夢を追いかけて。 「はあ〜、ユーリ君かっこいいな〜。」
私はあゆみ。女優だけど…、あんまり売れてない。だけど、頑張ってる。だって、芸能界には大大大好きなユーリ君がいるから!彼に近づくために、小さな仕事も受けている。
でも、彼には彼女がいるらしい。噂だけど。その彼女は、ルリカさん。美人で、性格良くて、…胸が大きい。神様は、ひどいなぁ〜。
次の日。スタジオで、
「えっ!私は、朝ドラに!?それも、ユーリ君の妹役!?」
突然マネージャーから声がかかった。大きい朝ドラに出れて、しかも、推しの妹役!!
「受けます!もちろん!頑張ります!!」
私は問答無用で、この仕事を受けた。
「君が、あゆみちゃん?ちょー可愛い〜♡。朝ドラ、よろしくね。」
はわわわわわ〜。ザ・本物・ユーリ君。口がもう、あんぐり開いて声が出ない。イケメン!筋肉!足細い!神サマ!!!!あ〜、この仕事やっててよかった〜。神様サンキュー〜♡。
「あ、あんたが妹役?うわ、ヤバ。芋じゃん。」
え、誰?私が振り返ると、あの人がいた。ルリカさん。え?性格良かったんじゃないの?
「えっと…、あの〜。」
「ま、あんたは私の引き立て役みたいで、いっか。」
ルリカさんって、こんな人だったんだ…。でも、なんで私にだけ当たり強いんだろ。だってほら、マネージャーさんと話す様子、普通の女優さんだし。性格はいいのか…?
私は気になって探偵事務所に行った。ほんとは人のプライベートなんて調べたくないし、知りたくないけど、やっぱり気になる。
「へぇ、女優ルリカの秘密?知っとるがのう。お題は高くつくぞ。」
…。探偵って言うより、魔女みたいな女の人…。あ、違う違う。
「はいっ!払います!」
いろいろ貯めてきたお金がある。推し活に使いたいけど…。
「ふむ。なんだっけ。ああ、ルリカじゃな。実はな…」
ルリカさんの秘密があんなことだったなんて…。どうしよう。
「…ちゃん、あゆみちゃん?大丈夫?」
「あ、はい!」
そうだった。今は仕事中だ。って、ユーリ君、近!?この距離大丈夫なの?訴えられない?
ゾワァッ!え、なに?急に寒気が…。私は後ろを振り返った。するとルリカさんがいた。すごい殺気。なんで?しかも、ユーリ君は気付いてないし。
仕事終わり。私はルリカさんに、人気がない部屋に呼び出された。
「なんであんたがユーリ君とイチャイチャしてるのよ!」
「え、でも仕事ですし…。」
「は?意味わかんない。せっかくこの顔にしたのに…。」
え、顔?…、やっぱり、探偵さんが言っていたことは本当だったんだ。
「ルリカさん、整形していたんですね。しかも、3回。」
「な、何を言ってるの…?」
ヤバい。私、なんてこと言ってるの?
「なんでそれを知ってるの…?」
あああああ。どうしよう。
「死んで。あなたは、死んで。」
突然ルリカさんはナイフを出した。ヤバい。どうしよう。殺される…!?
グザッ!え、痛くない。私は恐る恐る顔を上げた。すると、小さいのに、大きな背中。
「ユーリ君…?」
「なんで…、あなたが…?なんであなたがその子を庇うのよ!!」
「ぐっ!お前は…、これまでに、3回整形をしているだろ…。」
え?なんで…?ユーリ君が?しかも、整形のこと…。
「一つは、芸能界にデビューした時。」
『(探偵)一つは 、デビューした時。』
「二つは、車の免許を取った時。そして、また戻した。」
『二つは 車の免許を取った時じゃ。また戻したがのぉ。』
「三つは、俺の、」
『三つは、ユーリの、』
「妹をその車で引き殺した時!」『妹をその車で引き殺した時じゃ!』
「…っ!」
「そして、その妹は、あゆみちゃんだ!!!!」
え、嘘っ!私?探偵さん、そんなこと言ってなかった。ていうか、私に兄はいないよ…?
「お前は引き殺した後、急いで整形をした。そして、別人として芸能界に入ったのだ。あゆみちゃんは、すぐに病院へ運ばれたが、記憶を無くした。ぐっ!」
「ユーリ君!」
ユーリ君は崩れ落ちた。刺されたんだから。どうしよう。
「あゆみちゃん。好きだよ。小さな仕事もちゃんと受けて、いつも笑っていて、その笑顔が好きだ。俺…の、家族…で、いてくれて、あり…が、とう。」
「ユーリ君、ユーリ君!」
そんな…。私のせいだ。私の頬に大きな涙が流れた。
「あはははは。映画みたい。最高の演技だよ。いや、演技じゃないのか。ハハハ。」
許さない。
「許さない!」
私は飛びかかった。でも、相手は刃物を持っている人。
グザッ!!痛い。私、死ぬのか。視界がどんどん暗くなっていく。聞こえるのは、警察の声。ユーリ君が、読んでくれたのかな。もう。終わった。
私は病院のベットで目を覚ました。
「私、誰?」
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