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    nebula_navy

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    nebula_navy

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    ねんがネップリ用に書いたものの、はがきに入らなかったのと公開を逃したので供養

    ✂️に飼われてるれっさべ🤕のおしょうがつ
    ねんがネップリ持ってる方はほんのりと思い浮かべて楽しんでいただけたら幸いです……

    年賀用SS りぱに飼われてるれっさべだー 新年初の朝、リッパーはベッドに馴染みのある温もりがない事に気がつく。
     もしや、とリビングへ行けば……居た。
     鏡餅の上に橙色のふさふさとした獣が一匹。レッサーパンダのレッサベダーだ。落ち着く、といってちょこんと乗っている。
     ベッドよりも、季節に合わせた鏡餅形のクッションの方がお気に召したらしい。
    「ひどいですね、冬の朝は冷えるというのにベッドに私を一人きりにするなんて」
     冗談交じりに声をかけ、一撫でする。レッサベダーは、心地良さそうに目を細めながら返事をした。
    「……ん、おはよう。いや、あけましておめでとう、か? 少し小腹が空いてベッドを出たから、身体が冷えてな」
     暖炉の火が消えたキッチンは寒かった、とレッサベダーは自分のしっぽをマフラーのように巻いている。
    「おはようございます、そして……あけましておめでとうございます。それなら尚更、戻ってくれば良いものを……」
    「いや、寝てる中急にひんやりしたものが入ってきたら目が覚めるだろ」
     気にしなくていいことを、こうして変に気遣う。戸棚にしまっておいたクッキーは、つまみ食いするのに。
     口周りにはクッキーの食べかすがついている。
    「新年に見る夢は特別だって聞くし、俺のせいで忘れたら残念だろ……ところで、いい初夢は見れたか?」
     首を振れば、何故か自分の事のようにレッサベダーはしょんぼりとした。
     甘やかして可愛がりたくなり、残っているクッキーを口元へ持っていく。すると、素直にサクサクと食べた。
    「あなたと居られる時間よりも、いい夢はないですよ。冬毛でいつもよりふわふわしたあなたを抱きしめて迎える朝を、楽しみにしているんですから」
     それが至福のひとときで、必要なのだと伝える。
     イマイチ理解していなさそうな顔で、そうか、と頷く。この小さな獣がわかるまで、めいいっぱいに愛でてしまいたくなる。
     もしくは、ベッドから出られなくしてしまおうか。
    「……ん、これ、今年のえと? だよな。タツっていうドラゴン!」
     そんな邪な思いを向けられている事は露ほども知らずに、動物ゆえかレッサベダーは無邪気に笑う。
     冬季限定のクッキーは、毎年違う生き物が象られている。
    「強そうでとてもかっこいい」

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    recommended works

    🍊みかん好きのオルカ

    DONE今日貰うもの、奪うもの


    飽きられたと思ってる傭兵くんとまだ手を出してないリッパーさんの話。


    最大のネタバレ↓

    ハピエン!

    おたおめ!!!相変わらず泣いてるけどハッピーです。いつかR-18な続きが……分かりません。
    性格の違う互いが柄にも無く合わせようとしててほしい!!それですれ違ってほしい!!以上!!!
    今日貰うもの、奪うもの ガシャン、と煩い機械の音と共にサイレンが響く。
     たった2人。残った仲間を逃して地面に倒れ込む。

    「ごめんなさいね、お誕生日なのに」

     ヴィオレッタはせめても、と優しく繭に包んでくれた。血と土に汚れた顔で最後の力で礼の代わりに微笑めば、彼女は包み終わった手をばいばい、と振った。
     今日は誕生日。これは本日最後のゲーム。帰ればパーティー。それなのに。
     まだ、恋人には会っていない。




     
     ゲームが終わり、ナワーブは自室のベッドに腰をかけてぼうっと扉を見つめていた。
     ナワーブには悩みがある。ここ最近の話ではない。
     殺人鬼から愛の告白を受けて半年ほど越した。彼に特別な感情を抱いていないままYesと答えたのは、単に彼の示す愛に興味があったからだ。それを隠して冷静でいたつもりだったのに、隣にいるのが心地良くなり、気が付けば彼に好意を抱いていた。
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