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    肴飯のポイ箱

    @sakana2015414

    pkmnでkbdnとか、kbnとdndがわちゃわちゃしてるような話を書いてます。時々ホラーなものをあげるのでそこだけ注意です。

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    肴飯のポイ箱

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    ワンドロ
    お題「休日のひととき」
    ⏳1時間ジャスト!やったー!
    いつの間にかこんなにも似てきたのねってdndママがホッコリする話withキダちゃん。ほぼdndさんでない。結婚後設定。
    好きな人同士っていつの間にか行動が似てくるって何処かで聞いた事があったので。

    そうして「同じ」が増えていく キバナとダンデが結婚してから、季節が二巡した頃。キバナは最初こそ緊張はしていたものの持ち前の人当たりの良さを発揮し、今ではダンデの家族とも打ち解け、纏まった休みの日に一緒に団欒することも増えていった。 この日も、キバナ達2人揃っての休みというタイミングで、ダンデの母親から夕飯のお誘いがあった。現在は、キバナとダンデの母親が、持ち込んだ手土産の軽いお菓子を摘みながらキッチンの一角でゆるゆると夕飯の支度をしているところであった。
    「シチューの味付け、こんなもんで良い?」
    「ん。…良いわね!キバナ君凄いわぁ。どんどんレシピ覚えていくわね!」
     完成間近のシチュー鍋を前にしながら、最近流行りのレシピやちょっとした失敗談。なんて事ないような内容だが、2人は次々と賑やかに会話を広げていく。因みにダンデも手伝おうとしてくれていたが、シチューに入れるきのみを手で握り潰して入れようとしたので速攻で戦力外通知を受け、拗ねたままダンデの祖母に首根っこ掴まれてベッドメイクの手伝いに勤しんでいる。
     シチューの最後の味付けが終わり、さて後は夕飯の時間までにウールー達の様子でも見に行こうかなんて話していた時、2階から軽やかな足音が降りてきた。
    「なんか良い匂いがするぞ!」
    「おー。やっぱり嗅ぎつけたか。今日はシチューだぜ。」
    「やった!」
    「ただ、まだ夕飯には早いからお預けだ。」
    「えー!そりゃないぞ!もうオレ空腹のゴンベくらい腹減ってるのに。」
    「そりゃ、相当だな。」
     ガックリと肩を落とすホップを見て、ケラケラと笑いながらキバナは洗い物を進める。
    「ちぇー…あっ!じゃあオヤツ食べたい!キバナさんも食べるか!これ、めっちゃ美味いんだぞ!」
    「夕飯前に大袋開けようとすんなよな。どれどれ。」
     どうしても空腹に勝てなかったホップがパントリーから持ってきたスナック菓子の袋を、ひょいっと裏返して原材料を見る。その行動を見た瞬間、ダンデの母親が目を見開く。
    「あら。」
    「「?」」
     揃って首を傾げていると、彼女はその2人の行動を見て今度は笑みをこぼす。
    「かーちゃん、急に驚いたり笑ったりどうしたんだ?」
    「いや、ごめんなさいね2人とも。あまりにもそっくりだったから…。」
    「「そっくり。」」
     何となく、キバナ達の動作に対してだろうが、いまいち内容が掴めずに疑問符を頭に浮かべたまま続きを待つと、笑い終わった彼女はとても穏やかな顔で話し始めた。
    「この間あの子が泊まった時にね。ホップが今みたいにパントリーからお菓子を持ってきたら、貴方と全く同じように原材料を確認したのよ。あの子、今まで食べ物に何が入ってるかなんて1ミリも気にした事なかったのに。」
     何でかしらって思っていたのだけれど今のキバナさんを見て納得したわ。やっぱり家族ってどんどん似るのねぇ。
     なんてしみじみと言われ、キバナは何だか嬉しいやら恥ずかしいやらで珍しく顔を赤くする。
    「そっか!確かにアニキとキバナさん、すっごい仲良しだもんな!」
     そう、ホップに無邪気な言葉でトドメを刺されて今度こそキバナは片手で自分の顔を覆いタイムを要求するが、その後「そっか!もしかしてさっきオレとキバナさんが振り返った顔も似てたのか?オレ達も仲良しになってきてるもんな!」なんて追撃が来て、キバナは今度こそパントリーへと籠城した。
    「困ると近くの狭い所に隠れるの。それも小さい頃のダンデにそっくりよ。」
     息子さん、今もその癖は健在です。そう掠れた声で返しながら、キバナはそのまま座り込んだ。途端弾けたように響く笑い声を、扉一枚越しに聞きながらキバナも笑った。笑いながら、オクタンのように赤くなった顔をダンデが戻って来るまでに冷まそうと躍起になったのだった。
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    肴飯のポイ箱

