」
    ニヤと笑う爆豪。
    オレは「なぁ…もう一度踊らないか?」と爆豪頼んだ。
    「なんでだよ…」少し驚いた表情を見せる爆豪にオレは
    「もう一度爆豪と踊りたい…」
    「………」
    「なぁ?いいだろう?」
    「…しょうがねぇなぁ…付き合ってやるよ…」
    「ありがとう…」
    差し伸べた手爆豪は握り返してくれた。


    スマホから音楽が流れる爆豪と踊る最初で最後のペアダンス。
    もう体に染付たように息ぴったりで踊るオレたち。もちろん観客はいないし拍手もないでも、
    この数秒の時間が楽しくてしょうがなかった。
    音楽が終わり。また辺りが静まり返る2人の呼吸音しか聞こえないでもそれがとても心地よかった。
    「これで満足か?」
    「あぁ…ありがとう爆豪…」
    「なら…さっさと帰るぞ…どうせお前の部屋の冷蔵庫何もないだろ?」
    「っお?爆豪それって…」
    「だから今日はお前の部屋行くってことだろうが!全部言わせるなや!」
    「いいのか?」
    「まぁ…頑張ったご褒美だよ…」
    「爆豪…」
    オレは思わず爆豪を抱きしめる。
    おい!ここではやめろや!と暴れる爆豪をさらに強く抱きしめる。
    オレの部屋に来ると言うことは…
    「爆豪…夜の方も期待していいだな…」
    「!!!」
    「オレだってご褒美なんだよな…」
    「自分で言うなや…ホントに都合がいいな前」
    「久しぶりだからな…」
    「わかったから早く離れやがれ…さっさとスーパー寄って帰るぞ…」
    「蕎麦がいいな…」
    「蕎麦ばっかり食うなやどうせオレが作らない間コンビニの蕎麦ばっかり食ってたんだろ!」
    「当たり前だ…」
    「さも当然みたいに言うや!だったら今日は蕎麦は作らねぇからな!」
    「それはないぞ爆豪…」
    オレから離れスタスタと歩いていく爆豪を慌てて追う。
    「爆豪…デザートも食いた痛…「くだらないこと言ってないで早く歩け!」
    顔真っ赤にして言う爆豪オレはデザートとしか言ってないのに実は爆豪もオレの気持ちと同じだったかと思うと顔がニヤけてしまう。そんなオレに「キメ…」言ってくるが。でも今日は遠慮なく爆豪を頂けそうだ。


    次の日
    「おはよう!焦凍先生!今日は珍しく寝癖ないね!」
    「おはよ…あぁたまにはオレだって髪ぐらい梳かすぞ…」
    「ふ〜ん…あっ爆豪先生おはよー!」
    「はよ…今日も元気だな…」
    「爆豪先生なんか疲れてない?」
    後ろからなんか殺気を感じるがオレは気づかないふりをした。昨日つい抑えが効かずに爆豪をめちゃくちゃに抱いてしまったのだ。昨日の爆豪かわいいかったなぁ…そんなことを考えていると
    「焦凍先生!何1人笑ってるの!ほら早く朝の会始まるよ!」
    「わり…今行く…」
    オレは子供たちに呼ばれて急いでクラスの中に入る。

    「お前たち!昨日は最高だった!今日も最高の1日になるように悔いなく遊べや!」
    爆豪のいつもの挨拶で今日も一日が元気に始まった。
    「爆豪先生!今日なんか声枯れてない!」
    「風邪!?」
    「焦凍先生に看病してもらないなよ!」
    ある意味鋭い子供たちにオレたちはドキドキしてしまったのだった。

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