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    Rm_yk04

    @Rm_yk04

    きつね!!ドッ

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    Rm_yk04

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    パラレルだと思って欲しい
    遊び人びっちなジにネが捕まる

    遊び回るジェミニと初心なネーヴェ遊び相手が勝手に恋してきたから、連絡先をブロックした。これでまたフリーの状態だ。あーあ、と呟いてスマホを仕舞う。久しぶりにバーに行こう。
    男が好き。だけど恋人なんていらない。恋だ愛だなんて、ただの足枷にしかならない。面倒なだけ。だから一夜の遊び相手くらいが丁度いい。お気に入りが見つかれば少しだけ関係を維持する。そんな感じで今まで過ごしてきた。今夜はどんな奴に会えるだろう。少しだけ、ほんの少しだけ期待しながらバーに向かう。階段を降りて、目の前に立つ扉を開けた。控えめなライトと静かな音楽が迎え入れる。そそくさと中に入って、カウンターの端に座った。バーテンダーにグラスホッパーを頼んで店内を見回す。パッとしない人が多い。なんだ、今日はハズレか。

    「グラスホッパーになります」

    かたん、と小さな音を立ててバーテンダーがグラスを置く。必要なことだけ言い残して去っていってしまった。くるりとグラスを回して、口を付ける。酒の中じゃ甘い部類だけど、やっぱり苦い。
    ぎぃ、と扉が軋む音がした。入口に目を向ける。男が2人、新たに入ってきた。1人はフラフラと人が集まるテーブル席に向かって、もう1人はカウンターに向かってくる。僕からひとつ分席を開けて、座った。注文を聞きに来たバーテンダーに烏龍茶とぶっきらぼうに言い放って、はあ、とため息をついている。ここからは横顔しか見えないけど、整った顔だ。アクセントのような水色のメッシュが明るい茶色の髪によく映える。白い肌に浮かぶ赤の唇が光を反射して艶めいている。僅かに濁った瞳に射抜かれたらどんな心地になるだろう。ルックスは完璧だ。うん、今日はこいつと遊ぼう。今までで1番の逸材が、あっちから来てくれた。

    「……ねえ、君、今夜空いてる?」
    「っえ、」

    彼の隣の席に移動して、机に置かれていた手に自分の手を重ねた。下から覗き込むようにして話しかければ、彼は驚いて言葉を詰まらせる。

    「遊び相手探しに来たんでしょ?」
    「ぁ、えっと、、今日は酔った友達に無理やり連れてこられて」
    「……こうゆうとこくるの初めて?」
    「まあ……。男同士、っていうのは、初めてだよ」

    赤らんだ顔が気まずそうに下へ向く。この反応、もしかしてこいつ、ノンケなんじゃないか。めんどくさいなあ、なんて思いつつ、逃してやる気はさらさら無い。だって興味があるのだ。重ねた手を軽く握って意識をこっちに引っ張る。

    「僕はジェミニ。君の名前は?」
    「ネーヴェ…」
    「ネーヴェ、男同士も結構楽しいよ」

    顔を向けてきたのをいい事に、唇を合わせた。ほんの一瞬触れるだけの簡単なキスを、ネーヴェはまだ理解出来ていないらしい。呆けた顔で僕を見て、数秒経って自分の唇を指で触る。

    「嫌だった?」
    「嫌、じゃない」
    「そっか。ネーヴェ、今晩付き合って」

    目を細めて笑いかけた。ネーヴェは暫くの間目線をさ迷わせて、1度強く目を閉じてから僕を見る。僕の頬に空いている手を添わせて、さっきみたいなキスをした。

    「……僕でよければ」
    「ふ、ふふ、ふふふっ。キザだね、かっこいい」
    「おちょくらないでよ」
    「ごめんごめん。……早く連れてって、王子様」

    2人分の料金を机に置いてバーを出る。近くのホテルに行こう、とネーヴェに伝えて歩き出した。ネーヴェは緊張してるのか、歩き方がぎこちない。こんな王子様フェイスしてるくせに、慣れてないんだ。可愛いな、なんて柄にもなく思ってしまう。

