落丁 ごきげんようおはようございますお目覚めかエース、おまえのこと考えてシコってたらもう夜明けだどうしてくれる。
エースの手配書がまたぼろぼろになってしまったからドラゴンさんに印刷させねえと、ぺらい紙じゃなくてちゃんと厚紙でインクの品質がいいやつで、ルフィのぶんもあわせて50枚ほしい、くそ電伝虫で連絡しても出ねえもう4時半だぞとっとと起きろよジジイだろ。
ていうかエースが悪い、ショートパンツとホットパンツってどう違うんだどっちも視線がホットだろまんまるい膝小僧丸出しで、太ももの肉がふにゅうと乗っかったとこを他人にじろじろ見られんだぞ、お天道様がすねをつるんつるんすべるとことか汗ばんで赤くなってる膝の後ろとか全部丸出しだぞ20そこそこの若い男がそんな格好していいと思ってんのかそのうえメシ食ってる最中に寝る?犯してくださいって言ってんのかおれのエースはどこまでビッチになっちまったんだ。
記憶を取り戻してから躍起になってエースの情報を集めるたびにおれのメンタルはぐっじゃぐじゃにかき乱されたし手帳10冊分くらい手紙書いたし朝晩シコる手が止まらない。
パンイチで世界中うろついてたなんて信じらんねえ何考えてんだなんも考えてねえよなバカだもんなあああ恥ずかしいおれの兄弟が背中もお腹もおっぱいも全部さらして歩いてたなんてそら強えわ、炎拳のエースって噂になるわ、想像だけでちんイラとまんねえもんおっぱいぶるっと揺らしてひけーんって言ってたんだろ悩殺拳法じゃねえかクッソそいつらさぞ幸せもんだなおれだって見たかった、エースのメラメラおっぱい見たかった、まあ死んだんだけどなおれのせいで。
ゴミみたいな気持ちで出した精子はエースの膝の後ろにちんこ挟んでしごいてだしたって設定だ、おっぱいと迷ったけどさっき乳首に出したからな、乳首弱いのかなエースって、いや弱くねえな、弱いと困るおれの指と舌とちんこでだけきもちいきもちい言ってくれないエースはいらねえ、なあエース、雲の上で見てんだろ、おればっかりこうやって話しかけてんの不公平じゃねえかたまには文句くらい言えよそれとも図星か?ビッチなのか?それでもいいよなんか言ってくれんならおれ何番目でもいい、背中にでっかく汚え入れ墨入れてたっていいよ許してあげるよだからさあ。
いつの間にか床に転がって眠っていた。
下半身丸出しで変態みたいだ、エースの方が変態だけども。
壁掛け時計を見ると一時間くらいしかたってなかったし電伝虫が鳴った形跡はなかったふざけるなとっとと折り返してこいよドラゴンさんおれだぞ。
イラつきながらカーテンを開けると太陽も起きてなかった、遅すぎる、海にくるまって寝てるんじゃねえよおめえが早く起きねえから仕事がはじめらんねえんだとっとと終わらせてエースの生きてた痕跡集めねえと今日もゆっくり眠れねえじゃねえか。
全然なおす必要のない布団とベッドシーツをきれいに敷きなおし、お留守番よろしくねと枕にほぼ木っ端と化したエースの手配書を置いて着替えた後部屋を出た。
今日仕事がはやく片付いたらあの島に寄ろう、おれがうっかり殺しかけた古本屋の店主がいるとこ。
おれが大嫌いな分厚い本がある店だ、記憶が戻ってもどんな話が乗ってたかは覚えてない、毎日読んではいたけどストーリーから分厚さから読みにくさからなにからなにまで全部嫌いだったことだけ覚えてる。
嫌いだけど、ルフィとエースが喧嘩するくらい好きな本だったから言わないでおいてあげたんだ、気づいてたかエース、おれエースがキスしてくれるから毎日読んでやってたんだぞ。
もうすぐ誕生日なんだろ、あの本全部読んだら塵になるまで引き裂いて薪にくべて雲の上に贈ってやる、おれが仕事中相手してやれない間そっちでいくらでも読んでろ。