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    肴飯のポイ箱

    @sakana2015414

    pkmnでkbdnとか、kbnとdndがわちゃわちゃしてるような話を書いてます。時々ホラーなものをあげるのでそこだけ注意です。

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    肴飯のポイ箱

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    オンイベ展示用作品(過去作再掲)
    みんなが寝静まった夜。こっそりひっそり楽しく過ごすちょっと不思議な生き物なキバナとダンデのお話。👻👻
    「🎃ハロウィンのお話🎃」

    #kbdn
    #キバダン

    それはささやかな すっかり夜の帳が下り、静まり返ったとある家のキッチン。水切りカゴに置かれたジュラルドンとリザードン柄のマグカップから落ちる雫が、時折静けさの中にピチョンっと控えめに響き渡る。小綺麗に整頓されたそんな場所を小さな林檎程の大きさの何かが二つ、白い布を頭から被ってチョロチョロと薄暗いキッチンの中を動き回っている。
     キッチンには灯りは点いておらず、勝手口横の小窓から見える満月が、その動き回る何かの手助けをしているように淡くまろい光を落としていた。
    「キバナ、おつきさまがピカピカだ」
    「そうだな。おかげであるくのにこまらない」
    「ジャンプしてみろ!かげがふわふわうごくぞ!」
    「ダンデ、しぃー……だれかにみつかったらどうするんだよ」
     ダンデと呼ばれた、少しだけ小さな方が月明かりの下ではしゃぐように飛び跳ねると、その動きに合わせて布も楽しそうに揺れ動く。ただ、不思議なことに足音どころが布ズレの音すらもキッチンには響かない。そんなダンデを口らしき模様の描かれた布の前に小さな指を立てて静かにするよう伝えたキバナは、そろりとダンデの手を握って可愛らしく植物や花々が描かれたテーブルクロスの上を歩き始める。カップを避け、砂糖とミルク入れで遊ぼうとするダンデを嗜めながら歩いていたキバナは、やがてお目当てのものを見つけたのか、少し眠たげに見える目をキラリと輝かせる。
    「ダンデ、みて!おかしがあった!」
    「ほんとだ!おかしだ!」
     植物の蔓で編まれた小さな籠の中、こんもりと盛られた色とりどりのお菓子の山に、静かにしようと言っていたはずのキバナも、思わず声を大きくする。ダンデの手を引いて控えめに駆け出していく。二人は籠の周りを飛び跳ねながらはしゃぎ回る。
    「ちゃんとかいてあるか?!」
    「ある!ハッピーハロウィンってかいてあるぜ!」
    「やった!ことしはおおあたりだ!」
     籠の横に添えられた小さなメッセージカードに書かれた特別な言葉を確認する。このお菓子が「食べていいもの」であると確信して、いよいよ二人はハイタッチしながら鈴のような声で歌い始める。
     するとどうだろう。歌と共に籠のお菓子がまるで踊るように籠を飛び出して、二人と一緒に跳ね回る。
    「ちょっとだけ、ゆかがきれいになりますように」
    「すこしだけ、ほこりがきえますように」
    「つくったお菓子がおいしくなりますように」
    「シンクがぼんってほえなくなりますように」
     広がった旋律はやがてキッチンを包み込むように暖かな光に変わり、可愛らしい歌声が終わると、静けさを取り戻した籠の周りにはお菓子の包み紙のみが月の光に照らされて、てらりと輝いていた。