    DONEREVELЯY2411「COUNT DOWN vol.2」の書き手クイズ企画に提出した作品となります。
    お題「催眠 付き合ってないキダ」
    開催中はドキドキとしながら過ごしておりました!すごく楽しい企画でした☺️✨ありがとうございました!
    夜空、星二つ ガラルにしては気持ちの良い、からりとした青空が朝から広がっている日だった。ブラックナイトに関する諸問題で暫く奔走を余儀なくされていたキバナは、ようやく業務もひと段落し始めた。屋外での作業は晴れの少ないガラルでは何よりも優先したい事柄だ。そんなこともあって、キバナは温かな陽気の中、ナックルジムの中庭で膝と頬を土で汚しながらせっせと植物の剪定に明け暮れていた。元が城ということもあり、一般の人々が立ち入らない場所には未だに当時の面影を残す部分が多い場所だ。キバナが居る中庭もその一つで、ナックルのジムリーダーが代々手入れをしていくことがいつの頃から習わしとなっていると聞いていた。初めてその役割を聞いた時には正直乗り気では無かったキバナだったが、元々好奇心旺盛な方だと自覚していることもあって、やり始めてみればなんだかんだと楽しみを見つけ出し、気付けば少しずつこだわりも持つようにもなってきた。
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    肴飯のポイ箱

    DONE12月オンイベ展示作品その②(新しいお話)
    みんなが寝静まった夜。こっそりひっそり楽しく過ごす不思議な生き物のキバナとダンデのお話
    「🎄ホリデー編🌟」
    ※ポ世界のクリスマス概念が曖昧な為、あえてクリスマスから正月までをホリデーと設定してお話をかいています。細かく考えず緩くお楽しみください🌟👻👻🎄
    それは賑やかな すっかり夜の帳が下り、静まり返ったとある家のキッチン。小綺麗に整頓されたそんな場所を小さな林檎程の大きさの何かが二つ、白い布を頭から被ってチョロチョロと薄暗いキッチンの中を動き回っている。
    「キバナ、息が真っ白だ!寒いなぁ」
    「今日も月が大きいなぁ。でも、流石に今日はみんな寝てるだろ」
     月明かりに照らされたキッチンを、キバナと呼ばれた大きい方がそれよりも少し小さなダンデの手を引きながらずんずん進んでいく。
     少し前にお菓子を貰ったキッチンは、同じように整えられていた。水切り籠にはジュラルドンとリザードンが描かれたカップが逆さまになって雫を落としていた。今日は、それ以外にもカラフルなカップや皿がたくさん並んでおり、いつもは食器棚の一番上で偉そうにしている白地に金の模様が入った大きな皿も、ピカピカに洗われて月の光を反射している。
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    肴飯のポイ箱

    DONEオンイベ開催、アンド素敵企画ありがとうございます!
    この作品は、12.3歳ごろの2人がナックルシティの片隅にあるとある喫茶店を舞台にわちゃわちゃとしていくお話となっています。
    ※両片想いほのぼのです。
    ※ガラル市民がたっくさん出ます。
    ※視点がコロコロ変わるお話です。
    少しでも楽しんでいただければと思います☺️
    とあるナックルの片隅で◆ライラック色の髪をした少年の回想

    「あ、チャンピオンだ!」
    「チャンピオン!」
    「何かイベントでもあったっけ?」
     困った。
    俺は、大きな街の真ん中で冷や汗を掻きながら、どうしてこんなことになったのかをひたすらに考えていた。
     今日は午前中にシュートでのチャリティイベントに参加した。午後はスポンサーの会社が行うガーデンパーティへの参加が予定されていたが、そちらが主催者側の事情でのキャンセルとなったので、突発的に午後は丸々オフとなった。予定されていた休みより、こういうイレギュラーな休みって得な感じがして俺は好きだ。せっかくだから前々から欲しいと思っていた物を買おうと意気込み、勢いのままユニフォームで飛び出した。自分なりに人目が少ない道を探しながら、地図アプリと睨めっこ。しかし、俺の努力も虚しくうっかり路地から大きな通りへと出てしまった。途端に集まるキラキラとした眼差しの人、人、人。応援してくれる人達の期待の眼差しを裏切ることはできず、突発的に始まってしまったファンサービス。握手に写真、サイン。もみくちゃにこそされないけれど、このままだと行きたい場所に行けないまま休みが終わってしまう。顔には出せないが内心焦りつつも人混みは消えるどころが増えていく。どうしたものかと困っていると、人混みの奥から良く通る声が聞こえて来た。
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