お前頭おかしいよSE 双子軸
「なぁ、兄さん・・・」
「なんど言われても俺は絶対に入らない」
「・・・どうしても?」
「絶対に嫌だ」
ゴツンと鈍い音をたててダイニングのテーブルに突っ伏した姿を白けた目で見やる
じっとりと恨めしそうに見上げてくるが、譲歩はしない
「なんで家でも顔合わせるのに職場でも顔みなきゃ行けないわけ?勘弁してよ」
「・・・・俺は気にしないのに」
普段の澄まし顔はどこに行ったのか、むくれて拗ねる旬にため息がつい溢れてしまう
ギルド立ち上げたから一緒に来てくれるよな
さも当たり前のように言い切った旬に即座に断ったら、断られるなんて思っていなかったのか、旬は唖然とし固まっていた
「一緒にギルド入れば、兄さんも一緒に高ランクゲート行けるのに?」
「俺が一緒に行ってどうするんだよ?何?荷物持ちでもしろって?」
「いや、ちが・・・」
事実と皮肉を織り交ぜ返せば、反論できないのか言い淀む姿にイライラと苛立ちが募ってしまう
「そもそもギルドに入ったからって、E級の俺が参加できるわけないじゃん・・・バカにするのやめろよ」
「いや、会長から言質取れたから、その・・」
「ハァァ?」
おいそこ座れとシュンは床を指差した
旬が召喚する影の兵士が一定の実力が備わっている為、旬単独での高ランクゲート攻略および
副ギルマスの諸菱のランクが低いため、その件で低ランクハンターの隧道の許可も一緒にもぎっとった・・・・らしい
渋々と正座した旬から引き出した内容に頭が締め付けられ、段々と痛み出す
ハンター協会のトップに対してなんという強引な交渉してきたのかと恐怖する
「・・何で一緒に攻略したいわけ?」
頭おかしいだろ・・そう本音を溢したかったが必死に飲み込み、旬がなにを考えているのか聞き出すことを優先する
「その・・・」
大の大人かつガタイの良くなった弟が、正座しながら恥ずかしそうにソワソワと落ち着きなく動く姿を死んだ目で見やる
普段はもっとハキハキしゃべるだろ、お前
「俺の勇姿を見てほいしい・・・なんて」
「・・・・」
「あわよくば、ゲート内デートとか・・」
旬の本音が飛び出してくる度に、シュンの顔は能面のように無表情になっていった
「なぁ、にいさ・・・シュン、だめか?」
覚悟を決めたのか、キメ顔で見上げてくる弟をゴミのように蔑んだ目で見下ろした