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    hiko_kougyoku

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    「世のため人のため飯のため」メイキング
    ※散らかった文章。
    ※好き勝手書いてる。
    ※いつも通りふざけてる。

    「世のため人のため飯のため」メイキング『世のため人のため飯のため』をお読みくださり、本当にありがとうございます!!! 毎回毎回長いお話ですみません! でも書いててめちゃくちゃ楽しかったです!

    では恒例のメイキングはじめます! 今回はキャラ考察という名の捏造設定語りが多くなります!

    ☆四楓院千日
     まず千日様から。千日様は貴族で、しかも四楓院家の当主(多分)で、本来であれば遥か雲の上の立場の人間です。ですが、立ち絵のあの笑みを見るとどういうわけか「立場関係なく接してくれる気さくな兄ちゃん」なイメージがあります。
    長次郎や知霧のことをちょくちょくを気にかけてくれたりとか、弾児郎と男子高校生みたいな会話をしてげらげら笑ったりとか、逆骨さんの手癖の悪さに怒って大人気なく追いかけまわしたりとか。着ているものや使っているものは一級品だけど、貴族らしさがないといいますか……。
    あとは、他の貴族と違って自分の足で街に買い物に行きそうな感じがします。欲しいものは自分の目で見比べて吟味したい! みたいな。
    そんな千日様。普段は貴族らしさを感じないものの、貴族であらねばならない場面ではちゃんと切り替えて、四楓院家当主らしいふるまいをしていそうです。顔からは護廷にいる時の笑みが消え、背筋を伸ばして座り、その目は他の貴族を牽制するように鋭くなり……二面性ではなく、自分を演じることに長けていたらいいな……かっこいいな……なんて思っています。
    千日様はちゃんと公私を分けることができる人なので、総隊長である元柳斎殿に隊長として進言する時や任務の許可などを取る時は居住まいを正してお願いしますができると思います。でも普段の時は結構毒を吐いてたらいいな……(笑)

     さて、千日様といえば隠密という役割もありますね! 隠密と言えば忍者というイメージがあります。
     これは聞きかじった話なのですが……
    忍者の本分は「戦って勝つ」ではなく「味方に情報を持ち帰ること」だという話を聞いたことがあります。つまりは、戦って負けようが、恥をかこうが、煮え湯を飲まされようが生き残って本陣へ戻らなければならないということです。
    千日様、「護廷十三隊の四楓院千日」としては負けるわけには行かないという思いを抱いていながらも、「隠密としての四楓院千日」としては死ぬことは許さないという二つの意思を持っているのかもしれない……と勝手に想像しています。この「生き延びなければならない」という思いは苛酷な人生を歩んできた逆骨殿と同調するんじゃないかと妄想しています。

    以前書いた小話「お兄ちゃんの悩み」でもちょっと触れましたが、千日様と弾児郎は年齢的に護廷十三隊の中では中堅な立ち位置だと思っています。元柳斎や乃武綱、金勒といった経験豊富な大人たちが上にいて、知霧や不老不死、長次郎という若輩者が下にいる、間の世代。後輩の前ではお兄ちゃんしたくて、年長者からみればまだまだ未熟な立場。
    千日様自身も、自分はまだまだという自覚はある。でも他の人にはまだまだだと思われないように振る舞っている。しかししかし、事あるごとに自分の未熟さを思い知らされて、「俺もまだまだだなあ」なんて一人で反省会している……そんな風に、ちょっぴり弱い部分があってもいいなと思っています。
    その未熟さを思い知らされる一番の相手が逆骨殿。普段はおやつを盗まれて追いかけっこしている間柄ですが、逆骨殿は千日様よりも長い人生を歩んでいる。しかも普通の人生ではなく酸いも甘いも見て来た苛酷な人生。例え力で勝ろうとも、人を見る目だとか、穏便に事を解決する方法だとかは逆骨の方が上手い……武力で解決しようとした千日様は、逆骨の立ち振る舞いを見て『やっぱこいつにはかなわねえな』なんて思っている……のかもしれない。


    ☆逆骨才蔵
     実を言うと、小説で逆骨殿を出したのは今回がはじめてです!(小ネタでは出したことがあったのですが……)
     逆骨殿書くの楽しかった! この人も軽口を叩くタイプのジジイなのでまあ喋ること喋ること!
     逆骨殿のイメージは『神出鬼没』『何を考えているか分からない』『食えないジジイ』そして『フリーダム』。とにかく自由、とにかく縛られない。
     しかし元柳斎殿が選んだ護廷十三隊の隊長です。見た目は弱々しいおじいちゃんでも、かなりの実力があると予想できます……が、予想はできても想像はできない……アニメ七話でも逆骨さんは、他の隊長たちのようにヒャッハー!と暴れる感じではなく仰臥した滅却師に首にぶすり、といった戦い方? でしたので、最初はこの人はどんな人かが全く想像できませんでした。

     なので! 思う存分捏造しました!

