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    44_mhyk

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    44_mhyk

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    イベントの後、部屋で待っていたブに今日会ったことを話したネ。ブは…。少し夜の気配

    ##ブラネロ

    【ブラネロ】刻みつけるほどに溶かして 部屋に戻ってきた男が俺を見て軽く驚いたように目を見開いた。
     まぁ、無断で入ることはほぼねえからな、一応。
    「どうだった」
     存外、穏やかな声が出た。
     ネロはベッドに寝転がる俺のすぐ傍に腰掛けながら素直に答えた。
    「なんつうか、…結果的によかったよ」
    「…そうかよ」
     まだ消化しきれていないような、それでいてスッキリしたような表情に少しばかりまず感じるのは安堵だ。
     こんなに過保護だった覚えはねえんだが。
    「実はさ、問題の場所っつうのが……」
     穏やかに、苦笑混じりで話すのは俺から逃げたネロが最初に開いた店の話。
     行かなくてよかった、という思いと同時に、俺の知らない場所にフィガロの野郎やミスラ達が踏み込んだ、というあたりがモヤモヤと腹に凝る。
     独占欲……というやつなのだろうか?
    「ブラッド?」
     ベッドから勢いよく起き上がり、反転させネロをベッドに押し倒す。
     押し倒されたこと自体はさして驚きもせずにネロがこちらを見上げる。
    「すんの?」
    「乱暴にしてえ気分だ」
     ふと、らしくない言葉を口にしてみる。少し前までなら、冗談じゃねえ、くらいは返ってきそうなところだ。
     だが。
     ぽやっとした顔がじわりと何かを堪えるようにしかめ面になり、ぎこちなく視線が逸らされる。
     頰がジワリと朱に染まり、ネロが口元を隠すように腕で隠した。
    「……明日は今日の教室のお礼って言って、休み、もらってる」
    「……」
     思わずため息が漏れた。乱暴にされると思って喜んでんじゃねえよ。
     言いたかったがここでそれを言えばムキになったこの男と言い合いは不可避で、最悪胡椒が降ってくるだろう。
     冗談じゃねえ。
    「おい?」
    「やっぱりやめた。死ぬほどとろとろにしてやる」
    「は?ちょ、それは困、」
     甘やかしに慣れていない男が焦るのをキスで黙らせて、俺はシャツのボタンに手をかけた。
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    44_mhyk

    SPOILERイベスト中編のブラネロ絡み傷つけたくないのにドレスを割いて、次は体を傷つけると脅しにかかったネロをさりげなく、「直接」シアンをネロが傷つけないで済むようバジリスクの上に飛び乗れ!と誘導したように思えてならないのだが私の都合の良い解釈ですかね…?

    あと、普段は名前をなかなか言わないけどいざという時にちゃんと「シャイロック!」などと名前でしっかり呼ぶブラが本当に好きです。解釈一致すぎる。
    明らかにノーヴァの時より足並み揃ってるし、ネロもブラッドリーを信頼して動いているように見える。

    そしてシャイロックの、ネロに女の子を殺させるなという取引について…

     ブラ、シャイロックに感謝すらしてるようにみえる。多分ブラはわかってる。何なまっちょろいこと言ってやがる、と口にすることがあるとしても、ネロがそう言う優しい男なのだと、「今の」ブラッドリーは理解してるし尊重してる気がする。
     だから、「やる時は俺がやる」と答えた。
     シャイロックに言われなくても元々そのつもりだったんじゃない?ブラッドリー。
     じゃなかったら、何言ってやがるそんなこと言ってる場合か!殺せ!!くらいは言いそうだし。
     
     一方で、「陽動する!」に「了 676

    tono_bd

    DOODLE・子役デビュー→正統派俳優→20代後半から何故かアイドル→独立して事務所社長のフィ×フィに憧れて俳優になったのに、何故かアイドルになっていたフィに複雑な思いを抱いていたが正式にお付き合いする事になったファという設定がありますが、本文にあまり関係ありません。
    推しの子102話を読んだ時、うわーこのネタ書きたいー!ってなりました。
    ただクリスマスを理由にしっとりイチャついてるフィガファウです。
    【芸能パロ】クリスマスイヴにイチャつくフィガファウ『今日は十二月二十四日、クリスマスイヴだね。ところで皆はイヴって何の意味か知ってる?』

     その言葉を聞いたのは何年も前の事なのに、毎年のように思い出すのはどうしてだろう。キラキラと街を彩るイルミネーションのように眩しく感じていた時代。未だファウストが学生だった頃の言葉だ。
     受験を控えていたファウストにとってクリスマスなんてものは家族でケーキとチキンを食べる日という意味しか持っていなくて、当然クリスマスイヴなんて言葉そのものに興味も無かった。だからふと飛び込んできたその質問が新鮮で、やたらと記憶に残ってしまったのだろう。
     今その質問を記憶のまま自分の指で打ち込み、用意しておいた写真を添え、最後にハッシュタグをいくつか付けて、前もって口裏を合わせた通りの時間に投稿ボタンを押した。
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    salmon_0724

    MAIKING2023.3.5 日陰者の太陽へ2 展示作品ですがパソコンが水没したので途中までです。本当にすみません……。データサルベージして書き終えたら別途アフタータグなどで投稿します。
    ※盗賊団についての独自設定、オリキャラ有
    ※数百年後にブラネロになるブラッドリーと子ネロの話
    死にかけの子ネロをまだ若いブラッドリーが拾う話 雪に足をとられてつんのめるように転んだネロには、もう立ち上がる気力さえ残っていなかった。
     突き刺すような吹雪でぼろぼろになり、白く覆われた地面に叩きつけられたはずの体は、寒さで麻痺して痛みさえ感じない。
     ぴくりとも動かす気力のおきない自分の指先に、雪が降り積もっていく。
     その様子をぼんやり見つめながら、このまま死ぬんだろうな、と思った。
     他の感想は特にない。
     すっかり疲れ果てていたので、もう全部がどうでもよかった。
     誰が家族なのかもよくわからないまま出て行った生家にも、殴られたり逃げたりしながら掏りや窃盗で食いつないだ日々にも、大した感慨はない。
     最後にはとっ捕まって場末の食堂で働かされていたが、足りない材料を地下室に取りに行かされている間に食堂どころか村ごと燃やし尽くされていた。
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