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    肴飯のポイ箱

    @sakana2015414

    pkmnでkbdnとか、kbnとdndがわちゃわちゃしてるような話を書いてます。時々ホラーなものをあげるのでそこだけ注意です。

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    肴飯のポイ箱

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    ワンドロ
    お題「無自覚」
    ⏳大遅刻!
    ずっと線引きをして気を抜かなかった恋人の、その無自覚な甘えを感じて悶えているkbnさんと、無自覚で緩んでいるdndさんのお話。

    #キバダン
    #kbdn

    そう無自覚に愛している「キバナ。」
     名を呼ぶ声と一緒に控えめに服の袖を引いてくる時は大抵何かお願い事がある時。次の休みの日、一緒にバトルカフェに行きたかったらしい。
    「キバナ。」
     首を左に傾ける時は何かを考えている時。右に傾ける時は後ろめたいことがある時。そうして冷蔵庫の奥に隠していた、忽然と姿を消したプリンの行方が分かった。
    「キバナ。」
     手首をストレッチしながらの時は大体バトルがしたい時。偶にトレーニングの時もある。3対3の勝ち抜き戦。今日もあと一歩だった!悔しい。
    「キバナ。」
     目元に一瞬だけ力が入る時は体調が悪い時。案の定熱もあったし喉も腫れていた。しっかり布団に叩き込んで熱の籠る額に手を置いてやると気持ちよさそうに目元を緩めて寝息を立て始めていた。
    「キバナ。」
     真っ直ぐ目を見つめながら自分の胸元に触れる時は口付けをしたい時。言葉に出す前に口付けてやると、コイキングみたいに真っ赤になって口をパクパクさせるので、可愛くてつい何度もやってしまう。
     バトルは勿論、外では絶対に見せない無自覚な緩みを自分にだけ見せてくれている事実に気付く度に、密かな優越感と喜びを噛み締める。どうかこの先、この緩みを出せる場所がもっと増えますように。でも、できれば自分にだけ見せてくれますように。なんて相反する事を思いながらもう一度ダンデの唇に口付けた。



    「ダンデ。」
     気になっていたカフェの情報が載った雑誌を片手に声を掛けたら行きたがっていた事にすぐ気付かれた。
    「ダンデ。」
     昨日の夜中にコッソリ拝借したプリンの行方を聞かれたのでとりあえず「美味しかったなあ」と考えてから「知らないぜ!」と返した。秒でバレて髪の毛をわしゃわしゃにされたし、ついでにと俺が隠しておいたちょっと高級な高タンパク質プロテインバーを食われてしまった。犠牲がデカい。
    「ダンデ。」
     気合いを入れてバトルを申し込もうとしたら、誘う前からキバナもボールホルダーに手が伸びていた。バトルは勿論俺が勝ったぜ!!楽しかった!
    「ダンデ。」
     ちょっとだけ変な感じがした日。キバナに話しかけたらそのまま抱えられてベッドに叩き込まれた。起き上がろうとしても彼の冷たくて大きな掌で視界を遮られてしまった。その心地良さに言おうとしていた文句が宙に溶け、次第に意識もトロリと溶けていった。結局2日ほど寝込む事になり、起きたら健康第一と説教された。
    「ダンデ。」
     なんだか寂しいな、恋しいなって思って名前を呼ぶとキバナはまるで魔法使いのように願いに気付いて唇へと熱を分けてくれる。その温かさが心地良いと思いつつ、直ぐにバレてしまうのが恥ずかしくて表情を引き締めるが今のところ効果は無い。不思議だ。
    「ダンデ。」
     本当はなんで考えている事が分かるのか聞いてみたい。でも、俺を呼ぶその声がまるで砂糖菓子のように甘く優しいから。バレる理由は分からないままでも良いかって相反することを思いながらもう一度その熱を受け入れた。
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    Replies from the creator

    肴飯のポイ箱

    DOODLEワンドロ
    少年kbn君と同年代🚺dndちゃんの話。
    ※先天性女体化です。
    心より行動が先にくる1人と、心が来てから一気に行動し始める1人の話
    お題『初恋or意識し始め』
    まずは一手 昼下がりのナックルシティ。ジムリーダーになって一年とちょっと。自分に割り振られた仕事をなんとか回せるようになってきたキバナは、最近になって漸く入ることを許された宝物庫内の書庫に昼休憩はもっぱら入り浸っていた。保存の観点から外に全く出される事のない書庫は、知的好奇心が強いキバナにとっては大分豪華なオモチャ箱のようなものだった。
    「(今日は午後から休みだし、入室許可も取った。絶対閉まるギリギリまで入り浸ってやる!)」
     少し浮き足だった歩みで書庫の扉を開け、少し埃っぽい空気を吸い込む。この、何とも言えない紙とインクの香りがキバナは大好きだった。
     ナックルジムの書庫は少し不思議な形をしている。吹き抜け式の円柱型の室内には螺旋階段がぐるりとドラゴンの体のように巻き付いている。その螺旋に沿って壁に本棚が埋め込まれている。光を最低限取り込む為に作られた丸い天窓には、月と太陽をモチーフにしたステンドグラスが嵌められており、外の光を透かして淡い彩光を放っている。
    2021

    肴飯のポイ箱

    DONEワンドロ
    お題「駆け引き•取り引き」
    立ち止まって周りを見たら不安になってしまった1人と、立ち止まった先でずっと待っていた1人の話。
    ※イズオーバー後同棲設定
    すっごい…難産でした…でも楽しかった!
    よーいどん すっかりと夜の帳が下りたナックルシティの片隅。夕食もシャワーも終わらせたキバナは、リビングでのんびりと読書をしながら膝に顎を乗せてくるフライゴンの頭を撫でて存分にリラックスモードだった。間接照明によって柔らかい明るさに包まれた部屋の中では、他のポケモン達ものんびりと寛いでおり平和の一言だ。ただ、少し引っかかる事があるとすれば同棲している恋人の様子が変だったこと。仕事から帰って来たと思えば夕飯もそこそこに共有してる書斎に引き篭もってしまった。
     まあ、何かに集中したい時には同じような事は度々あった。キバナもたまにやる。ただ、今回は表情がいつもより鬼気迫ったというか焦っていたというか。
    「…ふりゃ」
     撫でる手が止まっていた事にちょっと不満げな声でフライゴンが拗ねる。それに謝るように撫でる動きを再開すると、満足そうに目を細めて擦り寄ってくる。そんな可愛い姿に、今日は甘えただなぁ。なんて思いながらキバナは読書を続ける。
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