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    r__iy1105

    田中新兵衛に心を狂わされた
    禪院直哉は可愛いと思う

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    r__iy1105

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    前回上げた食人鬼の田中君とそんな田中君に食べられたい武市先生の話の続き。武新
    元気あったらエロシーン書くかも

    昔から肉だけがどうしても食べれず、親を何度も困らせていた。
    肉が食べれないのだから魚だけでいいと思っていたが、親はそう言う事を許さなかった。
    そのせいで余計に肉が食えず、高校は寮付きの学校へ進学を決めた位だった。
    親元を離れて自由になった俺は、ネットの海を泳ぐのが趣味になっていた。
    そんな時、目に入ったのは怪しげな集まりの募集。
    内容は、ある特殊な肉を食べる集会だった。
    特に肉嫌いの人向けと記載があり、余計に興味が湧いたのかもしれない。
    参加条件は、集会内容を一切漏らさない事だけだった。
    未成年でも参加可能である事から、俺はこの集会へと参加する事にしたのだ。
    特にドレスコードも必要がなく、指定された場所に行くだけで良かった。
    ベールで目元を隠した案内人の男に案内されて向かった先は、どう見ても高そうな料理店だった。
    騙されたのかと思って、未成年である事と所持金の少なさを伝えるとふっと笑われた。
    それは俺をバカにした笑いではなく、俺を安心させる為の笑いだった。
    「ご安心を。特殊な肉を唯一料理する事が出来る料理人が居る場所なのです。今日は彼のご厚意で開かれた集会ですから、お金の心配は要りませんよ」
    それでも警戒心が抜けずに居る俺に、男は世間話をし始めた。
    「私もこの肉に出会うまでは、肉が食べれなかったんです。しかし、男と言う理由なだけで肉を食べれない事を詰られましてね。とても辛かった」
    男の境遇があまりにも自分に似ていたのもあってか、気付けば俺も同じだと告げていた。
    すると男はパッと表情を明るくして 、この集会で出された肉を気に入ったら入手方を教えてくれると言っていた。
    「君もきっと気に入ってくれる筈だ」
    集会について案内してくれた男の笑顔が、とても美しくて思わず釘付けになってしまった。
    男は俺の視線に気付いたのか、また微笑んで席を指差す。
    「君の席は私の前ですよ。共に食事をしようか、新君」
    集会で出された肉は、驚く程美味しくて肉が苦手な俺でも食べる事が出来た。
    美味しくて美味しくて、マナーも忘れて出された皿の肉汁まで舐めていた。
    ふと視線を感じて、顔を上げれば男が笑って居るのが目に入る。
    はしたない行為だったと思って慌てて皿を置くと男は、料理人に声を掛けて追加分を頼んでくれた様だった。
    「気に入ってくれたなら、私も嬉しく思っているんだ。そろそろ種明かしをすると、君が食べたその肉は」
    くつりと笑う男が、肉の種類を明かした所で目が覚める。
    自分の部屋ではない事は、首から伸びる鎖の重味で嫌でも自覚させられる。
    既に見慣れてしまった部屋の天井に、現実を思い出して溜め息が漏れた。
    この部屋に監禁されてから、日付が分かる物は一切ない。
    同時に時間すら分からない上に、窓もないせいで昼夜すら分からない。
    気が狂いそうな場所で唯一狂わずに居られるのは、空腹状態だからだろう。
    定期的に食事と証されるフェラで、精液を流し込まれるだけで腹も膨れる事がなかった。
    時折水は飲まされるが、それも口移しで飲まされるから飲んだ気にはならない。
    そもそも俺が人を殺していた現場を見ていた筈なのに、俺を捕まえて警察に突き出す訳でもなくこうして監禁している理由すら分からないし分かりたくもない。
    「おはよう、田中君。君は、何時になったら私を食べてくれるのかな」
    俺を監禁しているのは、通っている大学の教授である武市瑞山。
    話を聞けば、俺に食べられたいらしいが成人男性の肉は硬くてあまり美味しくないのだ。
    調理もシチューにするか、圧力鍋で煮込んで食べるしかない。
    好みの問題でもあるが、自分を監禁した人間に湧くのは食欲ではなく殺意が正しいだろう。
    「……食べる気が起きないので」
    「食べたくなったら言って貰えるかな?その日から絶食するしね」
    「聞いてますか、俺の話」
    「聞いているよ、君の話はね。君が私を食べたくなる様にするにはどうしたらいいんだろうね」
    ベッドの横に座った武市教授は、俺の唇を指でなぞる。
    その指が隙間に入り、俺の犬歯を撫でながらふっと笑った。
    その顔が記憶の中の男と重なり、首を横に振った。
    そんな筈はないと否定しつつも、口内を蠢く指が上顎をなぞりびくりと体が震える。
    口の中の粘膜を丁寧になぞる指が舌を擽り、上顎の歯列をゆっくりとなぞられて行く。
    「田中君。いや、新君かな。あの時共に食べた肉の様に、私は君と食事をしたいだけなんだ」
    美食家の行き着く先は、禁忌とされる同種の肉だとあの男から聞かされた。
    禁忌であるが故に、味が気になりどうしようもないと言う。
    そして行き着く先に着いても、人間の欲は消える事がない。
    最期に辿り着くのは、食材になった自分の体。
    そして、体を食されたいと願うようになると言われたのだ。
    「ま、さか」
    「そのまさかだよ。私も調べてびっくりしたよ。あの時の少年が君だったとは。これも巡り合わせだと思わないかい?それに私は君に食べられたいが、性的には君を食したいんだ」
    何を言われているか理解が追い付かないが、ネクタイに手を掛ける姿を見て血の気が引いていく。
    「田中君、君を食してもいいかな」
    同意以外の言葉は認めないと言う強者の声に、目を見開くだけだった。

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