驚かせたかっただけなんだドイツに来てみないか…レナートの誘いに旬は二つ返事で了承し、待ち合わせ場所にソワソワしながら影の交換で現れた。
随分早い時間を指定され、若干起きれるかと心配していたが影達に揺り起こされ寝ぼけながら無事寝坊せず済んだ。後で礼を言わなければ…
「やぁ、水篠ハンター…お久しぶりです」
「え…あ、レナートハンター…?」
お久しぶり…です。
落ち着いた声は確かにレナートの声だが、外見が違いすぎてマジマジと見つめてしまう。
「やはり、似合いませんか?」
「い、いや…その、驚いただけです…似合っています」
光に当たると透き通り、キラキラと日光に負けないぐらい輝いていた金色は見当たらず。
旬と同じか、それよりも黒髪が異彩を放っていた。
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