aoi_sssnote☆quiet followMAIKING「形而上 楽園」8話目。R18です。色々ご注意下さい。もうちょっと捏ね回したかったけど、これ以上やると何かもう訳わからなくなりそうだった…最後全部通してどうにかします。 Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow aoi_sssnoteDOODLE昨夜の診断メーカーのあれ。指定の文から書き出してるけど、話の途中を抜き出した体になってしまった。ちなみに何やかんや理由あってフォンが自分から乗っかって、身体から始まったパターンです。 2 aoi_sssnoteMAIKING「形而上 楽園」12話。最終話です。ここまでお付き合い下さった皆さま、本当にありがとうございました🙏書きたかったものは全部詰め込んだつもりです。どうかたくさんの方に楽しんでもらえますように…!声が聞こえた。 俺の名を呼ぶそれは、俺にすべてを忘れていいと囁いた。 背負わせた重荷も、勝手な願いも、もう俺を苦しめないからと。 とても優しい、とても寂しそうな声で。 誰かの名前を口走った。 それだけは、焦燥に埋め尽くされた頭の片隅でも理解できた。だが、それが誰のものなのかを考える余裕はなく、俺は力を失って倒れ伏した彼の身体に取り縋った。 滑稽なほどに震える指先を叱咤して、男の身のうちで悲鳴を上げているコアの状態を探る。そこに満ちているべきエーテルの欠乏は甚大で、捥ぎ取った羽の損失により浅くない罅割れが生じていた。 悩んでいられたのは、ほんの一瞬。刹那にも満たない時間だった。 かつて研究所で施されたことがある、コアに触れる遣り方を知っている。けれど俺にはそれを試した経験は一度もなかった。それに、これが男の望んだ結果であるのなら、俺の手は彼の意思によって拒まれるかもしれない。 7144 aoi_sssnoteMAIKING「形而上 楽園」11話目。全年齢ですが、今回ちょっと注意書き多いです。⚠️とんでもない捏造と妄想のオンパレードです⚠️ちょっと痛い思いをして血が流れる描写があります。流血苦手な方はご注意を⚠️最後はふたりとも生きてハッピーエンドです⚠️とんでもない捏造と妄想のオンパレードです(大事なことなので二回言いました)もう本当にやりたい放題。心のまま自由に何処までも羽ばたいてほしい。 そう願って、その手を放したはずだったのに。 生きてほしいという私の言葉に応え、サンダルフォンは無垢な笑顔だけを残して飛び立ってくれた。 天司長の役割と、私の未練と。彼のしなやかな背に、私が託した羽はさぞや重かったに違いない。 それを背負ったまま、サンダルフォンは長い長い刻を身も心も擦り切れるまで一途に生きた。ついにはこの広い空の下、ひとりきりになるまで。 私が遺した言葉が、零した想いが、彼にどれほどの孤独を齎したことか。 再び意識を手放した身体を抱いて、私は目を閉じた。 いくら強く引き寄せても、しなやかな手足を摩っても、厚く重ねた羽で覆ってみても。サンダルフォンの肌は冷えていくばかりだった。流れ出るエーテルも止まらない。自らの意志で滅びを選択した彼を引き留める術は、私にはもうなかった。 6428 aoi_sssnoteMAIKING「形而上 楽園」10話目。今回も全年齢です。最後の一揉め前。乾いた砂が隙間から零れ落ちるような音がする。肉体の内側から響いているそれは、俺のコアが歌い上げる断末魔のささやかな音色だった。 この空の世界で俺という存在を構成しているために必要なエーテルが、コアに空いた小さな瑕からとめどなく流れ出しているのがわかる。 男に連れられてこの島に来る前までは、当たり前に聞いていたものだ。彼とふたりで過ごすうち、いつの間にか聞こえなくなっていたことにさえ、俺は気付かずにいた。 彼の言った通りだ。 俺のこの肉体は、おそらくもう幾日も保たないだろう。 それでいい。 最後に思いがけない遠回りを経てしまったけれど、これで今度こそようやくあのひとのところへ行けるのだ。 渇望したその時を目前にして、俺の心には確かな喜びが満ちていた。 2740 aoi_sssnoteMAIKING「形而上 楽園」9話目。今回は全年齢。でもやっぱり色々ご注意下さい。一応ここが地獄の底(のつもり)なので、あとはもう這い上がるだけです。その瞬間は突然に訪れた。 ——何か。 微かな音を知覚したような気がして、私は目を覚ました。 サンダルフォンは私の胸元で、小さく背を丸めて眠っている。聴覚によらず感じ取ったささやかなその音は、彼の身体から沁み出すように響いていた。おそらくは、そのコアから。 今は秘されている彼の羽の、ちょうど付け根にあたる場所に手のひらを押し当てる。 そこから辿れる彼のコアへの道筋、その行き止まりの更に奥深く。小さく、けれど深く刻まれた癒えない瑕——その傷口にかさぶたのように重ねてきた私の力が、音を立ててひび割れようとしていた。 ざわりと、困惑を孕んだ焦燥が胸を撫でる。 「……これは、」 状況を掴みきれないまま咄嗟に力を送り込もうとした、その寸前。 4817 aoi_sssnoteMAIKING「形而上 楽園」8話目。R18です。色々ご注意下さい。もうちょっと捏ね回したかったけど、これ以上やると何かもう訳わからなくなりそうだった…最後全部通してどうにかします。 4711