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    Aoo___ticanuma

    @Omu___ticanuma

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    Aoo___ticanuma

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    🍸🍋 大晦日 🍋side

    「哲太さん、明日は大晦日ですね」
    「そうだな、あっという間に今年も終わっちまうのか」
    人生の中で最も密度の濃い一年だった。ファントムを追い求め、ファントムと繋がりのあるデニスの存在を知った。斗真という心強い仲間ができた……同時に、最愛の部下を失った。その後警察を辞め、ルシカと斗真と行動を共にすることになった。本当に色々なことがあったな……
    「明日はどのようにお過ごしになりますか」
    「俺…今年は一人でテレビ見ようかなー」
    今年…は。ここ数年、一緒に年を越していた歩はもういない……やべっ、なんか泣きそうになってきた。堪えろ俺目の前にギィがいんだぞ歩が死んでもう数ヶ月経ったのに、情けねえ。
    「そういうギィはどうすんだ年越す瞬間とか変なBGMでも流して踊ってそーだな…ハハハッ、想像したら笑っちまうよ」
    「…哲太さん、辛いですよね」
    あれ、顔に出さないようにしていたのに……さすがだな、ギイ。お前には全てお見通しか。
    「別に大丈夫だよ。すまねえ、心配かけちまって」
    「いえいえ……あの、もしよろしければ明日年越しパーティしませんか」
    「年越しパーティ」
    「はい、今年の最後は哲太さんと過ごしたいなと思っていたので…良いですか」
    俺に気を遣ってくれたんだろうか。ギィの優しさに再び涙腺が緩んじまう…くそっ
    「…ありがとう、ギィ」
    「では、明日ta-taでお待ちしています」



     そして大晦日の夜、俺はta-taを訪れた。ドアを開けると、ハイテンションのギィが迎えてくれた。
    「お待ちしていましたよ今日は思いっきり楽しみましょう」
    「おうっ」
     
     年越しまで俺とギィは酒を飲みながら話したり、ダーツやビリヤードで遊んだりした。
    「よっしゃーーーー勝ったぞおおおお」
    ギィ強すぎ…今まで俺何連敗してたんだ
    「やっと勝てたぜ、ギィ」
    あ、嬉しすぎてはしゃいじまった。ギィが何とも言いようがない表情をしている。
    「すまんすまん、舞い上がっちまって…」
    「いえいえ、嬉しいんです。哲太さんには笑顔が一番ですね」
    「…ヘヘっ、ギィもな」

     楽しい時間はあっという間に過ぎるんだな。気づけばもう年越しの時間だ。
    「いよいよですね、哲太さん。年が明けますよーー」
    残り10秒。緊張してきた…今年が終わっちまう。俺とギィでカウントダウンを始める。
    「「54321…明けましておめでとー」」
    「今年もよろしくな、ギィ」
    「哲太さん、よろしくお願いします」
    今年はどんな一年になるんだろうか……ファントムに辿り着けますように。
    「さぁ酒飲むぞーーー」



     気がつくと、俺は自分のベッドで横になっていた。午前10時。急いで起き上がると、ベッドの上に何やらメッセージカードが置かれていることに気づいた。
    『おはようございます、哲太さん。急遽開いた年越しパーティに参加してくださりありがとうございましたお陰様で最高の時間を過ごせました今年はルシカさんと斗真さんもお誘いしたいですねまたお待ちしております』
    パーティの後、酔い潰れた俺をギィが家まで運んでくれたのか…申し訳ねえ。
    「……昨日は楽しかったなぁ」
    久しぶりに夜を笑って過ごせた気がする…出来れば、アイツとも一緒に年を越したかったな。俺は愛していた亡き部下を思い、天を仰いだ。
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