「あーーゆむっ」
「わあっっびっくりした……急に声かけないで下さい」
「さっきから何回も呼んでいたんだが…」
「えっ…すみません、聞こえてませんでした…」
「歩、あんまり根詰めすぎんなよ。最近張り詰めた顔してるぜ」
「…僕は大丈夫ですよ。」
「この後1時間だけ空いてるから、一緒に外でぶらぶらしようぜ」
「そんなっ、申し訳ないです京極さん忙しいのに…」
「俺のことなんか気にすんなって。歩が体壊したらどーすんだ息抜きも大事だってことで、20分後下で待ち合わせなー」
「えっ、ちょっと」
京極さんは直ぐに呼び出されて仕事に戻ってしまった。大事な休憩時間を僕のために使ってくれるなんて…申し訳なさもあったが、嬉しさのほうが勝っていた。
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