     まずね、逆骨さんは苗字からして東76区の「逆骨」出身だと思うのです。逆骨さん、何らかの理由で更木剣八くんみたいに苗字を後から付けた(もしくは変更した)のかもしれませんね。とにかく逆骨出身だと思います。
     逆骨といえばミミハギ様のいる地域です。これは私の妄想なのですが……土着神の信仰がある地域なので、生贄とか、陰鬱な行事とか、特殊な風習とか、そういったものが根強いイメージがあります。
     それだけでなく、流魂街の中でもかなりの下層地区。治安も悪いんじゃないかと思います。食べるものや着るものがなく、略奪が横行しているとか……。
     なので、逆骨さんは生きること自体に苦労があったんじゃないかと思っております。生きるために手癖が悪くなり、戦いのノウハウを身につけ、そうして生き延びていくうちに名が知れるようになり、元柳斎殿に目を付けられるようになり……なんて思っております。
    もしかしたら元柳斎殿に追われ、逃げまくった過去もあるのかもしれない……元柳斎殿とは因縁の中で、百年に一度くらいのペースで果し合いをしたのかもしれない……いや、もしかしたらかつて元柳斎殿とは仲間で、何度も死地を切り抜けた阿吽の仲なのかもしれない……駄目だ、妄想が広がる……。
    そんな苦労をしてきた逆骨さん。「勝つ」ことよりも「どんな目に合っても生き延びる」ことに重きを置いているのではないかと思っております。生き延びなければ、死んでしまったら何にもならないということを一番理解している人……だと思います。
    ちなみに、おじいちゃんだけど身体能力は高い方だと思います。さすがに力はありませんが、屋根の上を走ったり、相手の背後を取ったり隙をついたりといったことはお手の物。そして多少雑に扱っても平気。
    だから千日様は遠慮なく追いかけまわして簀巻きにして川に沈めようとします。二番隊に忍び込んで千日様から逃げ回ることができる逆骨さん、夢見すぎですかね……?
    逆骨さんにとって今の護廷十三隊の日々は、殺伐と戦いにまみれたものですが、「安穏たる老後」「第二の人生」みたいな捉え方をしているのではないかなあ。美味しい羊羹を食べたり、若者をからかったり、ご飯をお腹いっぱい食べたり……本人なりに幸せだったらいいな。

    乃武綱が初代の問題児だとしたら、逆骨さんは問題爺(もんだいじい)です。この二人が長次郎くんとともに任務に出て、思い切り自由に振る舞って、ふざけて、長次郎くんを困らせるお話をいつか書きたいと思っています。


    ☆今回のお話
     次はメイキングらしくお話について。

    ・米について
     今回は「米騒動」についてのお話です。このお話に関して日本の米騒動について調べたりしたのですが……そもそも尸魂界には農業というものがあるのか、という点で立ち止まってしまいました。一般市民が作物を作ってるシーン、作中にありませんよね……?
     それだけではなく流魂街に馬がいるのも見たことがありませんし……そこらへんの「市民の生活」が全然わからず挫折しかけました。

    かつて(明治に入るまで)の日本では、農民が米を作る→作った米を税金として幕府(もしくは領主)に納める→幕府は米を米問屋に売って、その資金で政治を行ったり、生活をする……といった方策でした。
    尸魂界でもその方法を取っているのか? だとしたら、護廷十三隊が米を納めてもらっているのか? でもそれはさすがに違うんじゃないか……ならば流魂街の各地域・地区に領主的な人間(貴族?)がいるのか……でも下層地区の人間が米を収めるなどしないだろう……上層地区だけの社会政策なのかもしれない……でも……。
    などとうんうん考えた結果、「捏造してしまえ!」という開き直りに至ったわけです。

    なので今回は①流魂街には農家がいる、②農家の皆さんが米を作って契約している米屋に売る、③米屋は仕入れた精米して一般市民に売る、という現代の農産物直売所のようなやり方とさせていただきました。だた、米屋の買い占めやら買い占めによる暴動などは江戸時代の米騒動をふわっとですが参考にしました。

    余談ですが、今回は米のお話なので舞台を北流魂街にしました。米どころは北というイメージがあるので……。
    勝手な裏設定ですが米どころである北流魂街は米屋の激戦地で、店がたくさんある。護廷十三隊も北流魂街の大きなお店から米を仕入れている。それだけではなく米を使う商売……酒蔵やおせんべい屋さんもたくさんあるんじゃないかと妄想しました。いつかまた出したいです。


