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    イズナ君

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    イズナ君

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    いつも近くにいる人が居なくなると気付くものってあるよね。

    #ラギイズ
    laguize.

    飼い猫不在🐾イズナ君が流行り病で学校を休んで今日で一週間になる…



    『なんか…一週間もこうイズナ先輩見ないと変な感じっスね』



    『なぁにー?ジャック君寂しくなっちゃったんスかぁ?』



    『寂しくっつーかいつもの光景が無いから調子狂うっつーか…』






    いつもの光景…イズナ君が俺に引っ付き回ってるあの光景だろう。

    確かに一週間イズナ君の声すら聞いてないから変な感じはする。




    『まぁ変な感じはするっスけど、割と平和っスよ』

    『でもラギー先輩ここ最近ずっと落ち着きが無いっスよ?』


    『え"?』


    落ち着きがない?俺が?



    『明日には先輩寮に戻れるそうっスから!
    元気出してください!』




    『いや別に元気ないとかじゃないっスから!!』




    そっか…明日戻って来るんスね





    『おいラギー』



    部屋に戻るとレオナさんが部屋にやってきた



    『なんスか?また腹減ったんスか?』


    『明日お前の飼い猫戻ってくんだろ』



    『飼い猫って…イズナ君っスよね?予定では明日寮に戻れるらしいっスね』





    レオナさんは終始ニヤニヤしてるし、ジャック君も嬉しそうに報告してくるし、なんなんスか!




    『明日、イズナはお前が迎えに行けよ。寮長命令だ』



    『え!?俺っスか!?一人で大丈夫っしょ!?』



    『クロウリーから迎えが必要って言われてんだよ。』




    『えぇ……』







    翌日になり俺はレオナさんに言われた通り学園の保健室までイズナ君を迎えにきた




    『イズナくーん調子どうっスかー?』



    『え!?ラギーー!!』




    俺の顔を見るやいなや目をキラキラさせちゃってまぁ…



    『どうしたの!僕を迎えにきてくれたの?寮長嘘ついてなかったんだ!』



    『嘘?…レオナさんが何か言ってたんスか?』




    『えっとね、「お前が居ねぇからラギーの奴は元気もねぇ、お前が寮に戻ってくる日はラギーが痺れ切らして迎えに行くだろうよ」って言ってたよ?』




    やられた!



    『あぁぁ!!レオナさんに騙されたー!』




    『え?騙されたって?』




    ちくしょう…いつもなら疑いまくるのに何で今回に限って…



    『ラギー?』




    『……はぁ。ま、いいや。イズナ君立てるっスか?』




    『立てるよ!よいしょっと…え?なに???』



    立ち上がったイズナ君を俺はぎゅーっと抱きしめた。



    『ラギー!?なになに!?』




    俺の予想外の行動にイズナ君は絶賛パニック中。




    『スンスン…』




    『嗅いでっ!!!!?』



    『………よし。行くっスよーん』




    何事も無かった様に歩き出す俺にイズナ君は慌ててついてくる。



    いつも振り回されてんスから、たまにはいいでしょ…




    『シシシッ』



    -飼い猫不在-
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