     
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    肴飯のポイ箱

    DONEREVELЯY2411「COUNT DOWN vol.2」の書き手クイズ企画に提出した作品となります。
    お題「催眠 付き合ってないキダ」
    開催中はドキドキとしながら過ごしておりました!すごく楽しい企画でした☺️✨ありがとうございました!
    夜空、星二つ ガラルにしては気持ちの良い、からりとした青空が朝から広がっている日だった。ブラックナイトに関する諸問題で暫く奔走を余儀なくされていたキバナは、ようやく業務もひと段落し始めた。屋外での作業は晴れの少ないガラルでは何よりも優先したい事柄だ。そんなこともあって、キバナは温かな陽気の中、ナックルジムの中庭で膝と頬を土で汚しながらせっせと植物の剪定に明け暮れていた。元が城ということもあり、一般の人々が立ち入らない場所には未だに当時の面影を残す部分が多い場所だ。キバナが居る中庭もその一つで、ナックルのジムリーダーが代々手入れをしていくことがいつの頃から習わしとなっていると聞いていた。初めてその役割を聞いた時には正直乗り気では無かったキバナだったが、元々好奇心旺盛な方だと自覚していることもあって、やり始めてみればなんだかんだと楽しみを見つけ出し、気付けば少しずつこだわりも持つようにもなってきた。
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    肴飯のポイ箱

    DONE12月オンイベ展示作品その②(新しいお話)
    みんなが寝静まった夜。こっそりひっそり楽しく過ごす不思議な生き物のキバナとダンデのお話
    「🎄ホリデー編🌟」
    ※ポ世界のクリスマス概念が曖昧な為、あえてクリスマスから正月までをホリデーと設定してお話をかいています。細かく考えず緩くお楽しみください🌟👻👻🎄
    それは賑やかな すっかり夜の帳が下り、静まり返ったとある家のキッチン。小綺麗に整頓されたそんな場所を小さな林檎程の大きさの何かが二つ、白い布を頭から被ってチョロチョロと薄暗いキッチンの中を動き回っている。
    「キバナ、息が真っ白だ!寒いなぁ」
    「今日も月が大きいなぁ。でも、流石に今日はみんな寝てるだろ」
     月明かりに照らされたキッチンを、キバナと呼ばれた大きい方がそれよりも少し小さなダンデの手を引きながらずんずん進んでいく。
     少し前にお菓子を貰ったキッチンは、同じように整えられていた。水切り籠にはジュラルドンとリザードンが描かれたカップが逆さまになって雫を落としていた。今日は、それ以外にもカラフルなカップや皿がたくさん並んでおり、いつもは食器棚の一番上で偉そうにしている白地に金の模様が入った大きな皿も、ピカピカに洗われて月の光を反射している。
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    肴飯のポイ箱

    DONEオンイベ開催、アンド素敵企画ありがとうございます!
    この作品は、12.3歳ごろの2人がナックルシティの片隅にあるとある喫茶店を舞台にわちゃわちゃとしていくお話となっています。
    ※両片想いほのぼのです。
    ※ガラル市民がたっくさん出ます。
    ※視点がコロコロ変わるお話です。
    少しでも楽しんでいただければと思います☺️
    とあるナックルの片隅で◆ライラック色の髪をした少年の回想

    「あ、チャンピオンだ!」
    「チャンピオン!」
    「何かイベントでもあったっけ?」
     困った。
    俺は、大きな街の真ん中で冷や汗を掻きながら、どうしてこんなことになったのかをひたすらに考えていた。
     今日は午前中にシュートでのチャリティイベントに参加した。午後はスポンサーの会社が行うガーデンパーティへの参加が予定されていたが、そちらが主催者側の事情でのキャンセルとなったので、突発的に午後は丸々オフとなった。予定されていた休みより、こういうイレギュラーな休みって得な感じがして俺は好きだ。せっかくだから前々から欲しいと思っていた物を買おうと意気込み、勢いのままユニフォームで飛び出した。自分なりに人目が少ない道を探しながら、地図アプリと睨めっこ。しかし、俺の努力も虚しくうっかり路地から大きな通りへと出てしまった。途端に集まるキラキラとした眼差しの人、人、人。応援してくれる人達の期待の眼差しを裏切ることはできず、突発的に始まってしまったファンサービス。握手に写真、サイン。もみくちゃにこそされないけれど、このままだと行きたい場所に行けないまま休みが終わってしまう。顔には出せないが内心焦りつつも人混みは消えるどころが増えていく。どうしたものかと困っていると、人混みの奥から良く通る声が聞こえて来た。
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