    ・屋敷への潜入
     さて途中で千日様と逆骨さんの茶番……もとい巧みな演技によって入りにくい館の中へすんなりと入ることができました。あのシーンをずうっと前から書きたくてうずうずしていました! なので書けてとっても幸せです!
     あのシーン、とある忍術をもとにして書いています。『禁宿に取り入る習い』というものです。私は忍者の卵たちが頑張るアニメで知りました。

    『禁宿に取り入る習い』とは?
     家の人間にわざと助けてもらい、後日贈り物を持って丁寧に礼を言って家の人と親しくなろうとする。そうして親しくなるにつれて忍び込むのが難しい家でも堂々と入り込むことができるという方法。(※ただし相手が忍者ではない場合のみ有効らしい)

    この方法をそのまま使わせていただきました! 千日様なあ、こういった忍術……というよりもさまざまな方法を知っているとかっこいいな、なんて夢見てます。

     今回は逆骨さんと千日のじじまご偽装と四楓院家の家紋が入ったすっごく良い着物を着てもらい、本格的な潜入になりました! 長次郎くんは見た目だけでなく振る舞いも綺麗なので、貴族に仕える人間と言われても違和感はないと思います。
     それにしても、逆骨さんと千日様、長次郎くんの三人話を書いているとどういうわけか水戸黄門がちらつきました……。でも水戸黄門にするなら元柳斎殿、長次郎くん、源志郎くんのほうがしっくりきますよね??? でもでも、元柳斎殿がつよつよジジイなのでかくさんすけさんいらなくなってしまいますね……。


    ☆モブたち
    ・清顕
     清顕くんは典型的な『根が優しく素直な青年』を目指しました。具合が悪くなった(演技)逆骨さんのことを本気で心配していましたし、取り入るとか恩を売るということを一切考えずに看病してくれた青年です。そして頑張り屋さんです。しかも真面目。
    だからこそ、暇を出されて困っていた自分を雇ってくれた親方に恩を抱いていますし、親方の店のためになりたいと日々腕を奮っていました。
     というか、館の人間全員が清顕と同じように真面目でひたむきな人です。だから親方の顔に泥を塗らないように振る舞いもきちんとしていた……という裏設定です。


    ・親方
     親方は自己犠牲に走るタイプの人間です。自分への使用人たちの思いを知っているし、働きっぷりにも感謝している。それが例え親方が彼らを助けたことが発端となっていると分かっていても、でも親方は使用人が自分を慕ってくれることが嬉しい。だから使用人たちのためにと自分を犠牲にする……そんな人間です。
     最初の設定では、親方は護廷十三隊からも米をぼったくっていたという話にしようと思っていましたが、それはさすがに元柳斎殿や金勒さんが見抜くだろうと思いボツにしました。でもぼったくられる初代もみたいなあ……まあ初代でぼったくられるイメージは乃武綱くらいしかありませんが……。

     今回は珍しく綺麗な人間ばかり書いたので途中でかなり悩みました。『初代の話なのにこんなに綺麗でいいのか?』と。次からはちゃんと汚くなります!(汚い話ってなんやねん)


    ☆護廷十三隊の愉快な仲間たち
    ・長次郎
     今回最も振り回された人。『またしても何も知らない雀部長次郎』という体で書くとすっごく書きやすいのです……。
     長次郎くんが何も知らないという設定で「これは何ですか?」「どういうことですか?」と聞いてそれを年長者が説明する……というスタイルにすると、その世界の仕組み(捏造)とかその話に出てくる人物(捏造)をナチュラルに読者に説明できるから便利なのです……これからもそういうスタイルが多くなると思います。
     今回は千日様と逆骨さんがメインになりすぎて、途中まで長次郎くんが傍観者という立ち位置になってしまいました。たまにはいいよね☆
     長次郎くん、最初は逆骨さんのことを『得体のしれない』と思っていましたが、任務の後は改めて『得体のしれない』と思っているんじゃないかと思います(笑)やっぱりこの人わけわかんねえ! と。でも長次郎くんは優しいので、逆骨さんが苦し気な顔をしていたらどうされましたか? と慌てて駆け寄るんじゃないかと思います。そのあと財布をすられますが。


    ・元柳斎殿
     逆骨さんからジジイ仲間だと思われている総隊長。でも本人はまだジジイではないと思っている。乃武綱や弾児郎をはじめ護廷十三隊の隊長全員からジジイだと思われています。
    逆骨さんとのジジイコントは書いていて楽しかったです!
     でも……今回元柳斎殿の出番少なかった~~~! え~ん! 次回はもっとかっこいいシーンを増やしたい!!!


