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    肴飯のポイ箱

    @sakana2015414

    pkmnでkbdnとか、kbnとdndがわちゃわちゃしてるような話を書いてます。時々ホラーなものをあげるのでそこだけ注意です。

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    肴飯のポイ箱

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    ワンドロ「間接キス」
    ⏳45分
    ※捏造ガラル民(秘書さん)が出ます。
    ※幸せが形になり、浮かれるdndさんと実はもっと浮かれているkbnさんの話。

    #キバダン
    #kbdn

    結局三日ですっぱ抜かれた〜♪〜♬〜

    バトルタワーの執務室から、楽しげな鼻歌が聞こえてくる。
    「今日は随分とご機嫌なんですね。」
    「…そんなに分かりやすいだろうか。」
    「ええ、恐らく本日会った全員からはそう思われるくらいには。」
    「えっ。」

     そこまで分かりやすかったか!なんて顔を赤くしたり青くしたりと忙しいオーナーに秘書は苦笑しながら、最初に比べて随分と表情豊かになったものだと心の中で密かに安心する。
    「まあ、営業に来た方々への対応はきちんとしていましたし、不機嫌を表に出すよりは良いのでは?それと、仕事が楽しいのは分かりますが休憩するのも仕事の一つですよ。」
    「…あぁ、分かっているさ。午後は昇級戦もあるしな。しっかりランチを食べて午後に備えるよ。君もそろそろ休憩に入ると良い。」
     そう言って最近持ってくるようになったランチボックスをいそいそとデスクへと準備しながらまた表情を緩めるダンデに、秘書は仕方ないと笑いつつ自分の仕事部屋に戻るので、何かあれば内線をと伝えてくる。ついでに「午後までにはそのウキウキ顔をもう少しキリッとなさってくださいね」と釘を刺すのも忘れなかった。
     パタン。と執務室から秘書が居なくなると、ダンデは自分の両手で顔をペタペタと触り、自分がどんな顔をしているのか想像したが、まあきっとだらしない顔なのであろう。それについては自覚が重々あるのでダンデは何も言い訳はできない。
    「ふふっ…。」
     チャリっと軽やかな金属音と共に首元から出てきたのは白銅色の指輪のついたチェーンだ。机に片肘をつきながら、それを自分の目の前に掲げて軽く揺らす。揺らされたそれは、光の当たるところによって青とも赤とも言えないような、不思議な鈍い輝きを放つ。

    『オレさまと、ずっと一緒にいて欲しい。』

     チャリっと金属が擦れる音と共に、昨日この指輪を渡してきた男の表情が何度もダンデの頭の中でリフレインしては消えていく。
     婚約発表は二人で相談してもう少し先にした。それまでは公にしてはいけないと分かってはいるが、少しくらい浮かれたとしても正直仕方ないと思う。だって昨日のことだし。なんて気の緩んだ自分に言い訳をしつつ、ダンデは浮かれついでに少しだけ欲が出た。滑らかな光沢を放つチェーンから、スルリと指輪を抜き取り、左手の薬指へと着けてみる。
    「…ふふっ。サイズ、ピッタリだ。」
     溢れる気持ちのまま、その指に光る白銅色へ軽くキスをする。誰かに見られたらまずいので、すぐに外さなきゃならないのは分かっているが、もう少しだけこの指輪の感覚を楽しみたいと思い、左手を顔の前から少し上に掲げて窓から差し込む日の光にかざしてみようと顔を上げる。

    「……よ、よう。」

     気不味そうに、でも笑いを堪えた表情でドア前に立っていたのは正に今思い描いていた男だった。
    「…どこから?」
    「…指輪見て…笑ってるとこ…。」

    大体最初から見られている!!

     あまりの恥ずかしさに「かえんほうしゃ」が出せそうなくらい顔を真っ赤にして頭を抱えたダンデに、キバナはくつくつと楽しそうに笑い声と足音が近づいてくる。

    ちゅっ

     頭の上にあった左の薬指に、柔らかな感触とリップ音。「間接チューしちゃったな」なんて意地の悪い声がつむじの上から降り注ぐ。見ていない分指に感じた熱がとても温かくてくすぐったい。
     揶揄う様な事をするキバナに今すぐ顔を上げて抗議をしてやりたいと思うダンデであったが、オクタンみたいな赤い顔と、早鐘の様に打ち鳴らされる鼓動が元に戻るまではもう少し時間がかかりそうだったので、そのまま静かに冷たいデスクの上へと額をくっつけたのだった。
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    肴飯のポイ箱