    「ああそうだネーヴェ」
    「…何」
    「男だからって激しくしないでね」
    「えっ、は、はぁ……!?」

    真っ赤になったネーヴェの顔が、夜だっていうのによく見える。あれ、そういえば相手の名前を聞いたのなんて初めてかも。柄にもなくはしゃいでるのかもしれない、なんて。ネオンライトでギラついた街中を歩きながら鼻歌を歌う。隣のネーヴェは困ったように笑っていた。

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    Rm_yk04

    DONE捏造しかない
    1.ポム寮に選ばれたア嬢
    2.薬の取引をする狐
    3.ジが何の人魚なのか話すみんな
    4.先生に怒られるみんな
    5.飛行術下手くそジと天才璃
    6.寮長について話すみんなと気が気じゃないモブ
    いつめんツイステパロ「ポムフィオーレ寮!」

    高らかに宣言した闇の鏡の判定に、思わず口を開けたまま呆然としてしまった。ポムフィオーレ寮。美しい人々が集まる寮。そんな綺麗で豪華な寮に、こんなみすぼらしい私が?闇の鏡に判定の取り消しを頼もうとしても、この学校では闇の鏡の判定が全て。今この場で転寮を請うことなど出来なかった。渋々ポムフィオーレ寮に選ばれた人たちの並ぶ最後列につく。前に並ぶのはやっぱり綺麗な人ばかり。闇の鏡は私の事なんてもはや興味がなくて、新入生の判定を次々に行っている。どうして私はここに選ばれたのだろう。そもそもどうして私はこのナイトレイブンカレッジに選ばれたのだろう。私にはこの学校に入る資格も、ポムフィオーレ寮に入る資格もないはずなのに。ぐるぐると思考が回っているうちに入学式は終わってしまって、それぞれが選ばれた寮に向かうことになった。私に与えられた部屋は十分な広さのある2人部屋だった。同室のパートナーによろしくねと挨拶だけして、荷物を片付ける。入寮式が終わったら寮長に転寮願いを出そう。どこにいくかは決めていないけれど、とにかくここは似合わない。
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    Rm_yk04

    DONE久しぶりの🔩
    ネに監禁されるジ
    解釈違いしかない
    ストックホルムの中心地目を開けると、薄暗い天井が映し出される。ああ、やっぱりかと最近見慣れた景色にうんざりした。起き上がるとじゃらりと鎖の音がして、それが更に不快にさせる。首にかけられた頑丈で重い首輪が外れる気配はない。盛大なため息をついてベッドから降りた。外へと続く扉をノックすると、ピッという音の後に扉が開かれる。随分と重たそうな扉を開いて出てきたのは、見たくもない男の顔だった。

    「おはようジェミニ」
    「うっさい。さっさとここから出せ」

    僕をここに閉じ込めた男は、相も変わらず濁った瞳で笑うだけだった。

    ___

    朝目が覚めたら知らない部屋に閉じ込められていて、おまけに鎖付きの首輪まで付けられていた。監禁されたのかとどこか冷静な頭は判断していて、そしてその判断はまったく間違っていなかった。鎖付きの首輪は特注なのかと疑うくらい質の高いもので、恐らく元素を封じ込める技術が使われているものだ。さっきから何度も元素を使おうと試しているが、元素が答えてくれることはない。きっと常習犯の仕業だろうとアタリをつけた。神の目を持つ者を攫い人身売買の場に出すということはそこまで珍しくない。まためんどくさい事に巻き込まれたものだとジェミニは辟易した。こんな異常事態に対して至極冷静なジェミニを驚かせた唯一の事実は、実行犯が身内だったことだ。いつもと変わらぬ顔で、いつもの様に人当たりのいい笑顔を浮かべて、ネーヴェはジェミニの前に現れた。手にはカードキーが握られていて、おそらくそれがこの部屋から出るための鍵だろう。
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