    ・乃武綱と弾児郎(悪友コンビ)
     この二人はど~~~しても一緒に行動させたくなります。ちょくちょくつるんでいそう。今回の冒頭の登場シーンは「お、やってるやってる」というノリで登場しています。
     今回珍しく乃武綱の出番を減らしてみました。だからこんなに綺麗な話になったのかな……? でもやっぱり出番ゼロにすると私が落ち着かないので逆骨さんが人質になったシーンで話のタネに、そしてオチ要因として登場させてもらいました! いやあ愉しかった! 
     ラストは羊羹の出処が乃武綱なので、千日様も長次郎くんもあと腐れなく食べることができました。これが元柳斎殿や金勒さんの部屋から盗まれたものだったら多分可哀想だからと食べずに返しに行ったでしょうね! 乃武綱の扱い雑~~~! でもそれでこそ乃武綱! 久々に初心にかえることができました。これからも不憫にしたいです!!!


    ☆初代による反省会とか
    乃武綱「俺の栗羊羹……!」
    千日「いやあ美味かったなあ」
    長次郎「ええ、美味しかったです!」
    不老不死「二人だけずるい! 儂も食べたかった!」
    抜雲斎「私もです!」
    逆骨「ヒッヒッヒ。ならば次に盗んだ時はお主らにやろう」
    不老不死「やったあ!」
    乃武綱「俺の部屋から盗むのはもうやめろ!」
    千日「俺のところも同じだ」

    弾児郎「思ったんだけどよお、今回も山本の出番少なかったな」
    卯ノ花「それは私も思いました」
    煙鉄「偉そうに座ってただけじゃんか」
    知霧「あと長次郎の見送り」
    不老不死「それなら儂にもできる!」
    逆骨「儂にだってできる」
    乃武綱「そうだそうだ! 給料もらってるんだからちゃんと働け!」
    金勒「お前が言うな」
    元柳斎「話の裏でちゃんと働いておったわい!」
    乃武綱「嘘つけ!」

    雨緒紀「お前たち、好き勝手言っているがいいのか?」
    乃武綱「なんだよ」
    雨緒紀「山本の出番は増えるということは、相対的にお前たちの出番が減るということだぞ」
    不老不死「!」
    乃武綱「!」
    逆骨「!」
    有嬪「確かに一話の文字数は大体決まってるしなあ」
    抜雲斎「出るキャラが多くなると話が長くなってしまいますし……」
    金勒「だが長すぎる話というのも……」
    長次郎「ですが、一応『若やまささ』を名乗っている話です! 執行殿たちの言う通り、元柳斎殿の出番は増やすべきです!」
    乃武綱「前言撤回!」
    長次郎「えっ?」
    不老不死「山本、お前は総隊長なんだから動くな。大人しくしてろ」
    逆骨「武働きは儂らに任せよ」
    千日「手のひら返しがあからさまだな……」
    乃武綱「山本立つな!」
    煙鉄「ニャオハか」

    知霧「山本の旦那が草タイプになったところで質問なんですが」
    元柳斎「草タイプになっておらん……」
    知霧「今回の任務、四楓院の若君が護衛役に悩んでいたというセリフがありましたが、どういう基準で三人に絞ったんですか? 実力で言えば自分ではなく他の人でもよいかと……」
    卯ノ花「確か、志島殿と尾花殿と長次郎で悩んでいましたね」
    千日「理由は簡単だ『それなりに若く』『振る舞いが綺麗で』『護衛に見える』『見た目の良い男』だ。四楓院家は貴族だ。ろくでもないやつを雇っているなんて噂が立つのは避けたい」
    乃武綱「俺は?」
    千日「お前俺の話聞いてたか???」
    金勒「お前は若くもないし、振る舞いはがさつだし、ごろつきにしか見えないし、見た目は良くない」
    乃武綱「はっきり言うなよ……」
    不老不死「じゃあ雨緒紀が選ばれたっていいじゃんか。千日が挙げた選考基準に沿っているだろ?」
    乃武綱「あー、雨緒紀は駄目駄目。目つきは悪いし無愛想だし、とてもじゃないが貴族の家の人間には見えない」
    雨緒紀「お前が言うな!」
    乃武綱「ほーら、すぐかっとなる」
    雨緒紀「腹立つ……」
    千日「そこまでにしとけって。王途川は別の任務があったから外したんだ。任務がなければ候補に入れてたぜ」
    抜雲斎「まあ王途川さんは前回まで出番が多かったですし。この辺で一回お休みしないと釣り合いが取れませんよね」
    有嬪「そういう意味では今回の話は新鮮だったな」
    弾児郎「まさか逆骨がこんなに出てくるとは」
    逆骨「ヒッヒッヒ。老体にはちと厳しかったのう……」
    知霧「そうには見えませんが……」