    DONEREVELЯY2411「COUNT DOWN vol.2」の書き手クイズ企画に提出した作品となります。
    お題「催眠 付き合ってないキダ」
    開催中はドキドキとしながら過ごしておりました!すごく楽しい企画でした☺️✨ありがとうございました!
    夜空、星二つ ガラルにしては気持ちの良い、からりとした青空が朝から広がっている日だった。ブラックナイトに関する諸問題で暫く奔走を余儀なくされていたキバナは、ようやく業務もひと段落し始めた。屋外での作業は晴れの少ないガラルでは何よりも優先したい事柄だ。そんなこともあって、キバナは温かな陽気の中、ナックルジムの中庭で膝と頬を土で汚しながらせっせと植物の剪定に明け暮れていた。元が城ということもあり、一般の人々が立ち入らない場所には未だに当時の面影を残す部分が多い場所だ。キバナが居る中庭もその一つで、ナックルのジムリーダーが代々手入れをしていくことがいつの頃から習わしとなっていると聞いていた。初めてその役割を聞いた時には正直乗り気では無かったキバナだったが、元々好奇心旺盛な方だと自覚していることもあって、やり始めてみればなんだかんだと楽しみを見つけ出し、気付けば少しずつこだわりも持つようにもなってきた。
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    肴飯のポイ箱

    DONE12月オンイベ展示作品その②(新しいお話)
    みんなが寝静まった夜。こっそりひっそり楽しく過ごす不思議な生き物のキバナとダンデのお話
    「🎄ホリデー編🌟」
    ※ポ世界のクリスマス概念が曖昧な為、あえてクリスマスから正月までをホリデーと設定してお話をかいています。細かく考えず緩くお楽しみください🌟👻👻🎄
    それは賑やかな すっかり夜の帳が下り、静まり返ったとある家のキッチン。小綺麗に整頓されたそんな場所を小さな林檎程の大きさの何かが二つ、白い布を頭から被ってチョロチョロと薄暗いキッチンの中を動き回っている。
    「キバナ、息が真っ白だ!寒いなぁ」
    「今日も月が大きいなぁ。でも、流石に今日はみんな寝てるだろ」
     月明かりに照らされたキッチンを、キバナと呼ばれた大きい方がそれよりも少し小さなダンデの手を引きながらずんずん進んでいく。
     少し前にお菓子を貰ったキッチンは、同じように整えられていた。水切り籠にはジュラルドンとリザードンが描かれたカップが逆さまになって雫を落としていた。今日は、それ以外にもカラフルなカップや皿がたくさん並んでおり、いつもは食器棚の一番上で偉そうにしている白地に金の模様が入った大きな皿も、ピカピカに洗われて月の光を反射している。
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    肴飯のポイ箱

    DONEオンイベ開催、アンド素敵企画ありがとうございます!
    この作品は、12.3歳ごろの2人がナックルシティの片隅にあるとある喫茶店を舞台にわちゃわちゃとしていくお話となっています。
    ※両片想いほのぼのです。
    ※ガラル市民がたっくさん出ます。
    ※視点がコロコロ変わるお話です。
    少しでも楽しんでいただければと思います☺️
    とあるナックルの片隅で◆ライラック色の髪をした少年の回想

    「あ、チャンピオンだ!」
    「チャンピオン!」
    「何かイベントでもあったっけ?」
     困った。
    俺は、大きな街の真ん中で冷や汗を掻きながら、どうしてこんなことになったのかをひたすらに考えていた。
     今日は午前中にシュートでのチャリティイベントに参加した。午後はスポンサーの会社が行うガーデンパーティへの参加が予定されていたが、そちらが主催者側の事情でのキャンセルとなったので、突発的に午後は丸々オフとなった。予定されていた休みより、こういうイレギュラーな休みって得な感じがして俺は好きだ。せっかくだから前々から欲しいと思っていた物を買おうと意気込み、勢いのままユニフォームで飛び出した。自分なりに人目が少ない道を探しながら、地図アプリと睨めっこ。しかし、俺の努力も虚しくうっかり路地から大きな通りへと出てしまった。途端に集まるキラキラとした眼差しの人、人、人。応援してくれる人達の期待の眼差しを裏切ることはできず、突発的に始まってしまったファンサービス。握手に写真、サイン。もみくちゃにこそされないけれど、このままだと行きたい場所に行けないまま休みが終わってしまう。顔には出せないが内心焦りつつも人混みは消えるどころが増えていく。どうしたものかと困っていると、人混みの奥から良く通る声が聞こえて来た。
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