    金勒「さて、再び次回の企画書を預かっている」
    千日「お、次はどんな内容だ?」
    金勒「内容としてはシリアスになる予定だ」
    雨緒紀「今回がコメディ路線だっただけに温度差が凄そうだな」
    不老不死「シリアスってことは誰か死ぬのか?」
    卯ノ花「誰が殺すのですか?」
    弾児郎「おれたちが殺すこと前提かよ」
    煙鉄「でも俺たちは殺伐が売りだからなあ……」
    金勒「まあそれはお楽しみにしておこう」
    知霧「楽しみじゃねえっす……」

    金勒「あとは……山本の出番が増える」
    元柳斎「む?」
    長次郎「やりましたね、元柳斎殿!」
    元柳斎「うむ、儂もたまには前線に……」
    乃武綱「そしたら俺たちの出番が減るじゃねえか!!!」
    長次郎「執行殿よりも元柳斎殿の出番のほうが大切です! 執行殿は部屋で酒でも飲んでてください!」
    乃武綱「なんだと! 酔っぱらった勢いで一番隊舎で裸踊りしてやるぞ!」
    有嬪「嫌がらせはやめてやれ」

    金勒「そこなんだが……できれば全員を出したいとのことだ」
    乃武綱「俺の!?」
    金勒「 全 員 」
    抜雲斎「じゃあ私たちも出られるのですか?」
    不老不死「やったー! 美容院行っておこうぜ!」
    卯ノ花「私もエステの予約を……」
    金勒「時代背景を無視するな」
    雨緒紀「全員が出る話……結構大掛かりになりそうだな」
    乃武綱「まさか……『あの話』か?」
    元柳斎「何か知っておるのか?」
    乃武綱「瀞霊廷に迫る危機を、俺が率いる護廷十三隊が退ける話だろ……?」
    逆骨「色々間違っておるような気がするのう」
    弾児郎「瀞霊廷に迫る危機って、またユーハバッハが攻めてくるのか?」
    長次郎「それはさすがにないかと……」
    煙鉄「でも全員が出る話ってそのくらいしか……」
    千日「ちょっと待て、誰が護廷十三隊を率いるって???」
    乃武綱「 俺 」
    千日「ふっざけんな何言ってんだよ! 俺だ!」
    知霧「アンタが何言ってんですか」
    雨緒紀「執行の妄想に付き合っていると疲れる」
    長次郎「それにしても、随分と大掛かりな話になりそうですね」
    金勒「まあ書くのは俺じゃないしな」
    知霧「お……鬼畜……!」


    ☆次回予告
     話の順番としてはできる限り『コメディor日常』と『シリアスor熱血』を交互にしようと思っています。シリアスばかりだとちょっと暗くなっちゃいますし……。
     さあて、次も頑張って書くぞ!!!
     多分というか絶対長くなりますが、よろしくお願いします!!!
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    Replies from the creator

    hiko_kougyoku

    DONE若やまささ+千日、逆骨
    「世のため人のため飯のため」④
    ※やまささと言い張る。
    ※捏造あり。かなり自由に書きました。
    ※名前付きのモブあり。
    世のため人のため飯のため④  4

     逆骨の霊圧を辿ろうと意識を集中させるも、それらしき気配を捕まえることは叶わなかった。そういう時に考えられるのは、何らかの理由で相手が戦闘不能になった場合――そこには死亡も含まれる――だが、老齢とはいえ、隊長格である逆骨が一般人相手に敗北するなどまずあり得ない。となると、残るは本人が意識的に霊圧を抑えている可能性か……。何故わざわざ自分を見つけにくくするようなことを、と懐疑半分、不満半分のぼやきを内心で吐きながら、長次郎は屋敷をあてもなく進む。
     なるべく使用人の目に触れないよう、人が少なそうな箇所を選んで探索するも、いかんせん数が多いのか、何度か使用人たちと鉢合わせるはめになってしまった。そのたびに長次郎は心臓を縮ませながらも人の良い笑みを浮かべ、「清顕殿を探しております」とその場しのぎの口上でやり過ごしているうちに元いた部屋から離れてゆき、広大な庭が目の前に現れた。どうやら表である門の方ではなく、敷地の裏手へと出たようだ。
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